海軍略帽(3)-旧型・士官用 | 太平洋戦争史と心霊世界

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■略帽 士官用(昭和
12年制定~真珠湾攻撃頃まで)


士官用の第二種略帽 

 

士官用の第二種略帽。帽章は下士官と同じ錨 の上に桜 *さくら* を配置。昭和12年制定当時の士官用略帽は、ストライプが全然ないデザインとなっています。また略帽の種類も第一種(濃紺) 青 、第二種(白色) 白 だけでした。

 

お馴染みのストライプ2線が入った士官用略帽は、昭和17年以降あたりから登場してきました。


上海陸戦隊

上記画像は「上海陸戦隊」(昭和14年製作)で、昭和12年の第二次上海事変を扱った映画です。

 

 陸戦服はネクタイを締めているので士官ですね。しかし昭和12年なので、被っている第一種(濃紺)と思われる略帽にはストライプが入っておりません。映画製作時の昭和14年にもまだ略帽の改変はありませんでした。

 

 アゴ紐は皮革のような材質に見えます。


ハワイ・マレー沖海戦1 

映画「ハワイ・マレー沖海戦」で、これは昭和1612月の日米開戦直前の南方基地での場面。

 

この画像中の軍人たちは階級章から見て全員士官ですが、ストライプの入っていない第二種略帽(白)を被っています。昭和17年製作の映画なので信憑性はおけます。



ハワイ・マレー沖海戦2
 

こちらも大尉ですが、帽子に2本線はありません。



このストライプなしの略帽は、昭和1612月の真珠湾攻撃の頃まで使用されていたようです。