前バージョンと違う部分だけ拾ってみますが、理解や記憶の間違いがあるかも。前回見たのが2017年なので、その時も言っていたのに理解できていなかった部分も含む!
0. 生き残るべき理由
嵐の中の甲板からスタート。布を使って船や波のイメージを表現していて、少しだけ〈笑う男〉の冒頭を思い出したりした。
船が沈没しないよう忙しく動き回る船員たちが、生き残って愛する人たちの元へ戻るぞ!と歌う。
船長が倒れたのでエルベ島に立ち寄り、エドモンドがナポレオンの手紙を受け取るシーンが実際に演じられる。
1. 愛しているから
そして喜びに満ちた帰還。抱き合うエドモンドとメルセデスを横目で見るモンテゴとダングラス。
2. ペン、インク、紙
「メルセデスを奪った悪人!」とエドモンドに怒りを抱くモンテゴ。モンテゴが7歳の時、2人の両親はこのいとこ同士の結婚を決めていたのだ。エドモンドの不在中にメルセデスをくどけないのは情けないとダングラスがからかう。明日になればあの2人の婚約式なのに。
そしてダングラスが「もしこんな告発状があったら、あいつはおしまいだ」と言いながら、筆跡を隠すため左手でナポレオンの手紙の件を書き留める。しかし冗談だと笑い丸めて放り出す。こっそりモンテゴを振り返り、ニヤリとして去っていく。
後に残ったモンテゴがそれを拾い上げて見つめる。暗転。
3. 祝杯
婚約式の最中、エドモンドが逮捕され連行されてしまう。
4. 審問
取り調べ。無罪と言った後に手紙の受取人が自分の父と知り焦る検事ビルフォート。「一晩勾留するが形式的なものだ」とエドモンドをだましシャトー・ディフに監禁する。
「明日には出られるんですよね?」と言いながら大人しく従うエドモンド。しかし、なんの説明もないまま勾留が続く。
5. 祈り
6. いつでもあなたのそばに
7. 歴史は勝利者の作品
8. 知らせは何も無いのですか
9. 1日ごとに死んでいく
いつ終わるともしれない状況に疲弊していくエドモンドとメルセデス。
モレル船主とエドモンドの父が検事を訪問するが体良く追い返される。
結託する悪人3人組。
モンテゴの殺人、ダングラスの詐欺などが演じられる。バレンタインらしき赤ん坊を抱いた検事夫婦が通り過ぎて行ったりして、年月の経過が示される。
日数を数える監獄の壁の線が増えていき、エドモンドは希望を失って何度も自殺を試みるようになる。
10. パリアのレッスン
11. 王になったら
床の穴から神父が登場し、生気を取り戻すエドモンド。(穴でつながった神父の独房も登場)
12. エドモンドの脱出
13. 海賊船
14. 真実か挑戦か
15. ジャコポとの決闘
死体の袋でシャトー・ディフを脱出したエドモンドはとある島に流れ着く。自由だ!と叫ぶものの、武器を手にした海賊たちに囲まれる。
16. 宝物
17. 王になったら Rep.
