徳寿宮横のトダムキル。(なのに塀がほとんど写っていない!)
塀の向こうに、徳寿宮の石造殿が見えている。
その先にある貞洞劇場。
(あらすじ)
「これはショー!ひとしきりの夢!」
今日この舞台の上で私は俳優だ
道化師だから
あなたたちを笑わせよう
2020年、米ニュージャージー州のある小都市。 大手スーパーの職員として毎日誠実に暮らしている韓国系養子出身のスア。唯一の趣味である遊園地を見物している途中、メリーゴーランドに乗って現れた怪しい老人ネブラに出会う。スアを写真作家と誤解したネブラは彼女に撮影を依頼し、スアは適当に撮って小遣いでも稼ぐつもりで快く依頼を受け入れる。
しかし、スアの予想とは違って、ネブラは今回の撮影に臨む格別な覚悟と遠大な計画があったのだ。 撮影が始まると、本当に自分の姿を残したいと渾身の力を尽くして人生の歴程を打ち明けるネブラ。その姿が負担になるどころか気持ち悪くさえなったスアはどうしたらいいか分からない...
果たしてスアは極度の負担感を押し切って無事に撮影を終えることができるだろうか。また、すさまじいほど人生写真に執着するネブラの本音は何だろうか。偽独裁者と偽写真作家2人の本当の人生探しプロジェクト。
ひょんなことから自分の人生を再現しながら語り続ける老人の写真を撮ることになるスア。
人々を救う尊敬すべき革命家の影武者となった男。その栄光と人々からの尊敬を代わりに受け人生に満足していたが、次第に明らかになる革命家のおぞましい実体。
人生の黄金期が実は嫌悪すべきものだった事に苦しむ老人。
自分自身を生きる人生と、与えられた役割を果たす人生。人はどちらを生きているのか。スアも同じ苦しみを背負っているのだが…
もしくは人の視線に合わせて、人の視線によって自己肯定感を得る人生、とでも言おうか。
他の4人はマルチをこなすのだけど、特にチャンヨンさんが、独裁者の部下、スアの養父、スーパーの店員などなど、それぞれ全く違う色合いで演技していて、舞台俳優としての身体の使い方に感心した。とて〜もカッコよく見えた。
終わった頃はすっかり夜。
貞洞は朝鮮末期に外国人が多く暮らした地域なので、洋館が多い。