3月31日
まずは2階から様子見でスタート。
数日前〈ラフヘスト〉日本版の上演が話題になったが、ソグォンさんのキャスト写真を見たら〈ラフヘスト〉のスイートキュートなファンギを思い出してしまった。
ここでは子供たちとコミュニケーションが取れない不器用な父親。
本題に入ろう。
主な舞台装置が映像だが、とても効果的だった。オンラインで会話するイマドキな感じが洒落てたし。
反対に最終シーンはとてもアナログで、それもまた良かった!
ギュヒョン君、最初にトボトボ登場する姿、歩き方が情けない!良い!演技上手い!歌上手い!
ガンヒョン君の声が特別という思いはよぎる。仕方ない。が、しかし!話が進むにつれ、そんな考えは雲散霧消。
語るように、叫ぶように歌うギュヒョン君はエヴァンそのもの。他の方の感想を見ると、細かい表情がとても雄弁らしい。
コナーがすぐ死んでしまうので心配したが、ちゃんと後から登場はするのでホッとした。イム・ジソプ君には申し訳ないが、贔屓のユン・スンウ君だったら…と想像しながら見てしまった。あまりキャリアは無いっぽいけど、合格だったとは思います。(何様)
ジョイ役のソヨンべう。以前〈4ミニッツ〉での熱演を見ていたので期待していた。〈チャミ〉や〈CFA〉でも見たが、少しひねくれた陰のあるこの役が似合っていて期待以上だった。
親たち3人もさすがの存在感。特にソニョンさんは出番が少ないながら半分くらい持っていくんじゃないだろうか。役柄がそうとも言えるけど、演技もキラーナンバーも圧倒的。
作品としては、まず話が面白い。どうなるのか次々と先が気になる。力技という意味でなくパワフル。作品の力だ。心を動かされるし、音楽も多彩で聞き応えがある。
コナープロジェクトが成功して、人々が繋がり始めた時は鳥肌が立ったし、それまで涙を見せなかったコナー父が初めて嗚咽し始めた時はこちらも涙腺崩壊。泣かないんじゃなくて、泣けなかったのだろう。
感動的な一方、全てが嘘から始まっているから、見ている間中、結末に対する心配が心の片隅に居座り続ける。
2幕に入るとやはり亀裂が入り始めて心配が現実になっていく。でも、社会的責任をどう取るかにはあまり触れない。
それをきっかけに、家族が真の意味でお互いにどう向き合ったか、絆を取り戻したかにフォーカスする。
個人的に息子の思春期を思い出したりしたので余計に共感してしまったのかもしれない。
以前、韓国で洋物は…とディスった作品もあるがこれは全然違う。名作だ!