〈ホープ〉あらすじ | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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韓国ミュージカル
全ては自分の予習復習のため
(注意: 目標はネタバレ100%)
近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

(2024.2 追記:日本版の上演が決まったせいか、突然この古い記事のアクセスが増え始めたので、フル映像へのリンクをサービス。INDEXから入ってリストから探す道もあり。拡大画面で字幕が消えるなどの症状が出ることあり。YouTubeアプリから見れば大丈夫らしい。)


드디어!ついに始まった日本版〈ホープ〉!キラキラおめでとうございます!

 

「あらすじ」と題した他力本願のページがあったのですが、改めてプレスコールの字幕付き映像とテキストで、自前のあらすじを一ヶ所に集めてみた。
 

現在のシーンはイタリックです。

 

 

(裁判に出かけるのを渋っているホープ。今日が最後の公判だし、自分は証拠だからと行く気満々のKは、部屋の家具たちに別れを告げ始める。)

(負けるのが怖いのだろうとKに言われ、ホープは出かける決心をする。)

 

 

 

(ヨゼフからベルトに原稿の所有権が移ったと図書館側は主張する。所有者である母のマリーから遺産として受け継いだというホープの言葉を認めない。)
 
 
(ホープの8歳の誕生日。マリーはケーキを作るが、ホープの欲しがっている白いワンピースと赤い靴を用意することはできない。ろうそくを吹き消すホープの願いはずっと母のマリーと一緒にいることだが、その時ベルトがやってくる。)
 
(チェコへドイツが侵攻してきたから、すぐに国境を超えてパレスチナへ向かえと言うベルト。ユダヤ人は収容所に連れて行かれ銃殺されるかもしれないと聞き、マリーは逃げることにする。戦争が終わったら必ず…と言うベルト。)

 

(マリーは原稿を持ち、取るものもとりあえず家を出る。何も知らないホープは母と出かけるのが嬉しくてたまらない。)

♪♪♪ (1曲目)

新しい靴 白いワンピース

着ていなくても嬉しい
どんよりした空

びちゃびちゃの地面

こんな日でも嬉しい

どこに行くんだろう

どこでもいい

私の横には母さん

母さんの横には私が

母さんはホープの傘

ホープは母さんの宝物

胸がドキドキ弾む

♪♪♪

 

(なんとかトラックに乗り込む2人。トラックが揺れて原稿を落としてしまったマリーは転んだホープはそのままに原稿を席に置く。自分の場所を奪われたホープ。)

 

(トラックがドイツ軍に止められてしまう。)

(自分の行動の結果に押しつぶされそうなホープ。保護を求めるかのように母親のそばに座っているが、マリはホープの膝に手を置いた後、顔を見ることも無く背を向けたまま離れていく。)

♪♪♪

星が出る

息の音一つが消えた分だけ 

名前一つが消えた分だけ

 

ダビデの星が 天の川のように流れて 

この夜に 私のもとにやってくる

 

星が見てる

友達を告発した私の目を 命乞いした手を

 

ダビデの星たちが

死の川を渡って私を照らす
 
大丈夫 仕方なかったじゃない

大丈夫 守るものが あったじゃない

 

星が探せないように

しっかり隠れて

 

私は 私だけ残り

 

息の音が消えた夜

名前一つが消えた夜

真っ暗なこの夜に 私は生きて

 

それでも私は生きて

それでも私は生きて

家に帰りたい

♪♪♪

 

 

(原告はベルトが当時原稿を保存するために最善の選択としてマリーに預けたに過ぎないと主張する。
 
収容所の記憶で混乱しているホープ。おじさんたちが死んだのはドイツ人のせいだと訴える。
 
質問とは噛み合わない言動を繰り返すホープに苛立つ原告。
 
聞きたいことばかりを質問せずに、話している言葉を聞いてやれと言うK。)
 
(質問に答えていくと、原稿が自分の物でないと明らかになるのが怖いのではないか。あるいは自分自身が悟ってしまうことを、と言う傍聴人。
 
そして、原稿を読んだことがあるのかと尋ねる。内容も価値も知らずに、話題になりたくてやっているのか?原稿と自分自身に申し訳なく思えと強く言う。)
 
(収容所ではなく法廷にいるのだから、ちゃんと質問に答えろとホープに促すK。)
 
(マリーが原稿の価値を知り、お金のためにベルトに返すのを拒んだのではないかと問う原告。約束を守らなかったのはベルトだとホープは答える。)

♪♪♪
友よ
君が書いた文章の中で 僕は生きていた
あの頃の君は 僕の人生だった
あの文章の中で
1日でも長く生きていたかったのに
虚しい夢から覚めたくなかったのに
戦争が起こった
通りに積み重なる死体
墓場に変わり果てた病院
朝を目覚めさせる銃声
撃たれて死んだ僕の子供
 
我が友よ
僕が生きるのは 空虚な本の中の世界じゃない
僕が守るべきなのは
自分の命 僕の日常 僕の子供
 
我が友よ 本で銃弾は防げない
友よ さらば
♪♪♪
 
(戦後マリーがベルトを探し出し、渋々出向いてくるベルトと駅で会う。
 
会いたかった、私はすっかり変わったでしょうと尋ねるマリーにベルトは答える。
「全く変わっていない。世界はもう春なのに、君だけが冬を生きているかのようだ。」「世の中も自分も変わったのだ。今の自分は、本ではなく自分の人生を守らなければならない。」)
 
(マリーと異なりホープは理解する。すべて無駄な事だったと。原稿をはたき落とすホープに、どこかへ行ってしまえと叫ぶマリー。ホープは『戻るべき場所、家』を失ったのを痛感する。)
 
