言葉の壁が立ち塞がるものの、あらゆる面において素晴らしい作品。たとえ言葉が分からなくても圧倒的な表現力は何かを感じさせてくれそうだ。
これでも見るか…なんて中途半端な枠があるなら、是非これをお勧めしたい。(5月くらいは1/3ほど空席があったけれども、現在はマッコンまでほぼ完売なので、お勧めはしたいが、行きたくても行けない状況になっていた‼️)
以下は国立貞洞劇場のブログと音声案内から抜粋。
善良な影響力を土台に手本になりうる人生を生きた歴史の中の実在人物の人生に再照明する『声プロジェクト』
〈ロ·ギス〉〈テイル〉のチャン·ウソン作家。
〈女神様が見ている〉〈レッドブック〉のイ·ソンヨン作曲家。
〈ショーマン〉〈ハデスタウン〉のパク·ソヨン演出家が2017年に結成したプロジェクト。
2作目の〈島:1933~2019〉はそれぞれ異なる時代を生きる人々の姿を描き出す。
1933年、日本は朝鮮癩予防法に基づき全国のハンセン病患者をソロク島に強制送致した。
ペク・スソンは流浪生活に疲れてソロク島の更生院に入所し、そこで自分に片思いするパク・ヘボンに出会い、残酷な現実の中でも愛をはぐくむ。
1966年、オーストリア出身の看護婦マリアンヌとマーガレットはカトリック在俗会員としてソロク島に入り、ハンセン病患者のための奉仕活動を始める。
2人の献身的な愛のおかげで、患者たちは人生の希望を取り戻し、ハンセン病に対する認識も次第に改善された。40年余りの時間が流れた後、マリアンヌとマーガレットは感謝の言葉を込めた手紙1枚を残してソロク島を去る。
2009年、コ・ジソンは難産の末に出産するが、子供の1歳の誕生日が過ぎた頃、発達障害の判定を受ける。初めはこの事実を受け入れられず、否定と怒りを表出するが、すぐに負い目を感じ、治療にすがりつく母親となる。
しかし、そんな努力にもかかわらず、発達障害に対する社会の認識は依然として冷淡だ。
ソロク島の二つの時代と、「障害島」という島に閉じ込められて生きていく2019年ソウルの発達障害児童家族の話を交差させ、私たちの生活の中の偏見と差別を語る作品だ。
ミュージカルは登場人物がセリフの代わりに歌を歌い、音楽劇は歌で状況説明をすると説明できるそうだが、「声」の役を担う主役級の俳優たちが素晴らしいコーラスで感動を与えてくれる。
初演時の映像2編。
Xの公式アカウントにアップされた舞台写真。保管用。
「私の記憶の中で、子鹿の島の人々が私たちを手招きしました。」
「あんた、これがどういう意味か承知して私にくれるの?」
「ジソン、僕たちのせいじゃないよ。誰のせいでもない。」
「ヘボンは春、お前は血の沸く夏、俺は落葉の散る秋、あのチェ氏兄貴は…。」
「お母さん、空の道が花道でしょう?この世を生き抜いて、お疲れ様でした。」
「だからと言って、悲しみと怒りだけの世の中のせいにばかりするのか?」
「意味だなんて。ただ、贈り物をしたいからあげるんだよ。」
「それよりずっと前、私たちが愛した時間の話!」
「他の人たちは、見慣れてしまえばそれ以上こちらを見もしません。」
「小さな鹿に似た、子・鹿・島。ソロク島と言いました。」
「そうさ。ジウォンは他の人より遅く学んで、ゆっくり育つだけのことだ。」
「生きなきゃ…俺だって生きなきゃ。」
「私もここで生まれ育ったじゃないですか。じゃあ、私も島の外に出て恋もすればいいんじゃないですか?」
「僕の23年のうち6年ここで暮らした。そのうちの3年はあんただ。」
「ジウォン、お母さんなんでこんなに優しいの?お母さん、とても優しいね。」
「どうか対決構図で、誰は善で誰は悪だと、追い込むのはちょっとやめてください。」
「ここは洗濯所なの?粉屋?何でこんなにゴマを炒めて香ばしい匂いがプンプンなの?」
「偏見と差別に溢れた世の中で治癒と希望を夢見られる所に行かなければなりません。」
「よく見てますか?」
「ああ、兄貴、息が合わない。」