マディソン郡の橋 観覧後記 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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韓国ミュージカル
全ては自分の予習復習のため
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近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

뭐라고 해야 좋을까

なんと言ったら良いのだろう



ロバートを橋に案内してきたフランチェスカがベンチで歌う「ある震え」

出だしのフレーズがぴったりくるこの気分。

なんと言ったら良いでしょうかねー。


なにしろチャ・ジヨンですから、期待感は高まるだけ高まっておりました。


同行していた我が姉、恥ずかしながらアンチミュージカル派。歌は囁くハスキー系が好き。歌い上げる系はうるさいから嫌い。セリフで言えば済むものをなぜにわざわざ歌にする?


こんな人間でもきっと楽しめると思い半強制的に連れて行きました。舞台美術も美しいマディソン郡の橋に。寝てしまう宣言にもかかわらず、ずっとしっかり見ていたとのこと。


その感想は…フランチェスカ嫌い。あんないい旦那さんがいるのに。ロバート悪いやつ。ロバートが来なければ平穏な日々が続いたはず。


大筋の韓国語は理解できても、フランチェスカがいかに自分を殺しながら生きてきたか、細かい所が分からないからそう思うのだと弁解しました…。


だけど、確かにそんな風に見えてしまう舞台だったのかも。


私の思うフランチェスカは、どっしりしていなければいけません。それなりに自慢の家を、家族を築いて、切り盛りしてきたのだから。ロバートが現れなければきっと揺らぐことなく、しっかりと家族を守っていたはずの女性。


本来は快活でなければなりません。自由な魂の持ち主でなければなりません。だからこそロバートが愛したのではないですか?


一方ジヨン・フランはあまりどっしり見えない。ジョンさんがかなり痩せているからか?先頭に立って切り盛りすると言うよりは、何故か主体性なく周りに合わせているような感覚。


毒草の冗談を言った時も笑い声を立てない!朗らかに笑って欲しかった。ロバートが元々そんなに意地が悪いのか?と尋ねると、最初フランは「違う」と言うけれど、すぐに「そうだったかも」と言い直します。


本来の自分らしさを忘れて生きてきた事がそのエピソードから分かるのに、声を押し殺して息をつめている笑い方では、隠されているフランなんていないかのよう。


そしてジヨン・フランはうつむき率が高い。消極的で受け身的な感じ。だからなのか?運命の相手に出会ったと言うより、偶然の出会いでふらふらと一夜を共にしてしまったかのように見えなくなくもなくない…?なんだかよく分からないのです!


そして極め付けは4日目のシーン。目覚めたらすっかり昼時。今日は家族が帰ってくる日。慌てるフランチェスカ。思わず出た一言。「早く帰って」


「早く帰って。服も着替えなきゃいけないし、台所もそのままだし…」

オク・フランは言葉の途中でハッとし謝ったと記憶してます。「でも家族にロバートがいるところは見せられない」と続けます。哀れな感じ。


ジヨン・フランもオロオロは激しいですがセリフはそう違わない。だけど掛け布団を引き剥がして両腕に抱えてオロオロするのが致命的。まるで情事を無かったことにしたいみたい。


これは俳優の責任なのか、演出の責任なのか。少女のようと形容されるジヨン・フランチェスカ。そもそも私のイメージとは合わないですね。


演出といえば、旦那さんのキャラクター。初演の最初の頃は本当に分かってないガサツ男でしたが、だんだんフランへの愛情が見えるようになり、再演ではすっかり愛すべき旦那さんに変身してませんでしたか?お話的にあまりに良い旦那さんじゃ困ります。


そしてこれは衣装の話。ソニョンさんの時もそうでしたが、ピンクのドレスの胸が異常に大きく作ってあって、他の時のジヨン・フランとの違和感がありすぎ。このドレスじゃなきゃいけないの?と思いました。似合ってないんだもの。

美しいんじゃなくて、ロバートを落とす気満々のドレスにしか見えない。(YKさん談)


冒頭の出会いのシーン。黙って見つめ合う時間が結構長くなっていました。10秒近く? あんなに長い必要あったかしら。顔を合わせてからそれぞれが何かを感じるのに2〜3秒あれば十分な気がするんですが。ハッとかすかに分かる感じで。初っ端であんなに長く見つめ合ってるってことは、お互いがどんな人間か全く知らなくても恋に落ちたの?と思いました。


トンチンカン姉曰く。

「ロバートがカッコいいからって、なびいちゃって。」

そうじゃないと説明したものの、実際そう見えてしまったってことは否めません。


アンチミュージカル派にもロバートはカッコよかったって事で終わらせていただきまふ。