暗号の作成方法 【中編】-第2次暗号 | 太平洋戦争史と心霊世界

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英国軍の暗号解読機・細部 

英国軍の暗号解読機細部



  この「暗号の作成方法」は、あまり数字の話が長くても退屈かもしれないと思い、2回に分けたかったのですが、長文だと保存できないようですね。 仕方なく3回に分けました。


                          


2.第2次暗号(陸軍使用)


1次暗号:文字列をコードに変換する「コード暗号」と「サイファ暗号」に大別される。陸海軍が使用。(前述)

 

第2次暗号:第1次暗号に乱数表の数字を足して使用する方式で、陸軍のみ使用していた。

 日本陸軍は第一次暗号の上に、さらに「無限乱数」を使用する第2次暗号を採用していました。暗号は以下のように作成します。

 

 「第一大隊」は、コード暗号で「156」に一度置き換えられた上で、さらに乱数表に従って、例えば「236」という数字がプラスされ、実際には「382」(数字は繰り上がらない)が発信されます。

 

発信:「第一大隊」⇒(「156」+「236」)=382

 

受信した方は、「382」から乱数表の「236」を引くと、「156」(すなわち、「第一大隊」)と解けることになります。

 

受信:(「382」-「236」)=156」⇒「第一大隊」

 

 また、この数字をさらに乱数とする「特別計算表」を作り、いっそうの強度を高めるため、「特別計算表」と「無限乱数表」を掛け合わせた「特別無限乱数方式」を使用していたと言います。



暗号表 

日本軍の暗号表