M. 13 帰るよ
ちょっと待ってください。つまり、全部売ったら奴隷から解放してくれるんですか?
そうだとも。
それじゃあ、僕は・・・
돌아갈 수 있는 건가요
帰れるんですか
돌아가도 되는 건가요
帰ってもいいんですか
사모스섬으로 갈 수 있나요
サモス島に行けますか?
돌아갈 수 있나요
帰れますか
どこに戻るって?
サモス島です。
なぜそこに戻る?狭い所に。自由を得たならもっと広い世界に出ないと。
そこが僕にとっては一番大きな世界なんです。
なぜだ?
僕のご主人がそこにいるから。
お前、私に他の主人の話をするのか?やめろ、やめろ、そんなことはやめるんだ。私は計算(セム)が上手いだけじゃなくて、嫉妬心(セム)も多いんだ。生死も分からない主人の話はやめろ。いいか、売りつけるのは凄い相手だぞ。
やってみます。誰であろうと!
いいぞ!それが誰かと言うと・・・王様だ。シタス様の品物を毎回宮殿に入れては、翌日返品してくるパンプムロス。さあ、お前はたった今からシタスの商人、シタスの右腕だ!あのパンプム王の前に行き赤い実を売ってこい。それも最高値で。
奴隷の私がどうやって王の前に…
だから、まずは奴隷の身分を解くんだ。お前を信じて前払いで。
もし売れなかったら、どうなるんですか?
お前にはできる。そんなことを考えるな。なぜなら、私が、今、お前を、信じてやったから。お前は約束を守る人間だ。ほんの小さな約束も守る人間だと、これまで何年も見てきたからな。最高値で赤い実を売ったら、船も一隻与えよう。
그 애도 날 기다릴까요
あの子も私を待っているでしょうか
それはどうかな
나를 보면 화를 내겠죠
私を見たら怒りますよね
知るもんか
사모스섬으로 갈 수 있나요
サモス島に行けますか?
그 애 곁으로 갈 수 있나요
あの子の元に行けますか
多分お前を待っているだろう。
ご主人様にどうして分かるんですか。
怒ると言うなら、待っているのをお前も知ってるんだろ。お前はもう、その子の心を知っている。
ご主人様。
ここギリシャには神様が何人いるか知っているか?
何人ですか?
私も知るわけないだろう!ゼウスには取るに足らない者たち。とにかく、その中に「魅力の神」がいる。
初耳だけど。
そりゃそうだ。魅力があり過ぎて神の世界を混乱させるか恐れて、人間世界に追い出されて暮らしている。人間世界をも混乱させないよう、隠れ住んでいる。ごくたまに正体を現し恋愛するそうだ。
本当に?
本当さ。
それで?
その神が、どこに住んでいると思う?
どこです?
それが実は、ここにいる!
そりゃすごい。
この魅力の神シタスの名で、お前に祝福を与えるから、不幸の神が襲っても必ず彼女のもとに戻れるよう、お前を守ってくれるだろう。
ただし、1つ注意すべきことがある。宮廷には摩訶不思議な品物が集まっている。品物に誘われて、欲を出してはいけない。
そんなことなら心配しないでください、ご主人様。
人間は自分自身を信じすぎる。私はもう主人ではない!お前はシタスの同業者だからな。これまで世話になった。さあ、行け。この魅力の神シタス様が、彼女の元に戻れるよう守ってやろう。私の魅力に落ちない人間は、6000年間でお前が初めてだ。
おお、慈悲深い魅力の神よ。畏れ多くも魅力の神とひとつ取引をしてもよろしいでしょうか。
本来は許されないが、一度だけ申してみよ。
私が必ず品物を売ってきますから、来週8番目の船に乗ってくるペテゴレ爺さんにも自由をください。
誰?
私と一緒にここに来た、腰の曲がった奴隷です。その奴隷は腰を痛めて品物を運べないので、私と一緒に帰らせてもご主人様の財産の損失にはなりません。
あの者は風を良く読むので、波風に備えて船に乗せておくのに良いのだ。
だれだか知らないって言ったのに!
他の者たちに風の方向を良く教えるなら、行ってもよい。さっきサボったのも見逃してやる。
約束ですよ?
もちろんだ!
ありがとうございます、ご主人様!
私たちは取引したのだ。
同業者になったから?
そういうことだ。さあ行け。
바다를 건너서 동쪽 하늘 끝
海を渡って 東の空の果て
바람을 가르며 가자 너의 곁으로
風を切りながら行こう、君の元へ
기다려 내가 꼭 달려갈게
待ってて、僕が必ず走って行くよ
너의 곁으로 너의 곁으로
君の元へ 君の元へ
꼭 돌아갈게
必ず帰るよ
내가 꼭 달려갈게
僕が必ず走って行くよ
바도를 넘어서
波を越えて
폭풍도 만날 수 있어
嵐にも会うかもしれない
풍랑이 몰아치겠지
波風が吹き荒れるだろうね
하지만 달려갈 거야
それでも走って行くよ
끝까지 진심을 다해
最後まで真心を尽くして
해적선 가로막아도
海賊船が遮っても
상어가 나타난다 해도
サメが現れても
괜찮아 혼자가 아냐
大丈夫、一人じゃない
내가 널 축복할게 바로 그거야
私がお前を祝福する、まさにそれだよ
돌아갈 수 있어
帰れるさ
넌 너무 멋있어
お前はすごくかっこいいよ
내가 좀 멋있어
僕はちょっとかっこいい
기다려 내가 갈게
待っていて、僕が行くよ
M.16 ドングルルロク,物語の旅
평생을 무거운 짐만 옮기며 살았지
重い荷物を運ぶだけの人生だった
허리가 구부러지도록 평생을 그렇게
腰が曲がるほど 一生をそうやって
하지만 내 삶에도 행복은 있었지
それでも 私の人生にも幸せはあったよ
너희 재미난 이야길 들으며 웃었어
君たちの面白い話を聞きながら笑った
햇살도 좋았지 바람도 좋았지
日差しも、風も好きだった
하지만 난 이야기가 더 좋았지
でも私は物語がもっと好きだった
마음에서 마음으로
心から心に
전해지고 전해져
伝わり また伝わって
그렇게 난 여행을 떠났지
そうやって私は旅に出た
잊지 말거라
忘れるな
가장 고되고 낮은 곳에서도 우리
一番苦しくて低いところでも
私たちは
이야기를 해
話をする
재미난 얘기 우리들의 얘기
面白い話、私たちの物話
소곤, 또 소곤 낮은 목소리로
ひそひそと 低い声で
우린 이야기를 해
私たちは話をする
하는 사람들도 듣는 사람들도
話す人たちも 聞く人たちも
진심과 진심을 더해 전해준다네
真心と真心をこめて 伝えてくれる
이야기를 해 함께 만드는
話をする 一緒に作る
낮은 목소리로 속삭이는 우리의
低い声で ささやく私たちの
그 마음 모아 둥글게 둥글게
その心を集めて丸く丸く
이야길 우린 빚고 또 빚네
話を私たちは 作ってはまた作る
동그르르르 꼭
ドングルルル必ず
가야 할 곳에 간단다
行くべきところに行くのだ
동그르르르 꼭
ドングルルルコッ
가야 할 곳에 간단다
行くべきところに行くのだ
꼭 가고 만단다
必ず行って会うんだ