そのうち日本でもきちんとした字幕付で放送されるのでしょうが、興味深かったので。
ちなみに監督とヒヨルさんは、高校の頃一緒にバンドをやっていた旧知の中だそう。知っていて欲しくないことまで全部知っている仲だとか。
ヒヨル:お2人の役割が分かれています。1人は音楽監督、1人は俳優ですが、共感が非常に重要じゃないですか。どんなふうに作業するんですか?
チュヒョン:私がこうやりましょうかって歌うと、それよりこんな感じがいいと。常に添加してくださるんです。
まず、ミュージカルっぽくなく歌ってみます。それから先生の指示でこれを…。
監督:練習室でやったのに…。
チュヒョン:だって、私が思うに、こんな事を…。
ヒヨル:見るチャンス、無いですよ!
監督:分かりました。これからお聞かせするのは「アンニョン」という曲で、ポップバラードのような感じで。
ヒヨル:マタハリの曲。
監督:お願いできますか?ピアノで。楽に歌うと…。
チュヒョン:歌としてやってみます。
「僕は 去らなければならないようだ
命令が降りた
もしかすると 戻れない飛行 ♪」
チュヒョン:こういうのが歌です。
ヒヨル:良いけど?これも良いですよ!
チュヒョン:良いんですけど。
監督:私は気に入りませんよ。こんな風に歌ったら。
ヒヨル:どうして?なんであんたが偉そうに!凄く良いのに!
監督:私だって、これをやって食べてるんだから。
ヒヨル:それじゃ今度は?
監督:「自分は去らなければならない」という恋人からの手紙を読む内容です。手紙を受け取った。
チュヒョン:手紙を拾います。アルマンだ!
監督:嬉しい手紙。
「僕は 去らなければならないようだ ♪」
監督:なんの話?
「命令が降りた?」
監督:ビックリして。突然の驚き。
「もしかすると 戻れない飛行 ♪」
監督:違う、違う。嘘、嘘。
「だからこの手紙を書く ♪」
監督:どうしよう!
「どんな事を言っても ♪」
監督:こんなはずない。
「結局 さよならという言葉になる ♪」
チュヒョン:こうやって読みながら。
ヒヨル:うわー。全然違いますね!本当に最初のは歌な感じで、後のは、劇中の人物が見えます。感情が見える?
エリザベートという作品も一緒にしてらっしゃいます。韓国ミュージカル大賞で主演賞も受賞されて。エリザベートで激賞された場面がとても有名ですが。
チュヒョン:エリザベート もマタハリと同じで、実在人物です。ハプスブルグ家の最後の王妃の話で、16歳から60代中盤までの彼女の人生が終わる時まで、3時間で人生の旅程を見せて、聞かせなければなりません。
ヒヨル:すると、歳をとったら、声で表現しなければなりませんね。
監督:そうなんです。
チュヒョン:愛さえあれば充分だと考えている年頃なんですよ。
ヒヨル:その頃はそうだよね。
監督:16歳に戻ります。
「あなたが私のそばにいてくれれば ♪」
監督:トキメキがあるといいな。トキメキ。
「私はどんな試練にも耐えられる♪」
監督:笑い声を混ぜて。
「少しの間勇気がなくなっても♪」
監督:年とってきたわよ。
「私はあなたのそばで♪」
監督:OK〜。可愛い表情で。
「すべてを取り戻す♪」
監督:こんな美しい歌を、この声でとても可愛く歌ってくれました。
ヒヨル:ミュージカルってものは、本当に、凄く面白いんだなあ。
監督:でもこの曲が2幕の最後に、あらゆる絶望の瞬間に再び登場します。テンポもゆっくりになって、キーも変わって、曲は全く同じです。
「愛というものはすべてになることはできません♪」
監督:もう少し年老いてみましょうか?
「愛だけでは満たせない 何かがあります ♪」
監督:泣きたくなる気持ちがあるかも。
「もうこれ以上 奇跡は起こらない ♪」
監督:絶望に向かいましょう。奈落まで行くわよ。
「お互い騙し合うのは もうやめましょう ♪」
監督:あの頃歌っていた、あのメロディだけど!
「幸福は遠くにある ♪」
監督:(演奏者に向かい) 感情を感じてあげて〜。
「私たちは幸福を探して さまよう小舟 ♪」
監督:すべての重荷を下ろして、楽に。
「寂しい海の上で 偶然出くわしただけ
ただすれちがっただけのこと♪」
監督:?しますよ。2, 3, 4!
「幸福はあまりにも遠い
お互いが ただ自分の道を行くのです
幸福はあまりにも遠い
無理なものは 永遠に無理なんです ♪」
〈マタハリ〉から、「最後の瞬間」