バイロン:ほら見ろ。耐えられるじゃないか。逆境は真理に到着する最初の道だ。さあ、これで最初の道に立ったんだ。
(バイロン、ジョンの習作を見ながら1つを選んで読む)
「日差しだけが輝く 昼の湖よ
眠りから覚めても あなたは知らない
一晩中揺れていた 波の波紋を
夜通し踊った あなたの舞を!
そして あなたは知らない
夜の湖とあなたが同じだということを」
夢遊病。 ジョン·ポリドリー。
ジョン:昼の湖と夜の湖は同じですが、違うとも言えます。
バイロン:夢遊病にかかったのは昼の湖の方じゃないか? 夜の湖が本物で昼の湖が眠っているんだ。
ジョン:そうかもしれません。夜起きて活動して昼には寝るんです。だから毎晩湖が揺れていた。
バイロン:するとヴァンパイアテールは夜に書いた話だな。
ジョン:え?
バイロン:君の詩なんだが。前より良くなった。どうかな?今からでも戻って来ては。
ジョン:何の話です?
バイロン:以前のように私のそばに戻って、昼は主治医として働き、夜は詩を学ぶんだ。
ジョン:ふざけないでください。
バイロン:君が目を覚ますのを待っている間、小説をゆっくり読み直したんだ。少し驚いたよ。いや、鳥肌が立ったというのが正しいね。
ジョン:鳥肌が立った…。
バイロン:「イアンテの死後、オーブリーはひどい熱病を患い始め、病床でうわごとを言って錯乱症状を見せた。そして、ちょうどこの知らせを聞いたルースベン卿がオーブリーに付き添い始めた。」
驚かないか?君はうわごとを言い、私は付き添ったじゃないか。この物語が現実を予言することになった。
ジョン:そうなりますか?
「ルースベン卿は穏やかな言葉で、彼とオーブリーが離れたのは自分の過ちだと悔やむ様子を見せた。しかも、以前よりずっと心配のこもった愛情と関心を示すことで、オーブリーの心を和ませた。」
(シニカルに)では、この小説の内容のように以前とは違う姿を見せてくれるんですか?
バイロン:物語は現実を予言し、現実は物語を模倣する。予言!模倣!
(わざとらしく優しく)それでは、今から小説の内容のように、『心配のこもった愛情と関心』を見せてオブリーの心を和らげるとするか?
(バイロン、踊り始める。抜け出そうとするジョン、2人は妙にダンスで結ばれる。 )
♪♪♪
(バイロン)
もう争うのはやめよう
こんなに遅い夜更けに
今も友情は胸の中に宿り
今も月光が
(雷鳴が轟く)
…あることにして
刀を使うと 切れ味が鈍り
精神を使うと 気持ちがくたびれ
心臓も息をするには 休まねばならず
友情も 時には休みが必要なのだから
夜は 私たちのためにあり
昼は あまりにも早く戻ってくるが
これ以上 迷うのはやめよう
おぼろげに流れる月光が
(雷鳴が轟く)
…あることにして
私の愛情と関心を見せるのだ