〈ゴーストベーカリー〉観劇記録 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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韓国ミュージカル
全ては自分の予習復習のため
(注意: 目標はネタバレ100%)
近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

2/18


〈もしハピ〉〈バンジージャンプする〉〈イルテノーレ〉の製作陣と被るので、


〈もしハピ〉の雰囲気に加えて〈バンジー〉に似ているナンバーもあり、メロディが似てる上にダンスしたりするので若干既視感あり。



ベイカリー一筋で社交性のないスニと、開店を目前に事故死したオレ様なアンリ。天才アンリのレシピを盗んで今は(中年になって)成功しているかつての仲間が絡む、平和と言えば平和な物語。


幽霊に青緑の照明が当たっていると誰にも見えない状態で、普通の黄色っぽい時は姿が見える設定。

オレ様アンリが、自分より彼女の成功を願うようになると彼の妄執が消えるらしく、出たり消えたり自分でコントロールができなくなってくる。残り時間が少なくなって力が弱まっているからだ。

人間と幽霊だから先は見えてるんだけど、割り切れないのが人の心。

しかも、好きになるほど別れが近づくというパラドックス。

そこに絡んでくる店員ヤンスがいい奴で、ちょい役かと思うと凄い名曲は歌うわ最後のセリフで決めるわ、意外に泣かせるキーパーソンだった。

今日のシン•ウンチョン君が特に好き。


愉快に笑っているうちに、ドキドキしてきて、でも切なくて涙が出て、最後に残るのは暖かい気持ち、というお話。見て良かった泣くうさぎ。再演されたら是非。


奥のガラス戸が通りに向いた店の正面で、店の中からの視点。同じような建て付けのセットが前面に出現すると舞台手前が通り側になって、外から店の中を覗く感じになる。場面転換が面白かった。



2/21


爆声ペアだけどそれよりコミカルさが強みかも。


自分が守る店からスニを脅かして追い出しながら、幽霊が思いを歌うナンバーが重々しくて、オペラ座の幽霊かと思った笑


想い合う感じは前回のペアの方が切なかった。ウォングンさんが若くして死んだ風には見えず、かつての友人サンモに向けて「随分老けたな」と言うんだけど、そんなに年齢差なさげ。てへぺろ


それはそれとして…

別れは避けられないとわかっていても、少しでも…と願うスニ。

当初は出たり消えたり意のままだった幽霊のアンリが、だんだん姿を現せなくなってくるのだが、店の中では時計が動かないので、姿が見えずともそばにいるのが分かるという仕組み。

アンリがいなくなったのを何となく感じたスニが動かなかったタイマーをセットして「まだもう少し」と祈る。響く秒針の音!泣ける。


気を取り直してベイキングに励むスニは、手伝うヤンスに言う。「タイマーが動くようになったから使って」

「使わなくて大丈夫。時が来るまで待つことを覚えたから」って言うヤンス。そっとスニを見る視線。いい味出してるえーん

店の前の通りをいつも掃いているお爺さんが、最後に意外な活躍びっくりマークこのシーンが何とも言えず。内容は内緒。


ところで、スニとアンリが2人でダンスする時、外から覗いているお爺さんの視点になると、スニが1人で踊っているように見える。テーブルに座ったスニが1人なのに空中に浮かび上がったり、その他不思議な仕掛けがあるので、それも楽しかった。



切ないクリスマスケーキ。