スキミング&強盗inヨハネスブルグ | Travel is Trouble 109カ国目

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トラブルに塗れた旅行記
目指すはバックパッカー逆バイブル
反面教師で最高の旅を!

最後の最後にこんなことになるとは 

ヨハネスブルグから旅立てるはずだった

5ヶ月間何事もなく平和に過ごせたツケか

 

それはまさに青天の霹靂な出来事だった

帰国便出発3日前、その日は朝から大忙し

 

世界中でまだまだ商用便の再開が始まっておらず、泣く泣く高額なチャーター機で帰国することに

価格は16万円

 商用便なら4万円ちょっとだというのに

 チャーター機はドイツのルフトハンザ航空

 

ドイツ経由ということで南アフリカのドイツ大使館や日本大使館、ルフトハンザ航空と個別にコンタクトを取ったり、添付されたドイツ経由の許可証を印刷しに行ったりと大変な1日

さらに1万2千円分のボツワナの通貨を両替に行かなければならなかった


あれよあれよとスケジュールをこなし、あとはボツワナの通貨を両替するのみ

 

両替所や銀行、闇両替などありとあらゆる場所に行ったのだが

 

「ボツワナのは両替できない」

WHY!

それでは何で店頭にはボツワナの両替レートが書いてあるのだ

隣国なんだから両替してよ

 

という願いが通じたのか、一箇所だけ両替できる場所を発見

 

身分証明が必要ということで、パスポートを見せると

 

「入国期限が過ぎてるぞ。これでは両替できない」

 

いやいや、出国できなかったからだろ!

 それに南アフリカ政府からも旅行者の在住延長が認められているというのに

 

結局両替は叶わず、南アフリカ通貨をキャッシングすることに。


ヨハネスブルグパークステーションのATMは何箇所もあるが、なぜだかいずれも大行列

 

穴場がないかなと隅々まで探していると隅っこにほぼ人がいないATMを発見

 

このキャッシングチャンスを逃しす訳にはいかないので駆け込むと、セキュリティーらしき人物に案内され、クレジットカードを挿入

 

「暗証番号を入力しろ」

 セキュリティに誰でも知ってる様な事を言われてその通りにするが進展しない。

 

使えないので諦めて帰宅しようとしたら何とクレジットカードが出てこない!

 

CAPITEC銀行のATMだったのですぐ裏にある支店に行って要件を説明すると

 

ATMはセキュリティー会社だけが開ける我々ではできない決まり。セキュリティー会社が来るのは不定期で分からない」

 

これじゃどうにもならないと警察署に駆け込むも全く取り合ってくれない。

 

クレジットカード会社にも連絡しなければと国際電話をかけると

 

「この一時間の間に10万円以上の利用がありました」

 

 えぇーーー!

10万円あればキリマンジャロ登れたよね

 5ヶ月間平和のツケ重すぎませんかヨハネスさん

 思えばあのセキュリティーが怪しかった

 暗証番号を入れた瞬間背後から消えたけど、昼休憩かな


今回のアフリカ旅行は珍しく大きなトラブルがなく完結するのだろうと踏んでいたのだが、最後の最後にらしさが戻ってしまった



2日後、さらなる試練が


数少ない友人のお土産を買おうとまたまたパークステーション付近にやってきた

パークステーション周辺には露店が立ち並んでおり、何から何まで販売しているので滞在中はかなり足を運んだ

もう慣れてしまっているので何の不安もなかったのだが事が起きたのは突然だった

それはラブストーリーよりも突然なのだ


歩き慣れた道を闊歩していると、

「Give me money」

と言って中東風の顔した20代くらいの男と如何にも南アフリカ人の小柄な青年が立ちはだかる

彼等は私の体にタッチして金を物色し始めたので、殴りかかろうとすると私から離れレンガブロックを拾い上げて威嚇してきた

私もレンガを拾い上げると彼等は逃げ出す

追いかけるとそこら中から歓声が上がる

そう、これは白昼堂々の犯行であり、大勢の一般人がギャラリーとして我々の決闘を楽しんでいるのだ

誰も警察に連絡すらしようとしないこの光景は一体どうゆうことなのだ

最終的に割ったビール瓶を武器に彼等が戻るのを待ったが結局戻ってくることはなかった


事の顛末を警察に言いつけてやろうと付近にいた警察に伝えると

「警察署に行ってくれ」

任務放棄

絶句

この国は腐ってる

警察が腐れば治外法権のように何でも悪事がまかり通る

どうせ警察署に行った所で何も起こらないだろうと諦めて帰宅

それから特に何もなく無事に日本に帰国

すぐにクレジットカード会社に連絡し、返金対応してくれるだろうと踏んでいたのだが、

「このような案件では返金できない可能性が高いです」

返金できない可能性が高い…

返金できない…

えぇーーー!!

それもそのはず

クレジットカードがATMに吸い込まれた後に誰かがそのクレジットカードを抜き取ってキャッシングすることは、クレジットカードを友人に渡してその友人がキャッシングしているのと同じ

キャッシングしたお金を二人で山分けしてカード会社に請求してさらにお金が手に入ればそれはそれは極悪非道の詐欺が完成してしまう

13万円は消えたも同然


カード会社からの連絡は突然に


帰国から4カ月が経過した頃、突然カード会社から連絡

「先日のクレジットカードキャッシングで複数回に渡り不正に引き出された件ですが、10件分の引き出しは南アフリカの銀行から返金頂きました。1件だけ返金不可能という対応を頂きました。そこでお客様には1万円だけご負担いただくことになります」

勝ったーーー!

嬉しすぎる

無くなったはずの12万円が返ってきた

住民票を海外に移していたため、定額給付金をもらうことができなかったのだが、今回の件で12万円を頂いたも同然

12万円があれば南アフリカで半年暮らせる

吉報が届いたこの日はエキサイティングしすぎてなかなか眠ることができなかった


邪悪だと言われるヨハネスブルグ

実際は5ヶ月間ほぼ毎日ダウンタウンまで徒歩で行ってたが被害にあったのは2回だけ

ただ数日旅行するだけなら全く問題ないでしょう

しかしこれにはコツがいる

現地人になりすますことだ

・荷物は一切持たない

・カメラは絶対に持ち歩かない

・汚らしい格好をする


これだけ守ればヨハネスブルグを存分に楽しめちゃいます!






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