〈女神様が見ている〉2025 観劇記録 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

〈ランボー〉の作業で力尽きてしまい、こちらをまとめるのに時間がかかってしまった (>_<)。それにしても〈ランボー〉の音楽の素晴らしさは尋常じゃない。と思う。



2023〜2023年の10周年を過ぎ、今回は8演目の〈女神様が見ている〉

既に何回も見たので、今シーズンは新メンバー中心に。



2/14


何度見ても感動するのは、そこに流れる家族に対する想いとか、愛とか、他人に対する思いやり、紛争の悲惨さ虚しさ、そんな諸々が、廃れることのない人間の根源的な感情に結びついているからだろうか。


本当に稀有な作品だと思う。


チャンソプ以外、〈女神様〉ではお初の方ばかり。なかなかフレッシュで良かった。


私は見損なってしまったけど、〈M.バタフライ〉で女装の男性を女性と思い定めて愛する役どころのドンハさんがこんな所に!見逃せない!


陽キャラに変身しておちゃらけてはいても、やたらカッコいいヨンボムだった。


〈M.バタフライ〉の写真お借りしました。カテコなのでお相手は女装していないけれど。



スノは2020年デビューのリュ・ドンフィ君。28歳?20代前半かと思っていた。

悪夢のシーン、スノの恐怖がヒリヒリ伝わってきて、やるじゃんと思った。

華奢で小ちゃくて、カテコで肩を組むと足が床から浮いてしまう可愛らしさ。遊園地で両親に手を繋がれて空中に浮いている子供みたい。

ところが声だけはルドの青年をやらせたいような太い声質なのでイメージが混乱する。歌うま君だけどキャラ造形はもうひと工夫かな?

見た目と違って、スノみたいじゃないキャラクターも似合うのかもしれない。


ノーマークだったが、びっくりしたのはドンヒョン役のチョン・セユン。まともなソロの “돌아갈 곳이 있어” で歌い始めて、味のある歌声に釘付け。横顔のシルエットがテファ君みたいだった。



ミノ君はソック役に良く似合っていて安定感抜群。乗船前からとてもスノを気遣っていてあったかいジュファだった。(日本に来ていた頃より少し痩せた?ウインク)




2/16


今日のメンバーはさすがにこってり。


ヨンボムが移送の命令を受ける所からして笑わせずには置かない名優ギドゥン。演技が細かい!


このままいったら逆にやり過ぎにならないか、チラッと思ったのは全くの杞憂で、鎮静すべき所はすーっと温度が下がる。


スノはあまり(私の)話題に出ない三男チュニ。

さすがだねぇ。


乗船前の立ち姿からして尋常じゃない。呆けたように自分の世界に閉じこもっている感じ。じっとしているのに、つい目がいってしまう。


端っこの方で俯いて膝を抱えていても、周囲の話をしっかり心の中にしまっているのが見える。


他のスノもそうなんだろうけど、三男はボーっと見ていても気付かせてくれる演技なのだと思う。


今日のお目当てはソック役のチョ・ヨンフィ。2022年に〈マリの昨日より特別な今日〉という小作品に出演していて、器用な上に動くとキム・ソノに似て見えたりもし、印象が強かった。


その後〈ベンハー〉のティトとか、〈エヴァン〉の「家族が親しい間柄」のジェラード役をやったので、来てるね!と思っていた。


ソックとしては素直というより、ミニヨンボム的におちゃらけたヤツ。これからも注目していきたいし、見た会では無いけど貼っておこう。


チャンソプ、素敵だった。荒々しさよりも鋭利な刃物のような危険さ。

自分の視野↓



昨日歌うまでびっくりしたセユン・ドンヒョンは感情が乗りすぎて歌声が途切れがちだったが、それはそれでジーンと来た。





3/3

3/3の本日は祝日振替の月曜日。


マチネでどうにかこうにかジチョルさんを確保ほっこり

そしてスノとしてはお初のチャニョル君。前作は〈ブチハナン〉の道士様。


かわいいチャニョル君、可愛かった。(語彙)

99年生の25歳。演じなくても少年ぽい。(演じてるのか?)上手いとかハマるとかの感覚なしに単にスノだった。


ジチョルさんが、顔も身振りもヘラヘラで軽くて、いかにも信用ならない奴。舞台に立っているだけで可笑しい。そんな奴だけど、後半になると胸熱。


それにしても…どうしてこの作品は否応なく感動させるのか。


舞台や演技がどうこうでなく、人間としての情愛や本能的な部分に刺さってくる。


もちろん舞台や演技がちゃんとしてるから伝わるのだろうけど、技術が無くても心があれば通じるような気さえしてしまう。


団体客も入っていたし、客層も幅広い本作品だが、後ろの列からとってもおばちゃんぽい会話が聞こえてきて、開幕前は少々警戒していた。(携帯が鳴る、アメの袋を開け始める、話し出す、等々事故も多いので)


始まってみるとゲラゲラ笑って楽しそうだし、後半はぐしゅぐしゅ派手に泣いている様子で、そういう音?声?は気になるどころか共感できて、こちらも更に盛り上がって観劇できたので、疑ってごめんなさいだった。(笑)



ジンソプの背中が汗びっしょりで、熱演に感謝おねがい

「癒しを与えられたようで嬉しい」との挨拶も。でも私的には悲しさとかやるせなさが残る。


人間の善の部分には慰められても、現実を見たら何も良くなっていないから。