皆さん今日は最近すごくホットなミュージカル、驚きのミュージカル、キング・アーサー、驚きの?キングアーサーのレビューをしてみたいと思います。
語ることが実に多い作品です。私は正直なレビューをして、宣伝もしてしてみます。では早速始めましょう。
Go go!
まずはキング・アーサーの作品説明から。この話はアーサー王、エクスカリバー、円卓の騎士として私たちが知っているその内容です。岩に刺さっている剣エクスカリバーを抜いてアーサーが王になった、まさにその話ですよね。
アーサー王はケルト民族の英雄です。外国ではとても題材になる人物なので、これまで映画、小説、ドラマなどたくさん作られています。今回はかなり最近の2015年フランスのパリでミュージカルとして舞台に登りました。古典作品ですがファンタジー的で新しい誕生でした。
そしてこの作品を韓国制作陣が持ってきて公演をしているんですが、このように原作がある作品を持ってくるには多様な方法があります。キング・アーサーはその中でもノンレプリカという方式を採用しています。公演を全部そのまま持ってくるのではなく、音楽と台本だけを持ってきています。なのでフランスの原作と比較すると舞台や演出などが大変異なります。
作品の背景は6世紀の中世ヨーロッパ。サクソン族をはじめとする外国勢力が絶えず侵略してきて、民は新しい王を待ち望みます。彼らはエクスカリバーを抜く者だけが神に選ばれた自分たちの王だと考えます。剣は誰に対しても反応しません。その上一生をかけて王になる準備をし、剣を抜く機会を得るために戦い続けてきたメレアガンが挑戦しても剣は抜けません。
それなのに、ある田舎者がどこからか湧いて出てきて剣を一息に抜いてしまいます。ユーサー王の息子アーサーです。この作品はアーサーが王になってからの物語です。その後の物語はキャラクター説明と一緒にする事にします。
私はキング・アーサーのキャラクター全員にそれぞれの物語がしっかり見える点が好きでした。
まずアーサー!アーサーは突然王になりましたが良い王になろうと努力します。暖かく勇気のある人物です。
アーサーと愛し合うグィネビアは王妃になります。愛に正直な人物です。
ランスロットは湖の騎士と呼ばれるほど有能で素敵な騎士です。
モルガンはひたすら復讐だけのために生きてきて、メレアガンはすべての努力が水の泡になってしまった後怒りに燃えて黒化します。
魔法使いのモーリンはアーサーを王に育て補佐します。
ケイはアーサーの兄で、レイアはモルガンの侍女です。アーサーを守護する狼と鹿もいます。
ダンサー、アクロバット、コーラスを担当するアンサンブルの皆さんもいます。
ここからはナンバーの紹介ですが、私の意見も交えて行きます。私はキングアーサーのナンバーがすごく好きです。正直皆さんも好きになると思いますよ。開幕前に何曲か公開されましたが、繰り返して何回も聞きました。裏声と行ったり来たりして中毒性はあるし歌がすごくよかったです。
それなのに今回公演を見に行って実際にナンバーを全部聞いてみたら、若干、ちょっと、歌謡曲のようでもあり?トロットみたいな部分もあるんですよ。
私たちがこれまで他のミュージカルで聴いてきた音楽とは雰囲気がとても違います。こんな音楽ジャンルをケルピックポップ、フレンチポップ、アップテンポバラードと呼ぶそうです。特にその中でもケルピック音楽はケルト文化の人たちの音楽だそうです。
気になってインターネットで調べてみたらこんな言葉がありました。まるでフォークダンスを踊るかのような軽快な旋律だと。だからキング・アーサーもあんなにたくさん踊ったのかしら。とにかく聞いてみましょう!
