「診断書」制度はもう限界 | 視覚障害投資家のHappy Days

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コロナの第7波が猛威をふるっています。

また京都へ行ってハモを食べたいなぁと思っていたけど、しばらくお預けかな。


医療逼迫が叫ばれる中、「陽性証明」が医療現場に大きな負担となっている、という報道がありました。

「陽性証明を求めないで」行動制限なしでコロナ7波を乗り切るために:医療現場からの訴え


この問題、絶対起こるだろうなと以前から思っていました。


コロナで自宅療養となった場合、多くの保険会社では入院と同じ扱いとなり、保険金が支払われます。
しかし、その請求には基本的に診断書が必要。


僕が加入している共済ではどんな扱いになっているか調べてみたところ、次のように書かれていました。

・入院の場合は、診断書を提出

・臨時施設や自宅療養の場合は、保健所から発行される就業制限通知書および就業制限解除通知書等のコピーを提出
ただし、宿泊療養または自宅療養の期間が10日以内の場合は、「My HER-SYS」の療養証明書画面のプリントアウトでもOK



基本的には診断書や保健所の書類が必要だけど、臨時的措置としてMy HER-SYS(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム)の画面を印刷したものでも可、となっているようですね。



うーん、やはり難しい問題です。
コロナに感染して保険金を請求する場合、「医療機関に診てもらって陽性と診断され、保健所に報告してもらう」必要がある。
軽症(それでも結構つらいらしいけど)だから頑張って自宅療養で乗り切ろうと思っても、保険金を得るためには病院へ行かざるを得ない。
「軽症なら来るな!」みたいな風潮だけど、自宅療養にもお金はかかるし、多くの場合その間の収入は途絶えるわけで、保険金を得られるかは生きるか死ぬかの問題になりかねない。


やはり、すべてに対して「診断書」を求めるのはもうやめたほうがよいでしょう。
例えば、コロナで入院された方の場合は、医療費の請求書で入院の事実を十分証明できるはずです。請求書には初診料・再診料がいくらか、入院費はいくらか、手術費はいくらか、食事療養費はいくらか、といった細かい情報がすべて記載されています。保険金支払いにおいては、それらの情報があれば十分でしょう。また、学校や会社へ復帰するにあたっても、退院した事実がわかれば回復したことは自明で、わざわざ診断書を求める必要はありません。


何でもかんでも診断書を求めることはやめ、将来的には患者本人がカルテを管理し証明書を発行できるようにするなどデジタル化を進めつつ、「できるだけ医療機関の負担を減らし、治療に専念してもらう」ようにしていく。
命を守るためにも、今こそ動かなければいけない時なのではないでしょうか。