このシリーズ最後ですが、私は日本人は高い創造性を持っていると思います。例えば下は主要国の特許出願数の推移を表したグラフです。
日本の出願数は2005年でアメリカに追い抜かれましたが、それでも2007年には世界第2位の46万件を出願しています。
3位が中国、4位が韓国で、グラフにありませんが、5位がガクッと落ちてドイツの6万件になっています。
それから太平洋戦争で言うと、山本五十六が真珠湾攻撃で編み出した、世界初の航空機主体の戦術、空母を主力とした機動部隊の創設など、アメリカや西欧諸国からから卓越したアイデアだったと高く評価されています。
だから米軍も真珠湾攻撃の後、日本軍の戦術に飛びついて、すぐさま真似して同じシステムをつくってしまったわけです。
最近では自然エネルギーについて調べていくうちに、日本企業や研究者の秀でたアイデアにはしばしば驚かされています。
屋根や建物の壁に特殊な塗料を塗ったり、フィルムを貼ったりして、太陽光発電をしてしまおうという日本企業、これはもう実用段階です。
風力でも浮力タイプで世界初の洋上発電を開発している企業、石油を作りだす特殊な藻から石油を生産しようとしている研究者(これ本当です)、目からウロコの開発力です。
創造性といってもこの世に全くオリジナルという物はそうないと思いますので、最初は人の真似をしながら徐々に独自の開発をしていくという点では、日本人は人後に落ちないのではないでしょうか。