〈ダチョウ少年たち〉勉強放送 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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韓国ミュージカル
自分の予習復習用につき、かなりの偏りあり
(注意: 目標はネタバレ100%)
メモ付き写真アルバムとしても使用中


最初の目に見えている部分はコメディのようで爆笑しながら少年たちのエネルギーを楽しんでいるのだけど、だんだんと隠れた部分が見えてくる。

何があったのかが判り始めると少年たちに衝撃と後悔が広がっていく。「ほろ苦い青春」と言ったりするが、彼らは相当の苦さを味わう事になる。それでも残る友情に希望が見えて彼らの冒険に涙が止まらない。

前半ずっと自らの選択という前提で話が進んでいたので、事故かもという考えは捨てなきゃいけないのかと思ったら、最後に似通った意見が出たので救われた。

〈ダチョウ少年たち〉とても面白かった。ヘビロテしたい気になっている。

(8:34)

Q.〈ダチョウ少年たち〉とはどんな作品か?

(ドゥホ) 英国の小説が原作だが、英国で「ダチョウ」は「無邪気で愚か」を意味する。少年たちが普通なら選択できないような事を勇気を出して始める物語で、ロスの遺骨を持ち出してロスに向かう話だ。


(ジウ) 旅行記だと思えば良い。3人の友人がいつも行きたがっていたスコットランドのロスにロスを連れていく。1番親しいと思っていた仲間だが、旅の間に隠されていた話も明らかになるし、喧嘩もし、泣いたり笑ったり、最後にはロスに行く話だ。



(11:39)

Q. 登場人物はどんなキャラクターか?
(ドンフィ) ケニー・イングランドは可愛くて面倒を見てやらなければならないタイプ。物をなくしたり、手のかかる子。友だちの間が拗れそうな時、間に入って収める役割。

(ソファン) ブレイクは物をなくすような友達の面倒をよく見て、争いの仲裁をし、ロス行きのエンジン役。

(ミンス) 10代なのを忘れないようにしている。子供っぽく。ジョンウォン兄さんは、ダチョウが象徴する愚かさを込めようとしている気がする。わんぱく坊主のような。普通に立っていると体格が良くてカッコいいのに(変身するから)びっくりした。

(MC) ジョンウォン・ブレイクは最初の登場を見ると、もの凄く楽しそうだった。自分が学生役を演じるのをとても幸せに感じている。もうあと何年も残っていないって感じでやっているみたい。楽しんでる。

各俳優、同じ役でも違う姿で表現している気がする。

(ミンス) ブレイクはキャラクター的にケニーとシムの中間で行ったり来たりする。

(MC) ジョンウォン・ブレイクはシムが逆上しても、大きな打撃は受けない感じ。見ていないけど、ソファン・ブレイクは…

(ソファン) 火花が散る。

(ミノ) (ソファン・ブレイクの方が)もっと逆上する。
シムは、手のかかるケニーを叱る子でありながら、いつもくっ付いている。家庭環境にも恵まれず不安感が大きい。だから自己防衛的で、最初荒々しいキャラクターを作ろうとしたが、掘り進めるほどに、荒々しく見せたいだけの、弱さのある不安定な子だと思った。ケニーが怖くもある。

元々はロスとケニーをいじめていたが、ある日ケニーに突き飛ばされて頭の怪我で病院の世話になった。それで当時の仲間に追い出されて、このグループに混ざるようになった。

 (ジウ)ロスは死人で、良く出てくる表現が「ロスがみんなを集めた」だ。自分に似ているのでそういう面を活かそうと努力した。あと、遺骨と連結している感じを出そうとした。カバンから骨壷が取り出されると、ああ、外に出られた、窮屈だったが楽になった、そんな表現をして、死んだロスが一緒にいる感じを表そうとした。

(ドゥホ) 今話を聞いて不思議だったのは、同じロスを演じながら違う解釈が成立することだ。僕は逆に観客がロスが死んだと言う事実を認知できないのを望む。一緒に旅をしている感じで。ふとした時に自分は死んだのだった、と思い出す感じ。そのたびに名残惜しい気持ちが積み重なっていく。この違いがまた面白い。

