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人生初バタフライ。
無駄に緊張する。
ふーむ、なるほどー。面白い。
〈ミスサイゴン〉に違和感あるタイプなら、好みの作品では無いかもとアドバイスされていたが、〈サイゴン〉とは違い「西洋⤴️東洋⤵️」という図式を正面から批判してるので、そこまで不快感はない。
欧米の文化は日本より男らしさに対する圧迫(強要)がはるかに強いと前から感じていたので、ルネも大変だったろうと若干同情心も湧きつつ。
一方、作中のルネはモデルになった実物ほど女性と縁遠くはなく、ちゃっかり結婚しているのに驚いた。
…と劇場前で書いていて、ふと目を上げたら正面にソン・リリン役のジェファン君が立っていたので、頭が真っ白。
寒くはないので、メーク落としのせいなのか?鼻の頭が少し赤い。同行の方々と普通に穏やかに会話しているのが不思議な感じ。ご飯食べに行くらしい。(そして鐘路5街の食堂街に消えて行ったのであった。)
えーと、話を戻すと…何だっけ?
あまり詳しいこと分からず全体をぼんやり見ていたので、繊細な感情の機微までは考察できないけど、その程度の理解でも十分面白い作品だった。
後日、作中のルネは女を知らないわけではなかったのに、なぜリリンが男であることに気づかなかったのか知人の考えを聞いてみた。曰く、「ルネは東洋の女性というものが造りからして西洋の女性とは全く違うと思い込んでいたし、リリンがあらゆる手練手管を駆使して男女間に近い体験をさせていたから気付かなかったのは有り得ることだ。」
なるほど~。それに根本的にルネは全力て幻想を守ろうとしていたのだから喜んで騙されていたことだろう。無意識だったとしても。
「心は他のどんなものよりも信用できず、必死になる」エレミア17.9
昔、我が家にもあったような急須セット。
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それなりに善良なルネ。
身体を見せろと言われたリリンが、非常に辛そうに、実はそれが自分が一番願っていることだと答える心情とか、前回より彼の内心を覗けたかなと思う。
ルネの言葉によれば、彼が愛したのは「1人の男が創り出した完璧な女」なわけだから、やはり支配して保護する対象として「女」じゃなきゃいけなかったろうし、仮に「女と同じ位置関係を提供できる男」だったとしても、中身がバタフライじゃなきゃいけないから、どう転んでもリリン自身を受け入れることはできないよね?
リリンが昔の演歌みたいに「あなた好みの女になりたい」って、自分を変えるならともかく。(奥村チヨのこの歌を聞くたびに、幼いながら「なんかムカつく!」と反感が沸き上がったのを思い出す。)
「私は幻想そのものだ!」と狂ったような歓喜に包まれて叫ぶルネが余りにも完結して見えたので、やはり結末は変えられなかったろうと思う。
一方、本当の自分を見て欲しかったリリンはやっぱりルネを愛してたのかな、少しは。それとも、自分のアイデンティティそのままで生きたい願いだったとか?
離婚した友人たちで、実家が嫌で外に出るための手段として結婚したケースが割とあるのだけど、リリンもそんな感じだったんじゃないかなーと思ってしまう。
くまちゃん親子。
友人撮影の出待ちのジェファン君。
奥村チヨの曲、改めて検索したら思った以上に最低な歌だった。これが流行っていたんだから驚きだ。ルネは好きそう!