海賊たちの協力で宝物を手に入れたエドモンド。その横には腹心の仲間となったジャコポの姿がある。
18. 美しい嘘
一方、息子アルバートの婚約者ヴァレンタインの継母と合っているメルセデス。2人が愛し合っているので結婚を急いではどうかと継母に提案するが断られる。
「ヴァレンタインは実母が残した巨額の財産を相続し、祖父母も彼女に全財産を残す意向だ。もし結婚すれば、それは全てアルバートのものになってしまう。これほど損な取引はできない。自分の産んだ幼い息子が哀れすぎる。財産分与が正式に解決するまで、結婚を承諾することはできない!」
人には幸福に見える自分だが美しい嘘にすぎないと悲し気に歌うヴァレンタイン。たとえ財産を放棄しても君は僕が養うから心配するなと励ますアルバート。
気落ちしているヴァレンタインを励ましたいのか、二人一緒にカーニバルに行っても良いかと母メルセデスに尋ねる。
父モンテゴが戻り、機嫌よく小遣いを渡して許可する。
メルセデス 「賭けの結果が良かったようですね」
モンテゴ 「あそこは楽しい。私を愛しているようなフリでもしてくれる。」(メルセデスがエドモンドに貰った指輪を胸に下げているのを見つけて)「まだあいつを想っているのか。飢え死にしそうな両親に無理やり結婚させられたと今になっても言うつもりか!あいつはとっくに死んだ。」「愛はなくても生きられるが、金が無ければ生きられないんだ!」
19. 世界が私のものだった頃
モンテゴの言葉に現実を諦めるが、かつての輝いていた時代を回想するメルセデス。
20. 2人の星
海賊の協力で巨万の富を手にしたエドモンドはモンテクリスト伯爵となり、新しい人生を生きるために戻ってくる。
21. お前たちに贈る地獄
しかし、自分を陥れた3人が成功者となっていること(モンテゴは軍人となって羽振りが良い)、父の餓死、メルセデスがモンテゴと結婚した事実を知り、復讐に生きてはならないという神父の言葉に従えないのを悟る。
22. 幕間音楽/タランテラ
23. 美しい嘘 Rep.
カーニバルでヴァレンタインとはぐれ、鎖に繋がれてしまうアルバート。
24. 偽の戦い
仲間と一芝居打ってアルバートを救うエドモンド。
25. そう言っていました
パーティーでモンテクリスト伯爵の正体を噂する人々。エドモンドはヴァレンタインの継母にこっそり毒薬を渡す。
26. パーティーでの再会
27. その眼差しを知っています/ 彼は死んだ
エドモンドと再開したメルセデスはひと目で見抜き衝撃を受ける。彼女を裏切り者として見るエドモンド。挨拶で膝をかがめるメルセデスの胸に自分の贈った指輪があるのを見て混乱し苦悩する。「錯覚するな。しっかりするんだ。昔の自分は地下監獄で死んだんだ!」
メルセデスの胸から指輪をむしり取り去っていく。
28. 歴史は勝利者の作品 Rep.
29. 罠/もっと多くもっと高く
30. 罠/もっと多くもっと高くタグ
復讐スタート。事業資金を提示されたモンテゴは欲深に2~3倍必要だとふっかける。「資金はいくらでもあるが、事業には効率が必要だ。銀行家のダングラスならこれで十分だと言っていた」と引っ込めようとするエドモンド。
焦るモンテゴは、事業を乗っ取ることで成功してきた詐欺師だとダングラスの悪事を告げ口する。こうして3人は我先にお互いの悪事をエドモンドに漏らしていく。
ビルフォートは父親が自分の足かせになるのを恐れ、モンテゴに殺害を依頼していた。モンテゴは自分は脅迫されてしかたなく犯行に及んだのだと言い訳する。(実はビルフォートから報酬を受け取っている)
ビルフォートは継母である妻がヴァレンタインの毒殺を企てたのを知り、清廉潔白な自分の評判が脅かされるのを恐れたが、エドモンドがもみ消してくれると知りほっとする。妻に対し「刑場で死刑になるより毒一滴で自ら死ぬほうがマシだろう」と自害を迫る。だが、結局他の不正と一緒に全てを明らかにされて破滅し、シャトー・ディフに送られる。
ダングラスはエドモンドの新会社の株に全財産をつぎ込むが、エドモンドが直後に倒産させたため全てを失う。
2人が失脚し自分だけがエドモンドの援助を受けられると喜ぶモンテゴだったが、ギリシャ独立戦争当時ギリシャの総督を殺して財産を奪い、その妻と娘を奴隷契約で売り飛ばしたと暴露されてしまう。
海賊のネットワークで探し出した娘が奴隷契約書を手に登場、そのサインがモンテゴのものであるのをメルセデスが認める。
31. 一日ごとに死んでいく Rep.
