
両手を上に上げる「バンザイ」は明治時代から始まったそうです。
明治22年に大日本帝国憲法が発布された時、感激した関係者がその嬉しさを表現したいと考えて、めでたい言葉を創作したそうです。
しかし最初は「バンザイ」ではなく、祝うという意味を込めて「奉賀」(ほうが)に決められました。ところが、
「ホーガ、ホーガ、ホーガ」
と3回重ねると、「アホー」というように聞こえるので、奉賀はやめて万歳(バンザイ)に変えられました。
こうして明治22年以降、めでたい時には「バンザイ」と叫ぶようになり、日清・日露戦争の戦勝でのバンザイ連呼により、日本に万歳が定着するようになりました。
こんなわけで、海軍にもバンザイはありましたが、普通とは違う独特なものでした。
海軍では手を上げず、口だけでバンザイを叫びます。これは軍艦上が狭く、スペースが限られるための配慮でありました。