自分を愛さないと他人を愛せないという言葉が、以前は理解できないでいた。自分を愛することと他人を愛することは必ずしも両立しないと思っていた。でもやっぱり正しいと思う。自分を大事にしてこなかった女を男は自分の人生の一部として受け入れたいと思わないし、自分に自信のない男を女は自分のパートナーとして認めたくはないだろう。自分を愛せていない人間は自分に興味がなく、何がしたいのか何が得意なのかもわからない。そんな人間を会社側も雇い入れたりはしない。自分を愛することをしてこなかった人間は就活で失敗し、自殺する。自分を愛さなければ誰からも本当の意味で愛されないし、自分が何者なのかも知らないまま老いて死んでいく。俺が盲目の人間でいる理由もここにあるだろう。自分を知らない、自分が愛せていなからやりたくもない仕事を今日も雇われてやっている。いるべくして今俺はここにいるのだと悟った。他人からさげすまれる人間は、自分で自分を本当はさげすんでいる。自分自身に献身的でない人間は、他人からも献身的に扱われない。自分を愛する人間は健康で美しく、自分がどんな人間かをよく理解し、毎日やりたいことをやっているはずだ。