(あらすじ)
多くの雇用が人工知能に代替された2045年。人一人いない無人VR機器工場で唯一の人間労働者として働くジュン。
ジュンの唯一の楽園、仮想現実ゲーム「オズ」!
「オズ」で新しいシーズンのストーリーモードが始まる。接続しない自分のユーザーを待っている「オズ」のAIキャラクター、ブリキのヤンチョルは運良くストーリーモード入場チケットの黄金の蝶を捕まえる。ジュンはヤンチョルにストーリーモードを一緒にやろうと提案するのだが...
無課金ユーザーのジュンと持ち主のいないAI、ヤンチョル。二人はストーリーモードの最後まで到達し願いを叶えることができるのか?
8月20日
滞在6日目で11作目の〈オズ〉。毎日充実していて…残念ちょっと眠かった。💦
だがしかし、ウノ・ヤンチョルを見られたのは一生の宝だ。
声がふわふわしていて、作った風ではないゲームのキャラクター風の動きがとっても自然。
美し可愛いヤンチョルも良いけど、〈ワイルドグレイ〉が3演のあかつきには、イカれた貴族の美しさを纏って出演してくれないですかね。
その前にまず〈レミゼ〉のマリウスか。
8月23日
今日のヤンチョルも可愛かった。うん。
主役はジュン。カンチャンさんはこれが3作目で沢山は観ていないのだけれど、普段から癒しのオーラが出ている気がする。熾烈な現実社会に適応しきれない心優しいジュンにお似合い。
この作品は日本資本が韓国で制作したそうで、韓国の方が題材や設定が韓国ぽくないと言ってらした。ゲーム世界を現実と同じほど重みを持って受け止めるのは、皆無ではないけど一般的ではないかも、とのご意見。(ちゃんと理解できてる?)
なるほど、日韓の違いか~と考えながら観てたら、ジュンて兵役前かなとふと思った。
注文はアイスコーヒーなのにホットコーヒーが出てきても何も言えずに、そのまま受け取るメンタルのジュン。もし兵役を終えてたら指摘できるんじゃないかな。よく大人になって帰ってくると言うし。
よくよく考えれば〈オズ〉は近未来の話だから兵役なんて関係なかった!
そうは言っても兵役のある社会に住む人のマインドセットで観覧すると、ちょっと異質な題材に思えるのかと考えたりもし。
日本だったら兵役は無いわけだから、無理やり鍛えられる事もなく、ジュンみたいに気弱なまま年齢を重ねていく人は珍しくない気がする。
逞しくなれない程メンタルの弱い、例えば対人恐怖とか適応障害的な人は公益勤務とかになるわけ?そうしてあげて。お願いします。なぜなら、若干そんなタイプの家の息子たちが軍隊に投げ込まれるなんて状況になったらどうする?とビビってしまったから。兵役って本当に大変だろうな。
話が逸れた。
「世の中の激流に無理に合わせないで、立ち止まったり、時には後ろに下がったりしてもいいんだよ」
こんなメッセージとか、ジュンとヤンチョルの交流には微笑ましい感動ポイントもたくさん。何と言っても2人が可愛い!
自分は大して意味のない仕事を続ける役立たずと思っていたジュンに「役に立たないないところから役に立つことを探し出す素敵な仕事」「素敵な仕事をしている素敵な人」と言うヤンチョル。
ジュンの中で何かが変わり始める。エラーとして削除されそうなヤンチョルを助けるために犠牲を払うジュン。現実社会でも前向きになっていく。
ええ話や。
ん、でも待てよ。ヤンチョルって実体無いよね?ゲームの中の存在であって、単なるデータだよね。データを生かすも殺すもないのでは?
昔長男の夢は、ポケモンが本当に生きて存在している街に行く事だった。そんな夢はカケラもない、妙に冷静な私なのであった。
AI(ロボット)ものの韓ミューは沢山あるけど、大抵実体として存在していて、ほぼ人間と同じ感情まで持ってたりする。そんな存在をAIと割り切って消滅させても良いのかを問う〈人間の法廷〉とか、ちょっと違うけど〈こんなに普通の〉とか。
そういうのはズシンと来る。
オズはあんまりズシンとは来ない。別にそれを目指してもいないと思うが。
子供達の団体が来ていた。イキイキと楽しそうに観ていて、舞台も客席も両方かわいくてニコニコしてしまった。
気楽に観て楽しめばいいんだろうし、手拍子合戦とか、実際、楽しくてリフレッシュできる作品だった。
MDのバッジも可愛い。