海軍用語 「ソーフ」ほか | 太平洋戦争史と心霊世界

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海軍を中心とした15年戦争史、自衛隊、霊界通信『シルバーバーチの霊訓』、
自身の病気(炎症性乳がん)について書いています。



海軍では日常用語でも独特な言葉を使用していました。その一部をご紹介します。

 

面石:石けんのこと。「めんせき」と読みます。

戦前の石けん 
戦前の石けん


ソーフ:雑巾です。しかし普通の一般家庭で使用する雑巾ではありませんでした。

 

 「古くなった直径40ミリぐらいの麻綱を1メートル半ぐらいに切り、二つ折りにして中央を別のヒモで結び、麻綱を女性の毛髪のようにほぐすと、ソーフができる。」

ソーフを使用しているところ 

ソーフを使用しているところ



 これを甲板掃除に使用しますが、最初は海水をざぶざぶかけたブラシで甲板洗いをします。次にこのソーフで水浸しの甲板を拭いて水気を取りました。

ソーフで甲板掃除  ソーフで甲板を拭いている場面。『男たちの大和』


ゴキ悪い:えっ、あの黒い虫か!?と思ってしまうかもしれないですが、機嫌が悪いという意味です。例えば、

 

 「今日は○○兵曹はずいぶんゴキ悪いから注意しろよ。」

 

 という風に使います。

 

ジャクル:八つ当たりで周囲の者を困らせる行為。例えば進級が保留になったり、転勤先が気に入らなくて八つ当たりすることに使用します。

 

 「あの野郎、最近ジャクッとるな」

 

 「そうだろう、同年兵はみんな任官したのに、あいつだけ無章だもんなあ」


整列した水兵