アンヌ:死ぬ前に私が望むのはただ1つです。皆が見ている前で私を解剖してください。
マリー:アンヌ・コバルスキー!
こっちに来ないで。
降りるのよ、アンヌ!
それ以上そばに来たら、今すぐ飛び降りるわ!
全部説明するから!
マリー、私はあなたを信じた。私、あなたを尊敬してた!
私が何をしてしまったのか、今は分かってる。
いいえ、あなたは分かってない。なぜ言ってくれなかったの?ラジウムが危険だと言ってくれさえすれば、私の友達が死ぬようなことはなかったわ!なぜ止まらなかったの⁉︎
私の方法が正しいと思っていたの。私がみんなを助けられると思っていた。
もう遅いわ。
怖かったのよ!怖かった…。
もう実験台の前にに立てないかもしれないのが怖かった。世の中で私の(?)だから、もう再起できないかと怖かった。
ラジウムが危険だと知られたら、それでラジウムが消えたら、私の存在も無用のものになるかもしれない。
私の名前も消えそうで、怖かったの。
ごめんなさい、アンヌ。悪かったわ。
マリー、あなたは私が知り合った人の中で1番素敵な人だと思ってた。だけど今は、あなたは世の中で1番のバカよ!
自分がラジウムだと思ってるの?私が、ラジウムのためにあなたを尊敬したと思ってるの?
あなただからよ!
あなたは単にマリー・スクウォドフスカ=キュリーよ。それだけで充分なのよ。
マリー、ラジウムがじゃなくて、あなたができることを見つけてちょうだい。
約束するわ、アンヌ。降りてきて。私と一緒に行きましょう。降りて。
解剖が必要なら、それなら私をしなきゃ。私の方がずっと長いことラジウムに接してきたじゃない。
フランスで一番進んだ放射能測定器は私の実験室にあるわ。そこへ行って、私を解剖するのよ!
そうよ。それでこそマリーよ。だけど、それはだめ。あなたは私たちの星だもの。
今でもそうかしら?
♪♪♪
アンヌ:
星が その場所をなくした時
数多くの星たちの間を さまようとき
私があなたのそばに いてあげる
明るく青いその星 ひとつ
あなたはいつも 私だった
あなたの夢が 私をときめかせた
私はいつも あなただった
私の手をとったあなたを追って
遠くまで走っても 少しも息切れしなかった
マリー:
道を見失った私を 疑う時
あなたは私よりも 私を信じてくれた
私にとって いつでもあなたは
大きく明るく輝く星
あなたの信念が 私をどこにでも向かわせる
あなたはいつも 私だった
あなたの夢が 再び私を立ち上がらせた
私はいつも もう1人のあなたよ
あなたと分け合った 長い時間が私を
ここまで連れてきてくれた
2人:
寒くて暗い道 あなたについていく
再び取りあった両手を
もう離さない
あなたはいつも 私だった
あなたのまぶしい夢が 私を輝かせた
前が見えなくても もう一度
始めることができるのは
そう あなたと言うひとつの星が
いつも同じ場所に
あなたは私の星 ひとつ
♪♪♪
マリー:約束するわ。ラジウムの放射線が、人類を傷つけない道を、必ず探し出すわ。