新種のコロナ拡散に公演界は (記事) | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

韓国ミュージカル
全ては自分の予習復習のため
(注意: 目標はネタバレ100%)
近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

2月2日の記事です。公演界の状況としては基本的に変わっていない気もしますが、どうでしょうか?


この記事以降に「英雄本色」や複数の地方公演、その他いくつかの小劇場作品も中止を決めています。コロナウィルス…(今は「COVID-19」と呼ぶべきでしょうか?) に翻弄される公演界。元々虐げられていたアンサンブルやスタッフがあまり酷い目に合わないことを祈るばかり。




元記事

https://m.news.naver.com/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=103&oid=003&aid=0009680409



[焦点]新種のコロナ拡散・・・公演界、貧乏はますます貧乏に、富むものはさらに富む


スター俳優の出演作品は邁進

子供向け公演・零細小劇場公演には打撃


新種のコロナ・ウィルス感染症(武漢肺炎)の拡散で全国が非常事態の中、1日午後、大学路(テハンノ)は予想以上に活気があふれていた。 


KBS 2 TV「椿の花咲く頃」のスター俳優カン・ハヌルの出演で売り切れた演劇「幻想の童話」の午後2時公演と6時公演は予定通り観客で埋め尽くされた。 


認知度が高い俳優が出演する作品でなくても注目に値する公演には観客が入った。 同日午後8時、大学路芸術劇場小劇場で公演した音楽劇「リチャード3世ー狂った王の物語」がその例だ。 


韓国文化芸術委員会の若い芸術家支援事業「韓国芸術創作アカデミー」の「次世代熱戦2019 !」を通して披露されたこの作品の客席も満席だった。 


個性溢れる俳優ユク・ヒョンウクがタイトルロールを熱演し、大学路で注目される俳優のイ・ジンウ、キム・リヒョンなどが出演した上、音楽、舞踊が調和する構成が従来のリチャード3世を扱った劇とは差別化され、以前からこの作品に注目していた観客が多かった。 


同日午後7時にマロニエ公園ではバスキング公演が開かれていた。 やや穏やかになった天気のおかげかバスキング公演には人々が集まった。 同日、正式公演前に先立ち、マロニエ近くの小劇場で披露した朗読公演にも人がいっぱいになった 


もちろん、この日、大学路を訪れたほとんどの人たちがマスクを着用していた。 客席に入って携帯用洗浄剤を使用する人もけっこういた。 


にもかかわらず、彼らが大学路を訪れた理由は何か。 知人の公演を見るために大学路を訪れたという30代前半のカップルは、「新種のコロナ・ウィルスに対する憂慮がありはするが、社会活動をだからと言って完全に中断することができますか?」と反問した。 「最大限気をつけて動いている。 当局や市民たち、公演場の関係者らがうまく対処してくれると信じる」と話した。 


好きな小劇場ミュージカルを見に来たという大学生で20代の女性は「新種のコロナ・ウィルスニュースがたくさん出て不安ではあるが、マスクをしっかり使い手を念入りによく洗えば問題がなさそうだった。好きな俳優が出る日なので、観劇をあきらめられなかった」と話した。 


実際の新種のコロナ・ウィルスの危険にも売り切れた「幻想の童話」のカンハヌルの回、5日午後3時ミュージカル「笑う男」スホの回、11日開幕予定のミュージカル「ドラキュラ」のキム・ジュンス回はチケットが流れていない。 熾烈な前売り競争を勝ち抜いてやっとチケットを予約しただけに、観客が容易にチケットをキャンセルしないものとみられる。 


問題は来韓公演だ。 来る67日に予定された「ボストン・シンフォニー来韓公演」は139年ぶりという象徴性にもかかわらず、中華圏を一緒に回る予定だったため、中止を余儀なくされた。 来月の香港フィルハーモニック来韓をはじめ、クラシック音楽の来韓公演関係者らが神経を尖らせる理由だ。


さらに大きな問題となっているのは、免疫に脆弱な子供向け公演と零細な小劇場で上演する劇だ。 


子供向け公演の状況は深刻だ。 今月、首都圏一帯で予定されていた子供らの公演「キャリー TV-キャビンショー」がキャンセルされたことをはじめ、直撃を受けている。 


ただでさえ観客が入らず低迷を経験している小劇場公演も、被害が甚大なのは同じである。 小劇場公演の関係者は「洗浄剤を準備するのはもちろん、出入り口の取っ手、客席の椅子などを綿密に洗浄しているが、余力のある大型公演場と違って、小劇場は防疫に弱いという認識があるようだ」と残念がった。


これとともに中国人などを対象とするノンバーバルパフォーマンス公演も打撃が深刻なことが分かった。 


規模が比較的大きな公演であっても、注目されなかった公演の打撃も大きい。 ミュージカル「ウィー・ウィル・ロックユー」ライセンス公演は国内でも人気を享受する英国のバンド「クイーン」のヒット曲をつづったジュークボックスのミュージカルだ。 


しかし、スターキャスティングの不発など、観客の主要消費層である20~30代の観客を引きつけることはできず、興行で低迷した。防疫に脆弱と認識される仮設劇場などの状況まで加わり、今月末まで予定された公演期間を満たせないまま中止となった。 


一方、芸術の殿堂や世宗(セジョン)文化会館、ロッテのコンサートホールは、人が大勢集まるところだが、それだけ防疫が徹底して安全性に対する広報もよくできている。 ここで公演する作品は比較的打撃は深刻ではないものと見られる。 


これによって、公演界では、今回の新種のコロナ・ウィルスによる貧富の差が加重されるものと予想している。 


全国公演の予約件数などを集計する公演芸術の統合電算網によると、土曜日の21日、全国公演件数は243件・予約件数は39,636件だ。 


1月の土曜日を見ると、4日の公演件数258件・予約件数71,331件、11日の公演件数295件・予約件数75,458件、18日は公演件数308件・予約件数82,319件、25日の公演件数98件・20,937件だった。 


2~3月は公演界でオフシーズンとされる月であることを勘案しても、公演件数と観劇自体が少ない旧正月当日の25日を除けば、21日の前売り件数が1月より確実に少ないと言える。


しかし、売り切れた人気公演やスター俳優が出演する公演チケットの前売りではないので、この予約件数が子供用公演と零細な小劇場公演での減少だったことになる。 


新種のコロナ・ウィルスの広まりは、予期せぬ状況であるうえ、公演界の人力では止められない不可抗力的なことではある。 しかし、小劇場を中心とした演劇界はただ事態を放置できないと口をそろえている。 


文化体育観光部と芸術経営支援センターによると、2015年、国内公演市場規模が中東呼吸器症候群(メルス)などの悪材料にも7815億ウォンで、前年(7593億ウォン)に比べて2.9%増加した。 この経験などをもとに、対策を講じなければならないということだ。 


当時、メルスなどで公演界が困難を経験したが、補正予算などを通じて公演の活性化政策を推進したために公演市場規模は増加した。 


中小演劇を製作する関係者は「メルスや今回の新種のコロナ・ウィルス事態などが起きたら一番打撃を受けるのは小劇場と小さな公演関係者たち」とし、「今回の事態に対する補正予算などの対策とともに、貧しいものはさらに貧しく、富むものはさらに富む状況が加重されないように、普段から小劇場を生かすことができる根本的な対策が必要だ」と注文した。