(家に帰ろうと言うマリーにベルトは答える。私には妻がいる。生きる意味を失い線路に立つマリー。汽車が迫り、ベルトは仕方なく原稿を預ける事といつか迎えに来る事を約束する。)
 
(家であり神だった母を失ったホープ。帰る場所であり希望だったベルトを失ったマリー。ベルトの場所は自分の家族。)
 
 
(法廷で約束を破ったのはベルトだと興奮するホープ。ベルトの遺言状が証拠として提出される。ヨゼフの遺稿を世に出したいと書かれている。マリーのことは何も書かれていない。)
 
 
(ベルトの死後、原稿は完全に自分の物になったと原稿さえあれば幸福なマリー。これが母さんの神なの?と尋ねるホープ。)

♪♪

これがあなたの神なら

どん底の汚いテントの

お金のない人間たちの

祈りを聞くべきよ

 

これが私たちの神なら

飢え死にする私を

凍えてくたくたの母さんを

見るべきよ

 

神なんてものがいるのなら

私たちを捨てちゃいけなかったのよ

♪♪♪

 

(現実を、自分を見て欲しいホープの願いも虚しく、原稿と過去に固執するマリー。)

 

(薄汚いテントから救ってくれる人を待っていたある日、ホープはドイツからパレスチナに来たカデルに出会う。自分の家族を殺したドイツ人の銃を持ち、奪われる前に奪うのが世の中だと語る彼。自分が間違っているのではない。間違った世界に生まれてきたのだ。戻る場所が無いのは自分のせいでも、君のせいでもない。)

 

(ホープはベルトに原稿のことを話す。原稿を売って新しい生活を始めようと言うベルト。)

(競売の相手がドイツ人だと知り逡巡するホープだったが、カデルは、自分の人生は自分の選択、責任だと語る。ホープは幸福な新しい人生を夢見て競売の書類にサインする。)

 

(自分の願いを話す過去ホープを見ながら、母の語った言葉を呟くホープ。「願いは口に出したら叶わない」)

 

(原稿は高額で入札されるが、ベルトはホープに売却益をすべて譲るという書類にもサインさせていた。2人には十分と言えないこの金で、自分だけ完璧にやり直したいというベルトは詐欺だったことを認め、金を手に入れたいなら残りの原稿を同じように売ればいい、誰も信じるなと言い残し去ってしまう。)

 

(ホープは思う。誰も助けてはくれない。誰も愛してくれない。原稿が無ければ私にはなんの価値もない。)

 

(勝手な行動を法廷侮辱罪に問うこともできると裁判官。何を思ったか、大人しく被告席に立つホープ。)

 

(数知れぬユダヤ人を殺したドイツ人に、金のために原稿を売ったと責める原告。ホープは民族より金を選んだと認める。ホープの署名のある競売契約書が証拠として提出される。)

 

(その証拠があれば裁判を終わらせられるかと尋ねるホープ。これまで自分が控訴を重ねてきたホープに呆れる裁判官。)

 

 

(過去ホープが20年ぶりにテントに戻ってくる。死んだ母が残したメモには「私たちに残されたのは原稿しかない」と書かれていた。 

 

原稿なんて、さっさと処分すべきだったと言うホープに、そうできたのにしなかったのは君だと答えるK。)

(今があまりにも寒くて孤独だと言う過去ホープ。そして自分は幸せになってはならないと、原稿を胸に抱く。)

 

 

(あんたたちには分からない。これは私が受け取った遺産。私への贈り物。生きてきた証。)
 

(判決まで休廷となる。ホープに話しかける傍聴人。ただの紙に人生をかける女性、エバ・ホープ。私の手帳にどれほど重要なことが書かれていても紙に過ぎないし、あなたが抱え込んでいるその原稿も同じだ。)

 

(判決が始まる。自分の生き方が間違っていたと認めるホープ。戦争でも始まるほど何かが変わると思ったのに、何も変わらないと苦笑する。)
 
(どんな過去より今の方がマシだ、78歳の自分にはもう遅すぎる、家に帰ると言うホープ。)
 
(逃げ出そうとするホープにKが語りかける。自分の場所に帰るべきだ。自由を正面から見る勇気もない女、自分に対する嫌悪と失望だけが残る女。自分自身を孤独と絶望に押し込める女。これから年を取っても毎日後悔するくせに。これまでと同じように。)
 
(Kはホープと一緒に行くことを拒否する。裁判官がホープから原稿を取り上げる。)
 
(原稿を取り戻すが、お前はただの紙切れだと言いながら燃やそうとするホープ。)
 

(「もしかするとこれが最後の機会かもしれない。」出会ってから何回目かの言葉を繰り返すK。そして続ける。あなたには地獄のような時代を耐え抜くための何かが必要だっただけ、僕ではなく。)

 

♪♪♪ (K)

後悔するだろうに 大丈夫かい

あなたのことを人はどう記憶に残すのか

あなたという文章の最後は

これで十分だと思うの?

自分をもっと読んでみて

 

あなたにはもう分かっている

不器用な表現と伝え方で

誰かがあなたの人生に書いてくれたじゃないか

♪♪♪


♪♪♪

誰よりも大切にしてきたあなたが

自分の人生に書いてあげた

あなたにはもう分かっている


あなたと言う本を

ちゃんとに読んでごらんよ

そこにはあなたが

忘れてしまった文章がたくさんある

「ご苦労さま」

「十分やったよ」

「生き抜いた」

「まだ遅くはない」

♪♪♪


知ったようなこと言って

 

全部見て来たさ

避難トラックで席を譲ってくれたあの日から

ずっと見ていた

 

あそこは元々私の席だったんだ

 

そうさ

だからもう そこに戻りなよ

これから書いていく話の方が多いよ