アフガニスタンへの道③〜カブールタリバンの逆襲〜 | Travel is Trouble 109カ国目

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トラブルに塗れた旅行記
目指すはバックパッカー逆バイブル
反面教師で最高の旅を!

クンドゥズ-カブール

これまで経験のないような悪路

10時間かけてカブールに到着した

$1=85アフガニ


カブールには夜8時頃到着
宿の情報が全くないのは困り物
未来が読めない就活開始時の大学三年生の頃を思い出す
そういえばチベット行き過ぎ中国人が
レストランに宿泊すると安上がりよ」
という謎の発言をしていたのを思い出した
バスステーションの周囲を見渡してみると
えぇ~!
目を疑う光景が
普通に外でゴロ寝しとるやないかい!
それも1人や2人でなく10人程度も
アフガンの首都・カブールだけあってそらぁ危険極まりない所だという印象だったがこれで安心

バスステーションから出てすぐ近くにあったレストランに話を聞いたらどうも宿泊できるという

ここに関しては別に悪くないのだがやはりまずは旅人を最優先で探して情報が欲しいと思っていたので、一泊して宿を出た

街中に探しに行くことに
街を歩いていると女性モデルの顔が塗りつぶされているポスターや看板
タリバン政権発足当初は目を含めた顔全体を覆うブルカの着用義務があったが、今は約10%くらいで他9割はヒジャブ利用者
タリバンは女性の自由に対して徐々に緩くしていってるのだなという印象を受ける

街に出てレストランに話をするも宿泊できるところはまるでない

カブールでバックパックを背負って歩き回るのもあまりよろしゅうないよなと一度小休止

それから色々あってとある医大生の寮に宿泊させてもらうことになった。
宿泊を決定してくれたのはここのマネージャーでアフガンで出会った男の中でイケメン度ナンバーワンのハキム
この場所は実は既にホステルではなく医大生の寮になっていたのだが快く受け入れてくれたことに感謝である
しかも私が到着するやいなや、ぞろぞろと医大生達が集まり全員が快く歓迎してくれているではないか
「俺の部屋で寝ていいぞ」
「お腹空いてないか? ご飯奢ったるぞ」
「街を案内するぞ」
と友好的
そして何より彼等のほとんどが英語が話せるということが何より助かった
とりあえずみんな学校に行く時間だったため一人で街の中心街にあるプレジデンシャルパレスなる場所へ
片道7kmくらいあったがカブール市内のバスやシェアタクシーの情報がなかったので徒歩で向かう
バスやシェアタクシーの運ちゃんに英語で話し掛けても絶対に伝わらないのである程度のダリー語かパシュトゥーン語を話せるようにしなければ旅が難しくなる
かと言って他の言語のように簡単にインターネットで発音の仕方が見つかるわけでもない

標高約1800mのカブールで、他都市に比べても比較的涼しいのだが7kmは流石に堪えた
既に中心街にいたが適当な階段を見つけたのでそこに座り込んでスマホを触っていたら
どこで何しとんじゃ!
と声をかけてきたのは
タリバンだぁー!!!
交通違反を取り締まるために道路真ん中に設置されたであろう2人がギリ入れるような箱に入り、パスポートとスマホのチェックが始まった
まずはパスポートのチェック
パスポートならバッグの中に
ないやないかい!
待って待ってタンマタンマ
そうだ
昨日宿泊したレストランがパスポートをホールドする所で、最後にパスポートを返してもらってから小バッグではなくバックパックの方に入れてもうたのや
ってそれお前のせいやないかい!
うわぁ~何てこった
そのことについて説明しようとするも英語が伝わらないタリバンだから(説明できても多分無意味)
それなら電話だ
医大生に電話してパスポートを持ってきてもらえば一件落着だろう
あー俺だけど、パスポート忘れちゃってさ、持ってきてもらうことってできるかな?」
「これから試験監督しないといけないから無理無理」
えぇ~!
それなら私の素性を彼に伝えてもらえば釈放されるだろうと電話を取り次いだ
ガチャ…」
終了!
特に進展なかったぞ!
これからどうなるんだ!?

この箱に入れられて1時間は経過しただろう
しかしまだまだ尋問は続く
スマホを預かられ、画像や動画、whatappのやり取りなどまんべんなくチェックされる
彼はAnimeというフォルダに手をかけようとしていた
実はそのフォルダ内にはアニメは入ってない
良い方面の大人の動画が100個程入っていたのである
何となく心配はしていたのだがあくまで良い方面なので何ともなく終わるかと思ったら
なんじゃこりゃー!
と能面のような顔をクシャクシャにして爆笑してる
消せと言われたので渋々消したがゴミ箱に移るだけでまた復活するからいいか
何より良い方面の動画というかもはやただのR指定の壮大な映画なのである
「おぉーい! ゴミ箱にまだあるぞ!」
バレた。終わった
一体どれだけ厳選してこの良い方面の動画を所持していたのかこの糞タリバンには分からないのであろう
これが無くなったら私は一体何を見て善行を施せばいいのか
まあこれと引き換えに釈放されればそれでいいか
と思ったのも束の間、箱から出ろと命令が下った

よし、帰れるぞと意気揚々に歩き出そうとしたら前と後ろにタリバンが引っ付いてくる
オセロか?!
オセロならタリバンに成らざるを得ないのか!?
よく分からなかったが先導されるがまま付いて行った

到着したのはタリバンのオフィス
そうか、これで私もとうとうタリバン入りか
と思ったら
目隠し!
(画像はイメージ)

おいおいおい
確かにスイカ割り日和だけどもよ
でもなんか手を引かれるように歩く羽目になってるのだがこれじゃスイカ割りにならないじゃん
棒も持たされてないし
え!? もしかして電波少年とか水曜日のダウンタウン系!?

階段を上がったり、微妙な段差に躓きそうになったりしながら辿り着いた部屋は如何にも中ボスの部屋

目隠しを外され、目の前に現れたのは確実に中ボス
英語もそれなりに話せてお茶も振る舞ってくれる懐の深さは下っ端にはない
そして小太り
中ボス=小太り=ムドー


ガリガリ君みたいな貧弱そうな奴ではない
たまにガリガリ君みたいなやばい奴はいるけども

中ボスには
・なぜアフガンに来たのか
・アフガンの後はどこに行くのか
・どこに宿泊してるのか
・ビザはあるのか
などを聞かれ、また目隠しをされて違う部屋へと移動

次に辿り着いた部屋はだだっ広い部屋
良かった。広い部屋だと落ち着く
布団や枕もあるので恐らく寝ても良いのだろう
監視員みたいな人も外に行ったのでこれで自由にプライベートな時間を持てる
あれ? 何か部屋の隅に荷物があるぞ
スーツケースや漢字で書かれてるもの、箸などがある
恐らく中国人の物だろう
でもなぜ中国人の荷物がここにあって本人はいないのだろうか
おいおい😱
まさかそんなことってあるのか
証生香田なのか?

ちょっと外に出てみようと試しにドアを開けるも
開かないじゃないか!
自由じゃないのか?!
プライベートは?!
一体どうなるのよ~

(写真はタリバン幹部の集合写真で一番右の男が私の良い方面の大人の動画を消した男)

(こいつ)


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