アメリカの鉄鋼大手クリーブランド・クリフスのゴンカルベスCEOがめっちゃ怒っているのを動画で見たが、ビジネスシーンでこれだけ怒っている人を見るのは結構珍しいことだと思う。ただ、留学経験がある人や、アメリカ人と一緒に暮らしたことのある人なら、なんとなくどういう状況なのかわかる人は多いと思う。
はっきり言ってしまえば、アメリカ人はみんな自分はアメリカ人であるというプライドを持っており、自分の国が一番だから自分も一番!という謎のプライドを持っている。
とどのつまり、このゴンカルベスさんは競りに負けたことというより自分のアメリカ人としてのプライドが傷ついたことで怒っているのだろう。でなきゃここまで感情をあらわにしない。
正確にはこのゴンカルベスさんはブラジルの生まれだが、アメリカに移住して長く暮らすことでアメリカ人としてのプライドが備わったのだろう。
アメリカで暮らし、アメリカ人と交わり、アメリカの映画を見て暮らしていればアメリカ人としての価値観が芽生えてくる。その映画の中でアメリカ人は大スターであり、スーパーマンであり、世界を導くリーダーだと刷り込まれる。そして、自分もアメリカ人である以上ヒーローでなければならないと感じてしまう。
そんな典型的アメリカ人が、戦争に負け、ずっとアメリカの腰巾着だと思っていた日本の会社に競りで負けたのだ。プライドが傷つかないはずがない。日本はアメリカより弱い存在で、部下で、自分の顔色をうかがって生きるべきだと思っているのだろう。
アメリカの新しい世代のことはわからないが、アメリカの年配者はほとんどがそうだ。
今後、もしアメリカの影響力が弱まっていくようなら、今回のようにアメリカ人のプライドの高さが露呈するシーンは珍しくなくなっていくのかもしれない。