ここまで酷い国になっているだなんて
二度と来たくない国ナンバーワン!
ベネズエラ旅行記
2022年11月7日
コロンビア→Puente Internacional Simón Bolívar
2014年以来2度目の入国
中南米の旅行者達はこぞってベネズエラへ行こうとしない
その理由の大部分を占めるのは汚職警察
入国
国境には午前10時に到着し、約1時間で通過
入国にはホテル予約確認済ページのコピー必須
国境の町・サンアントニオではベネズエラの通貨であるボリバルは利用できずに変わりにコロンビアンペソが使用できるのでコロンビアンペソを多めに持っていくことをおすすめする
まず私がまず目指したのは、国境から北東にバスで5時間程のメリダ(直通乗り合いタクシー$35、サンアントニオ→サンクリストバル15000ペソ=500円、サンアントニオ→メリダ$20)
世界一距離が長いロープウェイとアイスクリームの種類が800種類ほどある世界一種類の多いアイス屋があるという世界一に全振りしたかのような街
しかしそれはハリボテではない
再訪したいと思った理由は多彩なアクティビティだ
乗馬やキャニオニングなどあまりに楽しかったので再訪を決めた
地獄検問
サンアントニオからメリダの道中では8回のパスポートチェックと2回の持ち物検査
しかもその持ち物検査が醜悪
私と、一緒に行った友人のみしかバスに旅行者がいなかったのだが私達だけがバスから降ろされ、それぞれ約1時間もかけて検査されるのだ!
鎮痛剤を「ドラッグは駄目だろう」
スマホをいじると「あいつは我々を盗撮した」
だの色々と難癖をつけてお金をせびってくる
「私はジャーナリストだ! このことを全てネットの記事にするぞ糞野郎が!」
と言うと逆ギレされて解放された…
ちなみにその持ち物検査で友人はスマホのモバイルバッテリーを奪われてしまった…
まあ百歩譲ってそれは良しとしよう
しかし5時間の行程を8時間かかってしまうとはいかがなものか…
おかげでメリダまで残り3分の2の辺りの街で暗闇に包まれ
「もう今日のバスは終了だ」
どこだよここは!!!
翌日、メリダ行きのバスに乗って無事に到着した
8年ぶりのメリダ
当時はボリバルが使用できていたのだが、米ドルがメイン通貨に成り代わっていた
一応コロンビアンペソとボリバルも利用は可能だが、レートはあまりよくない
そうそう、当時100倍もあった闇レート
今回も恩恵にあずかることを楽しみにしていたというのに全くない!
そして物価もかなり高いではないか
これではベネズエラを旅する魅力が半減してしまう
8年前はカラカスからメリダまでのフライトが約$30
メリダの空港で確認すると、カラカスまで一番安い日でも$90
メリダからブラジルまで行こうと思っていたのだが、この物価の高さだと辟易してしまうというか、そもそも米ドルをそこまで持ち合わせて来ていないので諦めの境地に至った
しかしメリダはやはり気持ちの良い街にあることは変わりない
今回何が一番気持ちかったかというと川沿いを歩いてたら2700ボリバル拾ったことだ
これで物価高の恩恵を受けなくても問題なしではないか!
とそのことを地元民に自慢気に話すと
「その通貨はもう使えないよ」
…え!?
どゆこと!?
通貨がごみ屑になっているなんてさすがはベネズエラ
少しでも夢を見させてくれてありがとう
これがベネズエランドリームだ!
ベネズエラ・メリダにある世界最長のロープウェー・テレフェリコ
8年前は休止中で乗れなかったので今回リベンジ
合計3回の乗り継ぎで頂上付近まで行けるのだが1回の乗り継ぎまでしか行けないという
そして値段は$30
地元民は10ドル
これがベネズエランドリームだ!
あと、何より地元民と同じバスに乗ると毎回検問で旅行者だけ降ろされ、時間がかかり過ぎてしまうという後ろめたさもあってこれ以上先に行くのは嫌になってしまったのも本音
初の南米旅行だった友人はそのままカラカスへ行くということでここでお別れ
帰りも持ち物検査が立ちはだかった
2回あったのだが、今回ほど腹の立つ持ち物検査はなかった
ベネズエラへの入国理由やら米ドルを持ってるかなどお馴染みの質問に答えていると最後に
「あの小屋に入って服を全部脱げ」
は!?
意味不明過ぎる
ここは刑務所なのか!?
「なんで私だけなんだ! バスにいる人全員裸にさせればやってやる!」
そういうとウダウダ言われたが最終的には観念して全裸にならずに済んだ
あんなに愛していたベネズエラ
しかし汚職警察達のせいで今は二度と足を踏み入れてたまるかという状態に
駆け込み寺的に訪れたコロンビアが如何に天国か
この落差と言ったら他にない
オッフェンバックの「天国と地獄」はこうして作られたのだろうとさえ思えてしまう程