俳優編を始める前に、なぜ〈エリザベート〉が〈マリー・アントワネット〉を下したか考えてみた。
〈マリー・アントワネット〉は失敗作だとか、好きじゃないとか、ネガティブな声も多い中観てみたら、予想より好きな作品でした。好きだったところは…。
ボンソワー♡と登場するマリーの華やかさ、愛らしさ。
フェルゼンの一途な愛、大人の男の魅力。"나의 눈물 (私の涙)"の切なさ。
マグリッドのナンバー "더는 참지 않아(これ以上我慢しない)" と、民衆パワーが高まるシーン。トリハダ。
オルレアン公の "난 최고니까(私は最高だから)"。
後半、逃亡に失敗してからのマリーと白髪のマリーを抱きしめるフェルゼン。ああ、ひりひりする。
わざわざ渡韓を追加してコンサートに行くくらいガンヒョン君の歌声が好きですし、フェルゼンも良かった。ジュノフェルゼンはさらに良かった。ソヒャンマリーも大好き。号泣しました。
が、しかし。そもそも作品として観た時、楽曲が浮いているような印象があったのも確か。作品の雰囲気に馴染んでいないと言うか。マリーのソロ、"最高の女性"に至っては良さが分からない。あくまで私基準ですので、ご容赦を。
〈エリザベート〉は…半年以上前なので記憶が定かでないけれど…ソングスルーなので当然と言えば当然ながら楽曲がもっと物語に溶け込んでいた気がする。記憶に残るナンバーの数も、登場するキャラクターもより多彩だったような。その多彩なキャラクターがそれぞれの看板となるキラーナンバーを持っている。なので、よりドラマチック。
よーく考えてみると楽曲の差とキャラクターの多彩さ、結果としてのドラマ性で〈エリザベート〉に軍配が上がったようです。
(あと、MAは舞台の傾斜が激しすぎ。…冗談です。)
さて、俳優編。ざーっと顔ぶれを見て途方にくれました。この中から誰を選び出せと言うのか…。とにかく一つ一つやってみましょうか。
長くなりそうなので、次に続く。


