〈ワイルド・グレイ〉PlayDB月曜ライブ | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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しつこく続いている、1人〈ワイルド・グレイ〉祭り。(一緒に盛り上がってくれる方はいないかな?INDEXをチェック)


アルフレッド・ダグラス(通称ボシ)を演じるチョン・フィ俳優に惹かれて見た作品。


だが、妖しく美しいと同時に、呆れるほど醜悪なその姿。当初ボシを見ていて「邪悪な毒蛇」という言葉が浮かんだが、平たく言えば「人間のクズ。」


このPlayDBの特集を見てみると、「人間のクズ」が「気の毒な、人間のクズ」程度には昇格するかも。


昇格しなかった場合は、次回予定の勉強放送を見れば哀れと思えそう。


ワイルドとダグラスが中心的人物のように見えるが、実はロスも中々興味深い人物。


とりあえず今回は、PlayDB月曜ライブから。


長いので、各キャラクターにとって他の2人はどういう存在なのかを一言で表した、【関係性探求タイム】だけ紹介しようと思う。


ワイルドにとってのダグラス 「ひまわり」

太陽を見つめるひまわり。ひまわりを好きだったそうだ。

まだ何も知らない頃、台本にいつもひまわりを挿していて、活用するシーンが多かった。なんだ?と思っていたが、調べたり話合ったりしてだんだん分かってきて。


劇中ひまわりが枯れる場面がある。枯れたひまわりに心が痛む。



ダグラス(ボシ)にとってのワイルド 「愛してよ‼︎(涙)」

ボシは愛してもらえないキャラクターだ。だからワイルドに期待が大きかった。自分が考える、愛してるならこうすべきだという方法が、一般的には良くない方法だった。でも、その心だけは真実だった。「愛してよ‼︎」と言いながら泣く。


(MC:こうして聞くと、気の毒な気もする。片方は「ひまわり」なのに、もう片方は「愛してよ‼︎(涙)」だなんて。)


ボシが、愛されているのが分からないんだと思う。可哀想だ。



ダグラス(ボシ)にとってのロス 「お前が何だと言うんだ?」

劇中で最後にボシがロスに言う言葉だ。なぜここまでするのか?


実は僕はロスが、ボシよりもっと…狂気と言うか。狂気ではないけど、ボシよりもっと大きな心と言おうか?それをボシには理解できなかった。


ワイルドも僕を好きで、僕もワイルドを好きなのに、お前は一体何なんだ!そんな気持ち。


(ロス:友達だよー)


友達だけど、でも何なんだ?


最後にロスに言うセリフ。「ワイルドは僕を愛してた。彼の心にお前はいなかった。なのに、お前は何なんだ。」

この言葉が、ロスを見てずっと感じてきた感情の凝縮ではなかったろうか。


(MC:ボシはロスが手強いのを知っているのだろう。)


手強いが、なぜ手強いのかが分からない。



ロスにとってのダグラス 「幸せになれ」

(ダグラス:この言葉、腹が立つ!(笑)だから「お前は何なんだ!」となる。なぜお前にこんなことを言われなきゃならない?)


ロスという役が、最初から観客の視線だと考えた。ボシが非常に乱暴で愛の形が違うから、ボシに愛を納得させたい。(中略)


木を植えたら上に伸びなきゃいけないのに、(ボシは)ねじれて変な方に向かっていく。地面の中の方に。初めは軽蔑とかの感情があるが、ボシが時間と共に崩れていくから、彼に対して苦しいやるせなさが生まれる。


出発点が違う人だが、一度くらいは幸せになってほしい。


(MC:器が違う!)


(ダグラス:ボシとしてすごく共感できるのが、そういう面があるのでボシが哀れだ。最後にロスが気の毒そうな様子を見せる。それが感じられる。でもなぜ気の毒に思われるのか、それが分からない、そのために余計に腹が立つ、そんなボシが可哀想。)


(MC:お2人は親しいから、舞台で争う時はどんな感情なのか?)


争ってるつもりはなくて、考えが違うから…。考えが違うから争うのか?


(ダグラス:2人の争いが盛り上がる時、俳優としてビリビリくる気がする。役柄としてはカンカンなのに、その瞬間俳優としては、痺れる感じ。スンアンと合わせるのが好きだ。面白い。)



ロスオスカー 「観客」

ただ一度でも、観客と呼ばれたら嬉しいと思う。観客とは実は第3者ではないか。他の人の話を見聞きする人だが、ロスはそれさえもできない感じがする。オスカーの話を聞くこともできない人になった気がするから、一度くらいはそう呼ばれてみたい。



ワイルドにとってのロス 「家族」

誤解されるかもしれないが、家族はいつもそばにいるから大切さを感じられない。だが考えてみれば、世界の誰よりも重要なのが家族で大事な存在なのに、日常生活では、他のいろいろなことに目が向く。


家族は当然いつもそばにいてくれると考えて、鈍感になる。家族はベースであり、そのベースがあるから次に行けるのだ。


ボシは未来のような存在だと考えているが、現在のロスがいなければそんな生活を夢見ることもできない。


(MC:ワイルドは残酷だとコメントが来ている。オスカーに怒りが向けられている。)


一番良い意味で書ける言葉は何かと考えて選んだのが「家族」なんだが。


(MC:ロスの気持ちを知りながらそんな事を?と来ている。)


一番大切な存在がロスだと考えている。


(ダグラス:それだからボシはロスが気にかかるのだ。いくら僕を愛していても、一番重要なのはロスではないかと考えるから。)


現在の視点では、ボシとの未来はどうなるのかわからない。ボシが消えれば関係は終わるわけだし。でもロスには「永遠」という単語がふさわしい。


MC:コメント欄が熱いが、どんな感情が生じるのかは、実際に作品を見て確認して欲しい。


(47:10〜)