落ち込むアルバート。エドモンドに父を裁く権利は無いと言って決闘を申し込む。メルセデスとヴァレンタインが止めても聞かない。
32. 歳月は流れて
アルバートを助けてくれとエドモンドに頼みに行くメルセデス。「罪のない子を殺さないで」
「それなら私はどうなる?!私は罪もなく監禁され、動物でも飢えて死なないこの世界で父は飢死した!」
「決闘で生き残る唯一の方法は相手が死ぬこと。私に死ねというのか。幾度となく命を断とうとする私を引き止めた存在の君が、今私に死ねと言っている。」
メルセデスの頼みを突っぱねるエドモンド。
33. 王になったら Rep.2
34. 過去の私自身
決闘場。全部数え終わる前に天に向けて発砲するアルバート。父親が陥れた若者がエドモンドだったと知り、自分に決闘する権利はないと語る。「それで済むとは思わないが、自分の命で謝罪したい。だから私を撃ってください。」
嘆き悲しむメルセデスとヴァレンタインだったが、エドモンドもまた天に向けて発砲し、自分の愛する人たちを守って生きろと諭す。
そこにヴァレンタインの家の使用人が駆けつけ、継母が息子を道連れに服毒自殺を図ったと知らせる。すぐに解毒剤を持たせるが、幼い子供の命まで危険にさらしたと知ったエドモンドはショックを受ける。
自らを省みるエドモンドの耳に希望に生きろという神父の声が響く。自分は今日死のうとしたのに、また私の命を助けたのか?希望とは一体何なのか?と神父に問いかけるエドモンド。
35. 罠/もっと多くもっと高くRep.
36. 君たちに贈る地獄 Rep.
37. 最後の決闘
38. いつも君のそばに Rep.
荷造りをし家を出ようとしているメルセデスとアルバート。逃げ出し戻ってきたモンテゴに、血に染まったお金で暮らすことはできない、アフリカ軍に志願したのでこれからは自分が母親を養うと告げる。引き留めるモンテゴだったが、メルセデスは無言のまま出ていく。
港に向かった2人はそこでエドモンドに出会い、アフリカに去る事を告げる。
そこに自暴自棄になったモンテゴがやってくる。苦悩するアルバート。モンテゴが剣でエドモンドを攻撃するが逆に抑え込まれてしまう。エドモンドに「復讐は忘れて希望に生きろ、お前のためだ」と言われると、今度は銃を取り出す。
「最後の別れくらい言ってくれれば良かったのに」と呟き、銃口をこめかみに当てて自殺する。
残る不幸は私の命で埋め合わせをして、これからは幸せに生きて欲しいと言うメルセデスだったが、全てを消してもそれだけでは元に戻れないと答えるエドモンド。果たせなかった約束を果たさせてほしい。これからはいつもあなたのそばで、輝く星のように。
エドモンドはパーティーで取り戻した指輪を再びメルセデスに差し出すのだった。
終わり。
(追記)
モンテクリスト 3人の悪事関係
ビルフォート父 ナポレオン派なのでビルフォートのためにモンテゴとダングラスが殺害。
カフェの友人 告発書が冗談で書かれたことをビルフォートに証言しようとしていたので抹殺。
ダングラスはモレル船主の財産を奪い、それを元に銀行業で成功。
ギリシャとトルコに平和をもたらした栄誉ある軍人と思われているモンテゴ。ギリシャ総督の娘の証言で、総督を殺してトルコに売り、彼の財産を奪った。妻と娘を奴隷として売り飛ばした。売買契約書のサインがモンテゴのものであるとメルセデスが証言。
ビルフォートの前妻の両親は脳出血で相次いで死亡。莫大な財産がバレンタインのものに。
最近ビルフォート家の女中が死亡。死因は両親と同じ脳出血。しかしまだ若いので不自然。
ビルフォートがジャコポに金を渡し、毒殺とした医師の診断書を処分してもらう。
ダンテスに言われ見張るビルフォート。婦人がバレンタインに毒を盛る現場を取り押さえる。処刑されて命を落とすより、毒薬数滴でけりをつけろと命じる。