クリスマス時期にはコレ
と〈SOML〉に対抗して言ってみる。
これは…ううう…やばい
日本版含めて今日が5回目。
1度では決して味わいきれない作品。
何百回噛んでも味が出そう。
作品もやばいがマイケルもやばかった。
やばくて語彙が消える。
昨年はイ・ヒョンジンさんのピーターソンが好きだったが、今日のイ・ヘミさんもとっても良かった。ピーターソンとの関係性がマイケルの真の姿を探るヒントになるから、ピーターソンは重要だと思う。
② 12/27
ピーターソンだけが前回と違うキャスト。
セリフと表情の裏を読む脳トレ!
スヒさんピーターソンは、マイケルに「アガ (赤ちゃん)」と話しかけたりする。沁みる。
③ 12/29
いかにも院長先生ぽいソクチュン・グリンバーグ。経営者!
何回目かで部屋に呼ばれた時、自分から顔を背けるマイケルにハッとする感じとか、一筋縄ではいかないマイケルの心をどう解きほぐそうか考える様子とか、ヘミ・ピーターソンのディテールが好きだ。
リヒョン・マイケル、普通の子でいられたろうに、と思わせる健康さがある。ソンウ君を見た後で考えたら、まだこれからって評が当たっているのかも?
そうは言っても、十分な観劇体験だった。最後、客席中が啜り泣きで覆われた。
④ 12/30
雪道をダッシュした日。
ヨンビンさん、お久しぶりで見れてよかった。
ヒョンジン君、演技派ではあるんだけど、私の感性とちょっとずれる所があるかもしれない。
アンソニーで顔を全部隠してしまい、声がくぐもることも多々あり。ピーターソンからは隠すけど、観客には複雑な胸の内を覗かせて欲しい。
⑤ 1/1
2024年初観劇のエレファントソング。
すんごい良かった
これまでグリンバーグは、マイケルの話の引き出し役として捉えていたけど、
割とエモーショナルなジョンボク・グリンバーグは、マイケルと同じ比重で綱の引っ張り合い。
割と音量少なめのヨンビンさんと違い、大きな声で滑舌の良い言葉が耳にガンガン入ってくる。
ピーターソンも存在感あって、3角形のバランスがすごく良かった❗️
⑥⑦ 2/4
早抜けのため、この日しか見られない事が判明したソンウ・マイケル。脳裏に焼き付けようとマチソワ。
結末を知ってから見ると、リヒョン君なんかだと内面がとてもわかりやすいのだけど、
相変わらずフニャフニャのソンウ・マイケルは、わかるよ〜な、わからないよ〜な、突然骨太になったり、トゲトゲになったり。
一番初めに象の生態について語り続けるのは、考えなくても出てくる言葉を口から発しながら、頭の中は状況把握と計算を巡らせている様子。ソンウ・マイケルにだけ感じた。グリンバーグを翻弄する異常に賢い青年。やはりさすが。
賢いだけじゃなく、目付きとかピクピクする口元とか、表情や態度を見る限り確かに精神病院にいる異常性のある人でもある。他のマイケルはそういうのを余り感じなかった。
⑧ 2/11
2/4で最後だったはずの〈エルソン〉。どーしても我慢できなくなりフィ・マイケルに来てしまった。
改めてフィ君を見ると、ソンウ君とはまた違った精神の不均衡が見える。グリンバーグに対する反応も全てが計算ではなくて、病的な反応が混ざっているようだ。
(この後に及んで)ふと思ったのは、ゾウの最後はあんなに衝撃的に語るのに、母の最後はそうでもないこと。
個人的な解釈では、ゾウの死にゆく目と母の最後はオーバーラップすると思っているので、母親の死もゾウの時並みの苦しい記憶なのでは?と想像した。
その苦しい記憶からも自由になりたかったのだろうと思わせる。
もしかすると、象の話をしながら彼の脳裏にあるのは母の視線だったりして…???
もっと見れば、もっと色々な事を感じられる気がして、見ても見ても未練が残る作品だ。犠牲を払っても見に来て良かった。
日によって、「チョコレートが欲しかった」と、「お姉さんが病気」で客席に笑いが起きる時がある。そういう日は団体が来ている確率が高く、この日もかなり笑いが起きていた。
後でショックが来るからね〜、貴重な初回観覧を楽しんでくださいね〜、私ももう一度初回を味わいたいです〜と羨ましい反面…四六時中、ゴソゴソ聞こえる。
なぜそんなにダウンをいじくり回さなきゃいけない?なぜカバンの中のビニール袋をいじる?
2/4のソンウマイクルの時は、これ以上の静けさはないってくらい、最初から最後まで息を呑む感じだった。針が落ちる音も聞こえるとはこのことかもしれない。
ある程度の戦いを経てチケットを手に入れる日の客層は違うなあと思った次第。
左側が8回観覧のご褒美の台本 (黒い方はスモークのフォトブック)。最初はまさかコンプできるとは思わず、わざわざご協力頂いたにもかかわらず、なんときっちり8回 見てしまったのであった。
その節はお手数おかけしました。ありがとうございました。