生きている時のロスは萎縮していたので、なりたかった自分を表現したと思う。どんな環境でも自分のマインドが重要なのに、ロスは死後そこに気づいたと思う。

(ジウ) アジョシ(ロスの父)は牛をイメージして演じている。ロスは作家を夢見る子だ。いつも「ストーリー」を口にして。演出家が、ロスはアイディアが溢れる人物にしたいと言った。かっこ良さげでそうでなく、ある時は変人で、面白くもあり。(そんなロスが演じると考えて)牛と設定した。


(24:20)
Q. キャラクターのどの部分に中心を置いて演技しているか?
(ミノ) 個人的なドラマを込めるのも重要だが、友人同士のケミが1番重要だと考えている。浮き立つような雰囲気を醸し出すのを重要視している。

(ドンフィ) 僕は「10代のエネルギー」

(ソファン)ブレイクの罪悪感に集中した。みんなを率いて出発しなければいけないのに、最初は罪悪感が足かせになる感じがした。だから罪悪感を原動力にしようと思った。それで旅をしながら正直になれもし、どうしてもロスに行くんだ!というパワーが出たと思う。

(ジウ) 「失敗/間違い」がこの作品のキーワードだと思う。誰もがそうであるように彼らもお互いに間違いを犯す。下手をすると、ロスだけが聖人君主のように見えてしまう。ロスも色々やらかしたはずなのに。実際1番大きな間違いを犯したのはロスだ。だからそれを心に刻み込むようにしている。失敗を犯さない人間のように演技しないことに重点を置いている。

(ミンス) 「方向性」を示す役割。エンジン役ではないが、何かを提示して賛同を得られると力が湧くタイプ。方向を示せば友人たちが進んでくれるという信頼がある。そんなキャラクターをブレイクの重点に置いている。

(MC) ソファンは、罪悪感のために気が重くても動くリーダー、ミンスは周囲の意見を聞いて合意の力で行く感じで、ジョンウォンは「いいから付いてきなよ!」という感じ?

(ドゥホ) 今この瞬間を選択することが重点。ロスは死ぬ前は、過去に生きて未来を心配して、後悔で生きていたと思う。でも今この瞬間に、この冒険を一緒にやろう、今ここを選択しよう、そんな気持ちを重点に置いている。


(32:28)
Q. ロスへの冒険の後3人の人生はどう変わったと思うか?
(ミノ) ブレイクとケニーが戻ってきて、またシムの面倒を見てくれると思う。戻りたいと思いながら去ったし、彼らならそうできると思う。ロスがいないから元通りにはなれないが、仲良くやっていくと思う。

(ソファン) 頭で考える人間が、心と行動で前進する人間に変わると思う。

(ミンス) 10代でこの旅に終止符を打ったという経験が、この後の生き方に影響を与えるのではないだろうか。綺麗にまとまっていなくても、やり遂げたという経験で、素敵に生きていくのではないだろうか。

(ドンフィ) ケニーはまずとにかくシムに会って、関係をほぐそうとするだろう。それから、ロスの最後の電話を受けたのはケニーだから、友達の頼みとかを断らない人になると思う。

(ドゥホ) ミンスの話にとても共感する。この年齢で他の子はしないような経験をして、とても成長することだろう。しかもこの仲間でやったことだから、更に結束が強くなると思う。


(38:50)
Q. 公演の間中走り回って、恐ろしく体力を消耗すると思うが、何かエピソードはあるか?
(ソファン) 歴代級。
(ミンス) 1位だ。はい。
(ジウ) 休む暇が無いからかもしれない。実際に走り続けている。
(ソファン) 自分はどんなに走っても汗が出ない体質だ。なのにこの公演を20分やると汗が滴り落ちる。青少年のエネルギーのせいかもしれない。
(MC) 体力的に1番大変そうに見えるのは誰か?
(ほぼ全員ミノを指差す)

