A:どこへ行く?
ジャック:あの子のお墓に行く。
今更何しに。
行って、許しを乞うんだ。
許し?アンジェラと同じくらいの年だな。
返せ。
本当に外に出ても大丈夫か?出てみろよ。許してくれって。でも、一体誰に、どうして許して欲しいんだ?被告エリックにお聞きします。アンジェラを殺害したのですか?
俺が本当の少年A
世間の人が全部 忘れても
お前だけが 俺を覚えていればいい
俺はお前の罪 お前の過去だから
あの夜 あの一夜
一度の行動が
僕のすべてを 変えてしまった
みんなが こう呼ぶ
少年A 僕に刻まれた烙印
俺が本当の少年A
世間の人は絶対に知らない
俺のような 悪魔がいることを
可哀そうなお前を 恨むだろうが
あの日の僕 君との瞬間を
一度も忘れたことはない
あの時 なぜ止めなかったのか
自分を責めながら
変わることは一つもない、エリック
変わりたい 僕にそうできるなら
変わりたい 誰かが信じてくれるなら
そうはできない
変わることはない
絶えず後ろ指をさされても
俺がお前からいなくなったら
1人になるかと怖いだろ?
長い間 俺のせいだと考えながら
本当はお前にも分かってるじゃないか
去れないのは自分だって
違う。今はそうじゃない。
目を閉じろよ。ドアが全部閉まるまで。時間が流れるのを耐えて待つんだ。どうせ世間の人はお前に関心なんてない。ドアが閉まれば終わるんだ。今みたいに俺のせいにしながら生きろよ。どうせ何も変わらないんだから。
頼むからやめてくれ!
あいつを殺したのは俺だ。そうだろ?
ドアが閉まるのを待って、目を閉じちゃいけなかったんだ。この手紙が、汚くて醜い自分に向き合わせてくれる。いまこそ僕は向き合うんだ。
殺したかった
君と一緒にいたくて
自分がした事じゃないと
絶えず逃げながら
すべてを 君のせいにしてきた
自分のために
でも 全部わかってる
すべて 自分のせいだ
やめろ、エリック!
君から離れたくなかった
自分に向き合うのが怖くて
君の後で 僕は息を殺して
ずっと自分をだましてきた
もう すべてが無駄だ
全部 終わらせる
僕を 罰してください
僕を 許してください
本当に俺がいなくても大丈夫なのか?
もう僕にもわかってる
僕が許される方法は無いってこと
おじさん、僕はもう隠れません。あの子の所に行く時が来たんです。
(ジャックはアンジェラの墓に花束をたむけ謝る。人は皆、絶え間なく誰かに許しを乞いながら生きるのだとジェドに語るテリー。自分もジャックに許しを乞えるのだろうかと尋ねるジェド。ランズエンドに向かったジャックは、遠くからジェットコースターを眺め、興じる人々の声に微笑む。ついにランズエンドの絶壁に立ったジャックは…。暗転。幕。)