戦争小説を執筆した作家ミラーは連続した出版失敗以後、最後の希望を持ってキューバの海に向かう。キューバに到着したミラーは、黒い海に向かい、再び絶望し、自ら海に入って人生を終えようとするが、高まる恐怖にそれさえも容易ではない。
その時、キューバの漁師グレゴリオがミラーの肩をつかむ。
誰かと勘違いしたという言葉で笑って済ませようとした彼は、海の前を離れることができないミラーが気になって、彼の周りを簡単に離れることができない。
その後、ミラーはグレゴリオとの対話を通じて彼が漁師であり船を持っていることを知り、グレゴリオを騙して彼の船に乗って海の真ん中に到着することになるが…
10/11
こじんまりとした劇場で、パワーボーカルの2人劇を楽しめる贅沢よ。(しかも秋夕40%割引で2万ウォン也)
2人とも男性を演じているのが何故?とも思うが、とにかく迫力。21:30スタートという変則的な時間帯だが、眠くなる暇がない。面白い。
ミラーは死んだ友人が特別な場所だと話していたキューバの海を訪れたが、暗闇の中にただまっ黒い海が広がるだけ。そこには何の希望も見えなかった。
頼み込んでグレゴリオの船に乗せてもらったミラーは最後の勇気を振り絞って身を投げる。
単に船から落ちたと思い助け上げたグレゴリオに、ミラーは当たり散らす。
結局グレゴリオは提案する。マカジキを捕まえたら船をやる、死のうと生きようと勝手にしろ。
かつてマカジキに腹を突かれてパートナーを失った過去を持つグレゴリオは、マカジキを仕留めることに情熱を燃やしていた。
心置きなく死ぬために、必死にマカジキと対決するミラーの中に、次第に生きるエネルギーが生まれてくる。
ミラーの死んだ友人と、グレゴリオのパートナーを、相手役の俳優が演じる。
(グレゴリオとかつてのパートナー)
(ミラーと友人)
友人とパートナーも過去に交流があって、現在の2人に微妙に影響していたりする。
単純な舞台セットだが演出がとても工夫されている。舞台上の段差が陸になったり海になったり。箱が2つ。そして2本のロープを張って船縁を描き出し、マカジキとの死闘が繰り広げられたりもする。
初めての「ソウルの森シアター」はブンダン線ソウルの森駅から歩いてすぐ。
誰かが森じゃないと言ってたかもしれない。どちらかと言えば高層タワーの森だ。
地図が示す場所のタワーに入ってみても、それらしき案内もポスターも見えない。ぐるぐる歩いても何もない。
辿り着けずに帰るしかないと思ったが、吹き抜けから地下を見たら人がたくさん集まってくつろいでいるのが見えた。ビンゴ!
地下にあるのを知らずに、地上をさまよってしまった。
こじんまりとしているが、ふんわり座り心地の良い椅子で綺麗な劇場だ。
このA, B 2作品の60分ものシリーズは、ちょっと面白いかもしれない。
この日のカテコ。