(ミノ) ロスの家の窓の外で、かがみ込んで隠れるシーンがある。立ち上がって見ると、顎から落ちた汗で水たまりができている。舞台監督に、そこに何か準備しようか?と聞かれた。

(ジウ) 僕はランナーなんだけど。(マラソンが趣味) 最初のランスルーだったか、すごく大変でぐったりしていたら、ウノ兄さんに「ランナーじゃなくて、ファッションランナーじゃないのか?」と言われた。ファッションランナーが大嫌いだからすごく傷ついた。その日から坂道を走り続けた。
(ドンフィ) 絶対にキツいって言わない。
(ジウ) ランナーは大変とは思わないものだ。


(45:04)
Q. 作品を良く表現していると思う歌詞は?
(ドンフィ) 「始まった」が4人を良く表現していると思う。
♪ 僕らは今一緒にいて
♪ どうにかやり遂げる
♪ 誰にも僕らを止められない

(ソファン/ドゥホ)
♪ 爆発する瞬間
♪ 初めて感じるこの感情

(ミノ) 
♪ まるで頭を砂に埋めて
♪ 隠れたまま
♪ 誰にも見られないと信じている
♪ ダチョウのように

(ジウ)
♪ 進むんだ 一歩
マラソンしてる時浮かぶ言葉。
「大丈夫だ、そのまま一歩進むんだ、それでいい」という意味。


(50:20)
Q. シムが目的地のロスまで行かなかった理由は何か?
(ミノ) シムは、もし1日でも他の人になれるのだったら、間違いなくロスになりたい子だ。ロスの生き方に憧れていて、うらやましく思っている。

そんな友達が、自らの命を断ったと知った時…。
シムは家庭環境も、心も不安定な子だ。そんな子が衝撃的な瞬間に出くわしたら、喪失感と挫折、ロスに対する恨み、そしてまた自らに対する恐れも生まれると思う。
自分がこの旅を一緒に全うできない怖さもあるだろうし、今後どう生きたらいいのかに対する恐れも。

不安定な子だったけれど、この友人たちに会って多少の安定を得たと思うが、グループをまとめている友達が自ら命を断つのは、まるで人生の半分以上がポンと抜けてしまったことだろう。
だから、一緒に旅をするより、自分自身を守ることに集中したんだと思う。

様々な感情があったとは思うが、恐れが1番大きかったと思う。道に迷ったような感覚。一緒に行かないのを慎重に選択したのではなくて、単に「行かない、行かれない。自分を守るよ。」という感じ。

だから、目的地まで行かないんだと思う。


(53:15)
Q. 「この瞬間一緒だったら」で、ロスが涙を浮かべて友達を見ている時、何を考えているのか?
(ジウ) 回転木馬のシーンだ。楽しい。もう大きくなった男子4人で乗るなんて滑稽ではないか。精神的には成長できていない男子4人が回転木馬に乗る。以前にも乗ったことがあったはずだ。

でもロスはもう一緒に乗ることはできない。ここで乗っているのはロスでなくカイリーとして乗っている訳で。
その瞬間、ものすごく後悔する。自分のした選択を。もう彼らと一緒に遊べないのだから。遊びが好きな子なのに、一瞬の(一瞬では無いかもしれないが)選択のせいで、この子たちと遊べないのが悲しい。

(ドゥホ) 僕のロスは、一緒に旅をしているので一緒に遊んでいるのがとても楽しいんだが、改めて気づく。自分は死んだことを。だから後悔しながら1人づつを見つめる。
でも、楽しんでいる友達を見て、どうしても先に進まなきゃいけないと考える。


(56:12)
Q. ロスは自分の死に関して3人の友達を恨んでいるか?恨んでいないなら、どう思っているか?
(ドゥホ) 恨んではいない。なぜなら、原作を読むと、ロスは死後ブレイクの視点から見ている。ミュージカルの脚色で、ロスの言葉は友達の口から出た言葉が多い。実際のところ死者は話さないから。ロスならこう言うんじゃないか、こうするんじゃないかと3人が考えたことがロスの姿を作った。だからロスの言葉は生きている人たちの言葉であって、死者の考えではないと思っている。

