7月18日
〈アルト、ゴッホ〉
出た~!マトモでない芸術家~!
(マトモでないから芸術家になれる。)
「ザ・理解を超えた芸術家の内面世界」と副題を付けたい。
何がどうと語れるほど理解が及んでない。ひとしきり話が進んでから、振り出しに戻るかのように同じセリフが繰り返されていくから、頭の中が堂々巡りしてる感じ。
ゴッホがどこかおずおずしてる雰囲気で、今までのゴッホのイメージと異なる。
アルトがゴッホの弟を演じることが何かの突破口になったように見えたのに (戻れる気がすると言ってゴッホと別れたのに)、博士が床を蹴り始めて、また3人の狂乱が始まったから、もうやめようよ、ケリつけて下さいという気持ちになった。
前衛演劇作家のアルトを題材にしたこの舞台そのものも前衛芸術なのかな。
俳優たちの身体表現、身体能力には感銘を受けた。感情に伴って指先までコントロールされた動きや、壁に向かってハイタッチする時の高さとか、俳優って体を自由に使える人たちなんだと尊敬。
やはりこんな作品を観ておいて良かった。
他の俳優たちはどうなのか、気にはなる。でも枠がない。