8/18 マチネ
衝撃波 강 강 강 (強強強)!を見る。
極限の苦痛と極限の癒し。
ドラマの壮絶さに見合う壮絶な音楽。
どことなくミュージカル〈インタビュー〉を思い出す。(あちらは癒しには至らないが。)ユジンは医者としての線を越えない一方、バリ姫は自らの痛みを重ねていて、人ごとではないのが余計に迫ってくる。
劇場の音響問題も相まって聴覚の危機を感じたので(例えではない)、始まって間もなくライブ用耳栓を装着。
ダイナマイトボイスの2人がダイナマイトに歌うから、音量をあんなに不快なほど上げないで欲しい。
月差使(ウォルチク)のキム・デヒョン氏はお初だが、歌いだして深い美声にびっくり。ダンス専攻なのか?動きもパリッとしている。調べたらベンハーのアンサンブルだったらしい。
日差使(イルチク)のペクソン君は〈秘密の花園〉や〈メリシェリ〉で見ている。チョスンのアイドルと呼ばれているらしい。
満席なのかな?カテコの歓声が凄かった。男性客も多い。
中継のおかげで少しは理解が増したとは思うが、確認したい部分はいまだ多い。
10/17
日差使以外は全員ニューキャスト。楽しみにしていたら… 
今日に限ったことではないのかもしれないけど、全員入魂の舞台で素晴らしかった 
感動で息苦しいほど。
ミュージカルとして素晴らしい作品というよりも、もうそこを超越した別レベルの何か!
ホンリョンが記憶を取り戻しつつある場面だったか、ふと気づくと影の中に佇んでいるイルチクがこっそり号泣していて
、俳優とかキャラクターとかそういうカテゴリーを超えて共感する感動と共に、ホンリョンに向かう本気さを感じて、こちらもアツくなった。
姉(チャンファ)を見ると自分はそこまで不幸じゃないから安心したとホンリョンが告白する時、自分を絶対に許さない!という風に、赤い綱を手首にギリギリ巻きつけていたのが辛い。
消滅させるのが一番の慈悲だというカンニムの言葉を一旦は受け入れるバリが、消滅の道に進もうとするホンリョンを諦め切れずにシッキムを初めるその歌声が形容し難い魂の声だった。
カンニムは最初「無駄なのに」と言うように痛々しい表情で見ているのだが、その祈りの余りの激しさに心を打たれて、あの白いフサフサ(名前不明)を持って来てバリに渡してあげる。
最終的には差使3人が加わった壮絶な祈りがホンリョンを消滅の道から引き戻すわけだけど、なんだろう…「壮絶」で十分だろうか?語彙が貧しい。
終わった時は本当にみんな気絶しているかのように倒れていた。
バリを演じたのは以前の〈ベアザミュージカル〉でシャンテル修道女を演じたキム・ギョンミンさん。突出した歌唱力に加えて、毅然としながらも情愛深く包み込むような佇まいがバリにピッタリ。
カンニムのコ・サンホさんも、歌唱力+身体能力+独特のコメディセンスの中にも懐の深さを感じさせる。
ホンリョンを包み込む2人の慈愛がこれほど大きな感動を呼んだのだと思う。
カテコは本来、気を取り直して力強く、未来に向かって変えていこう!な雰囲気のはずが、俳優も客席も感情が高ぶったまま、訳もわからず興奮して終わった感じ。
シングアロングデーでもあったが、そんな悠長に歌う余裕など無し!そもそも俳優たちも声が詰まり気味だ。
(シングアロン用に配られた歌詞カード)
「お高いジキハイとか見るより、こっち見た方が良いよ?」(もう終わるし、完売だけど)と思ったのであった。ジキハイが悪いわけじゃなく、単にコストパフォーマンスで言うとこちらが上じゃないかなーという気がする。
真偽のほどは分からないが、劇場のスピーカーを改善したという話を聞いた。そのせいか今回は大音響ではあるものの耳栓の必要を感じなかった。シャキッとした音は大きくても不快ではないってことだろうか。
10/19
ぴないだびないだ〜♪
これで、3ホンリョンと3バリをコンプリート。
ジェアちゃんのクシャクシャの泣き顔を堪能するのに最適な作品(そこじゃない)。
ホンリョンは罪深い行いをしたけど、バリの言葉通り、それは彼女の罪ではない。
だが、たとえそうするしかなかったとしても、その行動は事実だから彼女が深い罪悪感に囚われるのは必然。
その苦しみはどれ程深いだろうか。自分を罰し続けるホンリョンの姿にやはり涙を禁じ得ない。
罪を乞いながら祈る
両目と魂が押しつぶされるほど
永遠の歳月を捧げて
許しを祈る♪
♪ 何の力も なかったお前を
全てが怖くて 震えていたお前を
何もできなかったお前を
許しなさい♪
カンニムとバリ姫の言葉がしみじみ染みて…涙。
イ・ジヨン、喉つよ歌唱力は知っていたけど、若いのにカリスマ溢れる姿が立派

カンニムは初回に続きシン・チャンジュさん。ホンリョンに「ハゲ」と言われて「ハゲじゃないのに…極端に短いんだ…」と不満そうに独り言。アドリブのやり取りも楽しく演技に余裕を感じるし、ナンバー消化もキレがあってハイレベルなパフォーマンスなのだが、
バリもカンリムもお姉さん/お兄さんといった味わいで、比べては酷だけれど母性父性の深い愛を感じさせる17日のペアには敵わない感じ。
同じくシングアロングのカテコでは客席からの歌声がちゃんと聞こえたので(私も口パク)、やはり昨日より落ち着いていたのだと思う。
前回があまりにレジェンドだったのだろう。
「虐待された経験があり劇中の表現がいたたまれなかったし不快だった」という後記を見たことがある。どんなに気を遣った扱い方をしてもエンターテイメントである事実は変えられないし、同じような問題が現在進行形で存在すると思えば「感動した」などと能天気に言っている場合ではないのかもしれない。せめてこの一節を肝に銘じることにする。
♪目を背けないで しっかり見て
塀を一緒に叩いて
もっと大きく一緒に叫んで
高い塀を壊して
私たち一緒に♪
字幕をちょっぴり修正したので、興味があればINDEXからどうぞ。