(4:25 プレスコール映像)
まずメレアガンが歌う「奪われた時間」です。メレアガンはアーサーが現れたとき、すべての努力が水の泡になってしまいましたよね。
(4:36)「魔法のように」はアーサーとグィネビアが恋に落ちる場面の歌です。キスシーンもあります。
(4:47)「新しい始まり」は挫折したメレアガンが再び立ち上がるという歌です。
(4:55) (代価を払いなさい) モルガンは生涯復讐のために生きてきました。いよいよその復讐を始めようとしますが、その時に歌うソロ曲です。
(5:03) 「復讐の約束」はモルガンとメレアガンが歌うナンバー。ナンバーに照明とダンスが調和したシーンです。メレアガンの扮装は黒化したことを表現しています。
(5:15) 騎士ランスロットは聖杯を探すために旅立ちました。心の中にある聖杯を思いながら歌う歌です。この歌が本当に中毒性があってたまりません。
正直、歌がいいでしょう?私が最初に冗談めかして驚きのミュージカル、キング・アーサーと言ったじゃないですか。その理由の1つが、公演やプレスコールを見た人達がしきりに、ミュージックバンクとか、Mカ、再デビュー舞台みたいだと言う点です。私も公演を見たわけですが、正直…そう言う部分が…あります。
みなさん、そもそもミュージカルは演技して歌も歌い、ダンスもしますよね。だけどキング・アーサーは何かそう言う…ダンスと群舞がすごくアツいんです。近頃見た作品の中で主要人物がこんなに踊るのは初めてな気がします。
そこで問題なのは、それが私はすごく好きだってことです。私の好み(笑)。ですから私はキング・アーサーの歌と舞台を見て「こっぱずかしい」「いきなりだ」という感想にも共感するんですが、「ハマった」という感想にも共感します。ええ、そうです。私はキングアーサーがすごく良かったです。本当にすっごく面白かったですよ。
ですが、気を引き締めてレビューをします!まず、キング・アーサーをしっかり理解しようとするなら、プロダクションのR&Dから知るべきです。プロダクションごとに持っている作品の色が明確にありますよね。その中でも特にR&Dワークスは作品がはっきりしている方です。
R&Dワークスの作品はこれまでほとんどすべて動画で紹介しました。(7:10) 異世界のキャラクターが出るミュージカル「ロッキーホラーショー」、バンパイヤのミュージカル「ママドントクライ」、前と悪の対立を扱った「ザデビル」など、代表作品は映像で見るだけでもどんな雰囲気なのかお分かりでしょう。強烈なビジュアル、混乱、総じて「おおっ」という雰囲気です。
他に「ホープ」「シャーロックホームズ」など慎ましく見えますが、知ってみると演出のそこかしこにR&Dらしさが埋め込まれています。
今回のキング・アーサーもR&Dらしさがすごく出ています。ノンレプリカ公演は主に公演される国の情緒に合わせて変更が加えられますが、このキング・アーサーは韓国の情緒よりもR&Dらしさに合わせて変更されたようだと思いました。
キング・アーサーで一番失望した点は、作品の色が明確なことではなくて、フランスミュージカルの特徴を良く活かせなかった点です。フランスミュージカルの持つ特徴が明確にあるのに。本当に雄壮で。アクロバットのようにものすごく難易度の高いダンスが特徴です。そしてまた舞台はピカピカ派手な感じではなく、それこそ雄壮という単語がよく似合う舞台セットが圧倒的です。
見てみたらキング・アーサーの原作ミュージカルもこうした点が明らかで、舞台が引き立っていました。なのに韓国にきたキング・アーサーには、私としては、ものすごくガッカリさせられました。特に舞台ががらんとして見えて。舞台セットもそうですし、舞台そのものがあっさりした感じ。雄壮さはどこにもありません。だからその点がとても残念で。
それから衣装!登場人物が着て出てくる衣装にもすごくがっかりしました。原作と比較してもそうですが、単純に衣装だけを見ても、何かが少し足りなくない…?王妃のドレスなのにすごく、何かが足りない感じで、王なのに衣装に何かが欠けている感じ。とにかく衣装に気を使った様子が見えないので、あまりにもあっさりしていて残念でした。
舞台セット、小道具があっさりしているから、それを映像で補おうとしたらしいですが、その映像クオリティーが乱雑で…洗練された映像には見えませんでした。その点も残念です。
演出の中にも残念に感じられた部分があります。何か少しムズムズ恥ずかしくない?というのがあるようです。もちろんキング・アーサーの物語が神、運命とかを素材にしているので、ドラゴンなども出てきますし、ムズムズするしかない素材ではあります。
ですが私が原作を見て比較してみたんですよ。原作ではああそうなのかとすんなり受け入れる部分が、韓国バージョンではクスッと笑ってしまうシーンがあるんです。特に言えるのはモーリンの演出です。モーリンの演出にすごくムズムズする部分がありました。
みなさんこれをご存知ですよね。遊園地の乗り物の中で、○○の伝説、○○の魔法使い、列に並んでいるとコンセプトが出てくるの。まるでそういうのに登場するかのようなムズムズ感があると言いましょうか、モーリンが。とにかくモーリンの演出が残念です。
ケイの役も作品の中で時々息抜きになって笑わせるキャラクターですが、それが活かせていませんでした。正直言って、何のためのキャラクターなのか、私には良く分からなかったです。
(良い点は続きで)