(ジウ) 「逃げろ」というナンバーで、自分が恨んでいて、死にたかった理由を吐き出す歌詞がある。家族、学校、パウロ、モロー、ニナ、そして最後がロスで自分自身。でもそこに、友達はない。
でも死の原因に友達がこれっぽっちも存在しないとは言えない。だが、友達のせいで死んだ、それも違う。
ロスには言葉にできないいくつもの理由があったのだろうし。
死の理由が分かってくる段階で彼らがケンカするが、公演ごとに受ける感じが変わる。


(59:12)
Q. ニナのことを隠してきたブレイクが冒険中は友達に正直に答える理由が知りたい。ブレイクが旅の間は特に率直に感じるがなぜか?
(ソファン)ブレイクの場合は、他の子たちの過ちに比べて、本当に自分のせいだと考えるほどの罪悪感だったと思う。すごい重荷だ。

友人のガールフレンドに恋をして、付き合って、それを知った友達が自殺した。それは本当に重くて荷を下ろす力も出ないと思う。それを背負っていたら自分の人生を生きられないほどの重荷だ。

ブレイクの父も母も新しい相手と再婚しているから、寄りかかれるのが友達しかいない。何を言っても聞いてくれて、行こうと言えば付いてきてくれる。 

でも旅に出て苦労する。だから重荷を背負い続ける力がなくなる。結局荷を下ろして話し始めるんだと思う。

(ミンス) 完全に同意する。まだ10代だというのを忘れてはいけない。彼らの経験からすると、ほとんどすべてのことが初めてだ。台本を見ると、これくらいの事でなぜ大騒ぎする?こうすれば、何とかなるんでは?と思うが、彼らはそうではない。 

ニナとの関係は既に始まってしまったことであり、柔軟に受け止められない重さだ。どうしたら良いかも分からないし、抱えているには重すぎるし、吐き出すしか生きる道がないのだと思う。

自分がやむにやまれずロスに向かったんじゃないだろうか。練習のキーワードが「未成熟」「未完成」だった。

(MC) 失敗/間違いと思う事が、未成熟だし初めての事だから、こちらが思うより重く受け止めるのだろう。反面、未成熟だから、ロスをロスに連れていくという、とんでもない行動を取れたりもする。そんな勇気は歳をとると羨ましく思う部分だ。


(1:05:14)、(1:07:39)、(1:09:43)、(1:13:56)、(1:21:14)、(1:22:38) 中略


(1:24:59)
Q. ロスがどれだけ大切な人だったか、生きている時にロスに話したことがあるかとブレイクに聞く時、ロスは何を考えるか?涙を流す姿に心が痛む。
旅行中に出会った女の子カイリーの口を借りて、ロスがしたかった質問をする。ブレイクの本心を初めて聞く部分だ。「ロスが4人を結びつけていて、ロスがいなかったら俺たちはいなかった。」

ロスとしても初めて聞くことだ。ブレイクが自分のことをこんなに大切に思っていたのを。だから思わず聞く。ロスが生きている時に話したことがあるか?ブレイクは無いと言う。

その時とても…自分がその言葉を聞いていたら、あんな選択をしなかったろうかと考える。だから悲しくなる。

(MC) よく考えると、悲しい場面の多い作品だ。一見、気楽にずっと笑いながら見て、最後にちょっとくる作品に見える。
おそらく回転する観客ほど、そんな(悲しい)シーンではなくても先に反応するかもしれない。俳優が話す内心を想像してしまって。


(1:40:51)
Q. 物語の流れ的にケニーの中核を守るのが難しいと思うが、特に気を使う部分はあるか?
(ドンフィ) 4人の友人のうち、換気を担当する役割だと思っているが、最後に喧嘩するシーンはとても重要だ。それまでは愛らしい姿だが、ここではわざと、ケニーが普段はしなさそうな態度をとる。重みが出るように。ケニーがあんな事を?と思われるように。

