「すし家祥太」へ2度目の訪問 | じきの食歴

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そんな美味なる料理やお酒の記録を食の歴史として記しておこう

「すし家祥太」へ2度目の訪問。
貸切ということで、おつまみとして鮟肝を追加。
本来は、コースとしておつまみ2種類なのだが、1つ2つ予備で別のものも揃えているらしい。
祥太さんは、本来はおつまみ系の得意な方なのだが、この店では人手不足ということもあり、つまみは少なく、鮨で勝負している。
そんな祥太さんの鮟肝なだけあって、これも良かった。
普通にす巻きにして蒸しているのではなく、そのままの形で、実に手の混んだ作り方をしているとのこと。
色々試し、この作り方に行きついたそうだ。
これは一気に食べるのが勿体ないので、鮨をいただきながら、日本酒のアテでちびちびといただいた(笑)
そして鮨、今回の鮨も実によかった。
鮨一つ一つの表情もいいが、その流れも良い。14貫の鮨によって組み立てられるのは、祥太という鮨のストーリー。そこには温度がある。
1日2回転(土日は3回転)で、その度に客の来る時間にあわせてシャリを炊いているそうだ。
それもあって、彼の鮨はシャリが暖かい。それは、単に温度が高いというのではなく、彼の情熱が込められているからでもあるのだろう。
コースの鮨が終わったあとで、追加で巻物の干瓢とトロたくを注文。
今回は、結構飲んだり追加も頼んだけど、それでも一人平均だと18000円しない。
この価格帯で、これだけの鮨を出すのは大変だと思う。

祥太さんは、まだ32歳。故郷の韓国にて鮨修業を始めて11年。日本に来てからの修業は8年となる。
若くはあるが、充分修業されている。
たゆまぬ努力の積み重ねと鮨に対する情熱と愛が、その鮨一貫一貫に結実している。
そんな店をメディアが放っておくわけがない。早速雑誌での取材が何軒か入っているそうで、すぐにでも予約の取れない店となってしまいそうだ。
とりあえず、次回は、3月17日で貸切予約を取った。
この店も定期的に伺うのが楽しみなお店だ。

 

 

すし家 祥太寿司 / 麻布十番駅赤羽橋駅
夜総合点★★★★ 4.5