幻想童話 ハイライト 3,4 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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韓国ミュージカル
全ては自分の予習復習のため
(注意: 目標はネタバレ100%)
近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

(31:30〜35:50)


ハンス:ここが、あなたの言うそのカフェだったらいいな。そうしたら僕も…。

敵兵:僕も?

ハンス:いや、別に。

敵兵:俺はそこで詩を詠んでいた。

ハンス:詩?

敵兵:そこは詩、踊り、歌、絵、全てを分かち合う芸術家の天国だ。

ハンス:じゃあ、もしかして楽器演奏も?

敵兵:おっ!もちろんさ。これ今演奏してくれる?

ハンス:今?ここで?

敵兵:うん。君が音楽を演奏すれば、俺は詩を朗読し、そうしたらここがさっき話したカフェになるんだ。そして君の音楽に合わせて、踊っている美しい女性もはっきりと見えるってものだ。

ハンス:いいよ。

敵兵:さっき話した踊る女性、俺の妹さ。でも気にすることはない。演奏をしっかりやれよ。ひょっとしてその演奏が気にいれば、俺が紹介してやるよ。さあ!どんな音楽だ?

ハンス:あー、音楽は…「踊る女性」だ。 

敵兵:気にするなって言ってるのに。

芸:人間と言う存在は、いつでも夢見ることを止められはしない。だから破壊も創造も可能なのだ。
ハンスはその想像の中のカフェに入った。そして音楽が浮かび始めた。
あの動作は何を語っているのか。喜び。誕生。創造。愛。あれは花だ。限りなく美しい、人間の身振り!

戦:しかし!都市に聞こえてくる戦争の暗い影を、女性の小さな動きで追い払うことはできなかった。どんなに神聖な瞬間でも、化学物質の塊ひとつで凄惨な地獄を作り出すことができた。

ウェイター:支配人!向かいの建物に爆弾が落ちました!あ〜、どうしよう!建物の中に人がいるのに!あ〜、ここは地獄だ!

戦:よく見ろ。あそこに何が見えるのか。絶望、死、破壊、憎悪。限りなく燃え盛る人間の本性!

ウェイター:カーテンを閉めて!早く防空壕に退避してください!

愛:本格的な都市の破壊が始まった。人々は逃げ出そうと争った。

戦:さあ、見るのだ。地獄で踊る人間を。それは絶望。

芸:いや、希望だ。

戦:死。

芸:誕生。

戦:破壊。

芸:創造。

戦:憎悪。

芸:愛!

戦:違う!この世界に対する凄絶な恨み!

芸:違う!恨みは…無い。
風が吹く。花が踊る。花は自分を揺らす理由を風に尋ねはしない。風に揺れるのではない。自らが舞っているのだ!

ウェイター:マリ、今は踊っちゃっだめだ。今ここではだめだよー。踊れないんだよお!

戦:風が踊る。花びらを散らしながら。世界中に暗闇だけ。風が踊る。死が踊る。破壊が、踊る!

ウェイター:マリー!マリを早く防空壕に退避させて!


(38:35〜43:05)

(爆撃で聴覚を失ったハンスは、爆撃で視力を失ったマリが兄を待ち続けるカフェを訪れる。)

芸:マリは自分を包み込んでいた暗闇がゆっくりと晴れていくのを感じた。

戦:マリは相変わらず踊ることができず、ハンスは到底音楽を思い出すことができずにいた。

愛:しかーし!2人が一緒にいる間だけは、見えないことがもどかしくはなく、聞こえないことが不便では…なかった!

戦,芸:わかった!

愛:マリは、この見慣れない人が自分を必要としていることに幸せを感じた。目が見えず、誰かの助けを常に必要としていた自分が、誰かに必要な存在である事実に心が温かくなった。

2人は、親切が親しさに、親しさが恋しさに、恋しさが切なさに、切なさが切実さに変わり、ゆっくりと愛の妙薬を分け合い飲んだ。これこそ愛の魔法の始まりだ!

ああ、すごく素敵。ぴょん。ぴょん。ぴょぴょぴょん。

愛。愛とは何か。愛とは…

戦:正解、熾烈な戦争!

愛:ブッブー。愛とは…

芸:正解、優れた創作行為です!

愛:違います。よく聞いてよ。愛とは、存在そのもの。私が存在し、この世界の全てが存在できるのは、まさに愛しているから。

芸:それじゃあ芸術は?

戦:それじゃあ戦争は?!

愛:支配人、公演、公演ですよ!

戦:あ、あ、そうだ、そうだ。

芸:もう公演の時間か。

愛:今日の公演はロミオとジュリエットです!

芸:早く始めよう!


愛:ジュリエット!真夜中の闇に隠れているから、彼らの目にはつかないでしょう。しかし、あなたから愛されないなら、いっそこのまま見つかってしまう方がましだ。  あなたの愛もなく退屈に生きるより、彼らの憎しみで死んだほうがましだ。 


戦:おお、ロミオ!誰の案内でここを訪ねてこられたのですか?


愛:愛の案内で。 最初に会いに行けと催促したのも愛で、知恵を貸したのも愛だ。 私は目だけを貸したことになるでしょう。私は道案内人ではないが、あなたのような宝なら、遠い海路、波打つ遥かなる海岸のように遠いところでも、きっと出かけていくでしょう。ジュリエット


戦:おお、ロミオ!私の顔がこのように真夜中の仮面で隠れているからよかったものの、そうでなければこの頬は恥じらう娘の気持ちで真っ赤になっていたでしょう。しかし、体面よ、さようなら!体面よ、さようなら!ロミオ、あなたは私を愛しているのですか?