(1:42:08)略

(1:45:08)
Q. ブレイクがロスに着いてから何もしない理由を知りたい。本人の言葉通り、何をするべきかわからないから?
(ソファン) ブレイクが最後ケニーに「俺たちがロスを連れてきたんじゃなくて、ロスが俺たちを連れてきたんじゃないかな」と言うセリフがある。骨壺の中の灰ではなく、自分たちの心の中、記憶の中にいるロスが友達のロスで、今も一緒にいるロスだ。旅を通じてそれに気付いたと思う。

元々の計画の、ロスをロスの海に散骨するという行動は、もう意味がなくなったのだ。心の中、記憶の中にいるロスが、これからも一緒に歩いていくロスだから。それで何もしなかったのではないか。 


(1:46:42)
Q. ロスに行こうと提案した時、喧嘩する時、ロスに到着した時、ブレイクはどんな考えだったのか?
(ミンス) 最初にも言ったが、全員を率いるほど凄い人物ではなく、ただスプレーはロスらしくないと思っただけ。ケニーやシムの反応で力を得たのだ。

喧嘩の時は、それまで積み重ねてきた忍耐心を超えた部分を表に出しても良いと思った。これまで理性で仲間に接してきたが、もうそれはやめて。これまでとは違う、正直な自分を見せたかったのではないか。もう一つは、刺激された時に、シムのようにすぐに反応しないで一度飲み込む感じで他の子との違いを出した。

到着した時1番望んだ姿は、この1日にあった様々な出来事のサインを全て一緒に表現できれば良いが、ロスを連れてきた最後のシーンであらゆる必要が全て固められていたら良いと思う。それがピリオドになりはしないかと思って。

なのでこの最終シーンを見ると、お疲れ様、汗を流して寝なよと言いたい気持ち。彼らに。

汗まみれの乱れた姿がこの劇に良く似合うから幸いだと思う。いじらしく見てもらえそうで、汗をかく甲斐がある。


(1:51:20)
Q. シムの造形に参考にしたキャラクターはあるか?
(ミノ) 初めて会ったときに思った事は、自分とシムの接点はどこかを考えた。参考にした特定のキャラクターはない。自分が17歳の頃はどうだったか振り返った。

さっき、巣の自分はケニーに似ていると言ったが、今はそれが悪くないと思っている。だが昔は嫌だった。気が小さくて怖がりで物事に挑戦しない自分が嫌いだった。

だから高校時代を振り返ると幼稚で強いふりをしていた。若い頃の自分は今自分が演じているシムとほぼ似ている。当時の最も幼稚な部分を最大限引っ張ってきた。


(1:54:17)
Q. カイリーが彼らを助けた理由は?カイリーも似たような(友を失う)経験があるのか?
(ジウ) 出てくるマルチは全員少年たちを応援し助けるキャラクターだと思っている。


(1:55:15)
Q. 各マルチキャラクターの特徴がはっきり感じられると同時に、ロスと重なる部分もある。まるで、ロスの代わりに言葉を伝えているかのような感じもある。これは、意図的なものか?
(ドゥホ) これは100%意図的なものだ。演出家が、常に10%もしくはそれ以上キャラクターの中にロスがいるように望んだ。話し合ったり、いろいろ試して演じてみた。


(1:57:26)
Q. ロスの選択が実現するまで、一つ一つを諦めていく過程があったと思う。ロスからすると、仲間たちの行動は1種の裏切りに思えたのだろうか?ロスの視点で聞いてみたい。
(ドゥホ) これはごく個人的な考えだが、自分は事故だと考えている。夜自転車に乗ったロスが、近づいてくる車のヘッドライトを見ながら、ほんの少し寄ったら死ねるかもしれないのに、そんなふうに考えた気がする。瞬間寄って行って…戻れなかったんだと思う。

これは自殺だったのか事故なのか、僕は事故寄りに考えている。17歳の選択なのを考えると。

一つ一つを諦めていく過程と言うより、様々なことが絡み合って解けなくなって事故に結びついたと思う。仲間の行動が結局は解けないまま終わったんではないか。