アフガニスタンへの道②〜入国〜 | Travel is Trouble 109カ国目

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トラブルに塗れた旅行記
目指すはバックパッカー逆バイブル
反面教師で最高の旅を!

タジキスタン国境でビザ取得
いよいよ未知のアフガニスタンへ
$1=85アフガニ

とりあえずは国境からシェアタクシーで1時間くらいのクンドゥズ(Kunduz)を目指す
事前情報だとクンドゥズまでシェアタクシーで200アフガニだと聞いていたがシェアタクシー見つからず
挙げ句にタクシーに2000アフガニだとふっかけられる

こうなったらヒッチハイク!

しかし治安が良くない国のヒッチハイクでは良い思い出がない
 


15年前にシリアで人生初のヒッチハイクをしたのだが、同乗した面々が皆イラク人で何とも表情のない強張った顔をしていた
しばらく走った後に急に停車し
トランクの方に来るようにと促される
おもむろにトランクを開けたあと
その更に下に隠しトランク
そこにはおびただしい程の弾薬と麻薬
そして極めつけはエジプト国籍のパスポート
偽造パスポートやんけ!
何重の犯罪なのこれは一体!?
その時の恐怖がいまだに染み付いていたが背に腹は代えられぬ
とりあえずはヒッチハイクに挑戦

…1時間くらいやったが全く車が通らない
よーし! 近くの街まで歩いていこう!
と、歩みを進めていると
「ちょっと待て!」
タリバンだぁ~
私が日本人であることが分かると物珍しそうに10人くらいに囲まれた
好奇心で接してくれていたので全く嫌だと感じないどころか
「ヒッチハイクするなら車を探したるわ」
と協力的
おかげでクンドゥズに行くトラックを見つけることができた

トラックの運ちゃんは
チェ・ゲバラはムスリムだ」
という謎の信念を持つ不思議ちゃん
同乗者はトラックの荷卸を手伝う青年

この青年だが、あまりにも貧乏らしく
どうか助けてください神様」
と私に懇願
助けると言ったってアフガニスタンではキャッシング不可で金の面では援助できない
因みに残り$500しかキャッシュを持っておらず、アフガニスタン、イランとキャッシングできない国を周遊するにはあまりにも少なすぎた
アフガニスタンに行くことで頭がいっぱいいっぱいになっていて金勘定が疎かになっていたのが原因

この青年からは
・タリバンは良い人達だが経済面が良くない
・アフガンの治安は全く悪くない
・アフガンではクリケットが最も人気
など様々な情報を聞けた

トラックは時速20kmにも満たないスピードで、クンドゥズまで結局3時間かかった
まあ色々聞けたのでと思い、500アフガニ置いておさらば

時刻は21時
ここから宿を探さなければならないのだがこんな夜にバックパック背負って一人で出歩いて大丈夫なのだろうか
ここはアフガンぜよ!

安いホテルはないかと街の人に聞くと案内されたのは一泊1500アフガニの宿
1500は無理だって
破産するって!

それから人々に助けてもらいながらようやく1件のガードマン付き超高級ホテルに到着
いや無理無理無理
応接間に通され、なんとウェルカムティー
いや無理無理無理
やっぱり高く、1部屋3000アフガニという
しかし一泊1000アフガニ以上は出せないというと言うとなんとOK
これでひとまず安心だ

国境に到着してから何も食べていなかったので宿を出てご飯屋探し
…やってねぇ~!
そりゃそうか。もう23時だもんな
大人しく帰ろうかと思ったら
おい! お前何やっとるんじゃボケ
タ、タリバンだぁー!
これ一日何回やるんだよ
パスポートを預かられ、タリバンのオフィスへ

オフィスに到着したと思ったら外に10人くらいのタリバンが屯しているだけの場所
ほぼ暴走族の集会のような感じ
こいつ日本人なんだぜ」
と珍しいだろと言わんばかりに紹介される
するとボスっぽい人に
ナカムラ
とまた中村俊輔だ
もしかしてバン仲村?
最近Breakingdownで有名になり始めたし
でもまさかなぁ

結局1時間くらいタリバンの人と話して最後はホテルまで送ってくれた
タリバンの印象はかなり良い
日本や欧米諸国で聞く印象とは全く正反対だということに驚きを隠せないでいる

クンドゥズではアフガンの民族衣装・シャルワルカミーズ(Shalwar kameez1400アフガニ)とウズベキスタンの帽子・ドッピを購入



毎度タリバンに尋問されていては時間の無駄なのでこれを着て現地人になりすますのである
結局これが功を奏し、以降ほとんどタリバンから目を付けられることは無くなった

あとは入国時に
Kunduz到着したらビザにスタンプ貰ってこい」
と言われていたのでタリバンオフィス(36.7121358, 68.8676118)でスタンプGET

その後、sim購入
最も安いRoshanで1ヶ月4GB(450アフガ二)なので周辺国に比べて高い

何でもe simもあるのだとか。誰も利用した人を知らないので本当に電波を拾えるのかは不明。

そしてそして飲食物を堪能
アイス(10アフガニ)は歴代1

次にナンの上にミディアムレアなハンバーグが2つ乗った物(80アフガニ)はヨーグルトソースとの相性最高

チェリーやオレンジなど搾りたてのジュースが10アフガニで飲める
この価格設定はいままで行った100カ国の中でも最安に近いかもしれない

結局クンドゥズには2日間滞在
Kunduz-Kabul terminal(36.6989836, 68.8659626)から
大型バス(700アフガニ)でカブールへ(約10時間)

隣の爺さん右足が義足
クンドゥズがあまりにも平和だったので全く忘れていたが、ここはあのアフガンなのである
現地語が分からないので事情は分からないが、国境周辺は戦火にまみれたらしく、砲弾の跡がそこら中に見られたこともあり、地雷などの被害を負ったのではないかと推測してしまう
申し訳ないが見て見ぬふりをして前に進まなければあっという間に滞在可能期間が過ぎ去ってしまうと思い、それからは目を背けてしまうこととなった

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