公式からの情報①〈ライカ〉【ナンバーレビュー追加】 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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全ては自分の予習復習のため
(注意: 目標はネタバレ100%)
近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。


ナンバーレビュー

冷笑に打ち勝ち 変化する力について


M11 その取るに足らない
-王子、バオバブたち
消えなければならない できるだけ早く
消えなければならない 永遠に皆
誰もこれ以上は、怪我しないように
消えなければならない
 王子が持つ人間に対する否定的な感情と考えが強烈に表現されるパワフルなナンバーです。
 王子は数年間地球を見守りながら、人間の貪欲と争い、利己心にあきれて恨みと怒りを積み上げていきます。そして、その心は結局、人間を消し去るという極端な決心に至ります。王子は人間の蛮行を噛みしめ、自分の決心を説得し、合理化します。


M16 彼らが消えれば
-王子
彼らが消えれば
永遠に消えれば
すべて問題ない、大丈夫だ
私たちは光でつながって
ただ存在し、ただ愛して
ありのまま きらめくんだ
 王子の隠された本心があらわれる曲です。人類の滅亡を目指す彼が夢見るユートピアの姿が描かれています。
 王子は人類が消えれば宇宙はもちろん、長い間人間を憎んでいた自身もやはり否定的な心から抜け出すのを期待します。


M21 人間って何だろう 
- 全員
せっかちな技術と弱い倫理
その間で彼らは
とてもゆっくり、ゆっくり
自分を振り返り
お互いを悟る
 王子はバラの言葉と悩むライカの姿を通じて、次第に自分の矛盾と過ちに気づきます。
 人間を見て憎むうちに、自分も知らないうちに彼らと似ていく自分を発見し、王子は混乱に陥ります。


M22 私は違う答えを探すよ
-ライカ
やっぱり違う答えを探すよ
彼らとは違う
彼らより良い
私になれるように
 この曲はライカが確信を持って決心する瞬間を込めた曲ですが、同時に王子にも新たな質問を投げかける曲になります。
 ライカも自分と同じように傷ついたが、それにもかかわらず新しい答えを見つけようとしているという点で、王子は深い印象を受けます。
 完璧な効率と便宜に従うのではなく、時には非効率的でもより良い道を探そうとする態度。王子はライカの選択を通じてその重要性を再び悟るようになります。

(創作陣のインタビュー全文は、3月の第4週に発刊予定のプログラムブックに収録とのこと。)

(追加はここまで)




(あらすじ) 1957年の冷戦時代。 米国を抜いて人類初の人工衛星、スプートニク1号の打ち上げに成功したソ連。ソ連は直ちに2度目の人工衛星の開発に着手し、以前より発展した姿を見せるために、その中に生命体を搭乗させることを決める。

 

そうして地球初の宇宙探査犬に選ばれた犬、ライカは数多くの検査と厳しい訓練をパスした末、ついにスプートニク2号に乗って宇宙のある小さな惑星、B612に不時着する。

 

どこか怪しくてなんとなく見慣れた宇宙生命体の群れ、王子、バラ、バオバブたちに出会ったライカ。王子とバラは待ちわびていたかのようにライカを歓迎し、これから自分たちと一緒に過ごすことを提案する。しかしライカは自分が一番愛する人間、キャロラインのために一日も早く地球に帰ろうとするのだが···


果たしてライカは彼の望み通りキャロラインと再開できるのか?

王子とバラがライカをB612に引き止めておこうとする本当の理由は何なのか?


No.1

最初に地球軌道に進入した犬

米国とソ連が宇宙開発競争中だった1957年11月3日、ソ連は宇宙空間での地球生物生存実験のために実験犬ライカをスプートニク2号に乗せて発射した。


ライカの目標任務は、生命体が無重力状態で生存できるかどうかを人間に確認させることだった。




No.2
スプートニク2号の真実

しかし当時の技術力ではロケットに帰還システムがなく、途方もない騒音と高温の環境によって最初の宇宙探査犬ライカは発射後7時間で死亡してしまう。


当時、ソ連は準備された装置によってライカが安楽死されたと発表したが、2002年旧ソ連のある科学者の暴露を通じてライカの死に対する真実が世の中に知られるようになった。



No.3

ライカの本当の名前

ライカはもともとモスクワ市内をうろついていた放浪犬だった。宇宙に送る犬を探していた科学者たちは、厳しい寒さと環境で生き残った捨て犬が極限の環境でよく持ちこたえられると判断した。賢く、とりわけ人懐っこいライカは、厳しい訓練の末、最終的な宇宙探査犬に抜擢された。


「ライカ」という名前は実はロシアで呼ばれる犬の品種名で、実際に宇宙に出たライカの名前はロシア語で「クドリャフカ」だった。



宇宙競争と動物実験

ライカ前後の話




No.1

宇宙競争: スプートニク時代

1950~1960年代、米国とソ連は熾烈な「宇宙競争」を繰り広げた。


1957年、ソ連はスプートニク1号を発射した。これは人類初の人工衛星であり、宇宙探査の始まりを知らせる初めての試みだった。


その後、ソ連は最初の宇宙犬ライカの任務を通じて、米国より一歩進んでいることを誇示しようとした。



No.2

ベルカとストレルカ

1960年8月19日、ソ連はスプートニク5号を発射し、今回の任務には犬のベルカとストレルカが搭乗した。


ライカは戻ってこなかったが、ベルカとストレルカは地球の軌道を17周して無事に帰還することに成功した。これは初めて宇宙に出た生命体が安全に帰ってくることができることを証明した歴史的瞬間だった。



No.3

別の生命たちの犠牲

私たちには知られていなかったが、その後も多くの犬が宇宙に送られた。


ロケットの爆発で死亡したバスとリシュカ、宇宙船の故障で死亡したチヨルカとムシュカ。その他の数多くの動物とライカの犠牲は当時あまり注目されなかったが、現在の動物実験の倫理性についての議論を促進する重要な契機となった。