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木曜マチネ。
元々は病を経て復帰したチェ・ソクチン君応援観劇企画。とにかく彼の舞台を見よう!と思ったのに1回しかやりくりできず、しかも彼の回ではなく知らない俳優さんペアの日。何より内容の消化不良が心配だった。
いっそ今シーズンは見るのをやめようかと考えていたら、熱のある絶賛の声に背中を押されて、とにかくデビューした〈蜘蛛女のキス〉。
普通のあらすじ程度で臨んで、まあまあ問題なく話は進み、モリーナが最後に出て行った後のがらんとした監房に一人でいるヴァレンティンの空気が変化して、多分ここで時間がワープしたのかな?と考えたところに天からの声。最後に足をすくわれた。
アフターの出来事なのに過去形じゃん!監房に1人立つ今のヴァレンティンは何なの?時系列はどうなってるの?現実?今までのは思い出?夢?何?!と混乱に陥る。
終わってから一般的な解釈を教えてもらい一応納得したものの、見ていた時の感情と理解が何というか一体化していない。多分よく分かっていないのだが、なんか面白い…のは〈悪い磁石〉と共通してるかも。もし再演されたら絶対見ようと思ったのであった。
終演が近かったので、写真やらOST、ミニストーリーブックなどを頂ける日だった。私はOSTを貰ったのだが、現場でバッタリ出くわした知人にストーリーブックを勧め、まんまと写真に撮らせていただいた。
「蜘蛛女」ではなく、モリーナとヴァレンティンによる「ヒョウ女の話」
「しっ!男は帽子のつばを僅かに持ち上げて、絵が素敵だと挨拶をする。女は慌てる。そこまでハンサムな男ではなかったけど、かなり可愛かったから。女は髪の毛をくるくるいじり恥ずかしがった。」
バレンティン チャ·ソンウ
「長い時間が経っても男は彼女を忘れられなかった!そんなある日、有名なギャラリーの前を通り過ぎながら、たまたま何かを見つけた。そこには人々に囲まれてお祝いを受けている女性がいた。それは!イリーナだ。」
モリーナ ジョン・パクチャン
「結局二人は恋に落ちた。女は男の腕の中で彼の欲望を精一杯鎮めてくれるが、男が女を抱きしめてキスをしようとすると抜け出してしまう。それから鳥のように唇を固く閉じてキスするだけだ。」
ヴァレンティン チェ・ソクジン
「イリーナは家で一人で夜を明かすのが怖いとささやいた。男はイリーナを自分の家に招待した。イリーナは男に「ヒョウ女」の伝説について話した。彼女は幼い頃からその話を怖がっていた」。
モリーナ チョン・イル
「その男はすっかり混乱する。自分の妻をどう扱えばいいのか分からない..イリーナは涙を流しながら言った。ヒョウ女の伝説のせいでいつも怖かったと...」
ヴァレンティン パク・ジョンボク
「遠くからサイレンの音が聞こえてくる。
イリーナが中に入るとヒョウがイリーナを襲って致命傷を負わせる。彼女は死にながら思う...最初で最後にキスをした男が夫だったら...そうだったら...」
モリーナ イ・ユル
「きっと君が懐かしくなるよ、モリーナ…」
「少なくとも映画は懐かしいでしょうね」