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1940年代、グレイハウス。
映画製作者のカートが俳優のジュニアに出会う。 そして彼に一編の戯曲を見せる。
かつてブロードウェイで夢を育てていた2人の俳優、ジェロームとキイスの物語。
それぞれの夢を追って一緒に舞台を準備した空間、まさにここグレイハウス。一緒に交わした台詞の一行、息を合わせながら練習していた場面。彼らの人生は一つの戯曲であり、世の中はすなわち舞台だった。(K-Theater Licenseより)
カートの最終オーディションを受けるジュニア。2人で試演を始める脚本の登場人物がジェロームとキイスで、この物語の本当の主人公。かな?
登場人物の2人が実は…という巷の雰囲気から、だいたい大学路でありがちなパターンか…と想像していたのだが、ハズレだった。
ジョンヒョク演じるカートが演じるジェロームが幼い頃のトラウマで吃ってしまうので舞台俳優を諦めたものの、無声映画の時代になって人気俳優になる。
反対に舞台俳優として先にスターになっていたキイスは無声映画の台頭で没落する。
パク・ジョンヒョクの声がハスキーで高めの声。ジュンスを引き合いに出されるそうだが納得だ。ところが歌い始めると深い声になるのが不思議。
そのジョンヒョクが「声のない鳥」ジェロームで、美声のギボムがキイスなのは分かりやすかったんだけど、色々複雑になってくるものだから、今はこの人が…ってのを脳に言い聞かせる感じで疲れるっちゃ疲れる。
そう言えば、終了後にキャスボが変わるパターンだったはず。すっかり忘れていた。
2人の若者の物語としても惹きつけられるし
、舞台→無声映画→有声映画と移り変わる時代と、その時代を生きた俳優たちという視点も興味深い。
そうは言っても、〈マッドハッター〉を見た後なので、演技にしがみつくのはお腹いっぱいな人の贅沢な苦しみに思えてしまったのも確か。だってジェロームは父親が事業に成功してお坊ちゃまになって、飢えることも命を削ることもないんだから、それに感謝して生きなさいよ、てな感じ。
今まであまり見たことのない普通に大人な感じのホン・ギボムが好感度で、プラス歌がうまくて惚れ惚れ。
この頃ユン・スンウにも惚れ惚れし
カン・ビョンフンにも惚れ惚れし
顔を見たり歌を聞いたりすると喜びが満ちてくる俳優が、あっちにもこっちにもいて、大変。
タイムチケットの非指定席40%引きで買ったら、何と窓口に到着順の配布方式だった!
(外国人でも買えるはず。ただし不定期。)
これまでの非指定席が割と良い席に当たっていたので期待していたら、K-21。壁から2番目。ハズレな気分。視野は良かったが。
3回くらいは見たかったのだが、枠問題と、本命キャストはチケット争奪戦に負けた関係でこの1回で終了。再演を待つ!
