早食いは誰だ!?【ジパング・7巻 / 24巻】 | 太平洋戦争史と心霊世界

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 ここでは『ジパング』登場人物の早食い比べをします。

 

 まず如月中尉は『ジパング』7巻の満州鉄道列車の食堂車で、角松二佐と共に食事をしています。

満鉄の食堂車での如月と角松
如月中尉(左)と角松二佐(右)(ジパング・
7巻)


 この絵自体もまた突っ込みたくなるのですが、お皿に食べ物がもう無いのに、なおも食べようとしている如月はお腹すき過ぎ?

 

食事もコース料理だったら、パン ・前菜 サラダ ⇒メインディッシュ カービィ(骨付き肉) ⇒デザート ケーキ やコーヒー の順に出てくるのに、全部テーブルの上に載っているのも何か変な感じです。「(゚ペ)

 

ここでは如月が角松より早く食べ終わりました。角松はまだ肉をモグモグしています。さすが兵卒の如月中尉、食べるのが早い。現代人の角松はそのスピードについていけません。

 

海軍では「早飯、早グ×、早支度」と言って、水兵は素早く食事が摂れる事が重要でした。というのは、食事時でも水兵は下士官に食べ物 を給仕したり、お茶 が無くなったら注いだりなど、何かと上官の世話をしなければならなかったからです。

 

すると自分の食事もろくに摂れず、食べるのも大忙しとなります。 

 時には上官から罰として「
3分でメシを食え!」 などのお達しがあったりします。だから海軍兵にとって、早食いは重要だったわけです。

 

しかしそれで胃腸を悪くした人も結構いたそうで、早食いはやはり健康上良くないのでしょうね。

 

一方、24巻では草加少佐が如月の動向をさぐるためディナーに招待。メインディシュはロブスター。ここでは以外にも、草加が如月よりも早く食べ終わりました。

草加と如月のディナー 草加少佐(左)と如月中尉(右)(ジパング・24巻)

 

本来は如月の方が早食いなのかもしれないですが、ここでの彼は「草加はどのように原爆を運ぶのか」の考えに没頭していたので、食事が遅くなったように見えます。

 

でも兵学校でも早食いは重要だったと聞いているので、海兵卒の草加と兵卒の如月の早食い競争はまともにやればいい勝負だったのかも・・・

 

 しかし昭和18年のこの時期に、よくロブスターなんてありましたね~。

ロブスター



 細かいようだけど、草加のテーブルマナーも少し変。ナイフとフォークは食べ終わったら2つ斜めに揃えておくものです。

 

しかし食べ終わったのに彼のお皿では、「ハの字」で「食べ掛け」を意味する状態になってます。これではウェイターさんお皿を下げてくれないのでは?

草加少佐のテーブルマナー 
フォークが見えないが、ハの字(食べかけ)の状態。


 海軍兵学校ではテーブルマナーも学びます。下の絵は兵学校テキストの「礼法集成」から抜き出したものです。

礼法集成 
左:食事が終わった場合

右:食べかけの場合


食べかけの場合はやはり「ハの字」となっていますね。草加少佐、テーブルマナーを忘れたのか

 

結論として、早食いは:

1位:草加 ⇒ 2位:如月 ⇒ 3位:角松 

 現代人の角松はやはりビリでした~。