「食堂とだか」での七草粥と鮟肝担々麺 | じきの食歴

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世の中には、美味しいいもので溢れている。
そんな美味なる料理やお酒の記録を食の歴史として記しておこう

「食堂とだか」。昨年の年末最終営業にもうかがったが、年始の初営業にも貸切で訪問させていただいた。
しかも今回は、自分のリクエストに応じて新メニューまで作成していただいた。

先ずは、いつものように、「ウニ・オン・ザ煮玉子イクラ乗せ」をいただく。
これまたいつものように、イクラを残すように言われる。
ここでいつもだったら、手巻き寿司が出されるのだが、今回は趣向が違うようだ。
何やら、鍋を持ち出してきた。
「じきさん、今日は七草がゆ出しますよ」
そうか、今日は1月7日だった。
出されたのは、お粥というよりは、リゾットに近いもの。
そこに、先ほどのイクラと残った卵液をかけていただく。
元旦から飲みすぎた胃袋に、染み入るように旨い。
つづいて、牛蒡どうふと豚肉の椀物。
最近定番化してきたけど、この牛蒡どうふの香りが実に心地いい。
その後は、2種類の鰤の刺身と、うなぎの刺身。
この鰤がまた余所には無いもの。うなぎの刺身も、通常は血に毒があるから出せないのだが、津本式で血抜きをしたものだから出すことが出来る。
噛めば噛むほど味がしみわたる、そんな味。
鰆を焼いたものには、西京味噌のソースが。この焼き加減がまた凄い。
表面はパリパリで、中はしっとり。
狭いキッチンで、よくこれだけのことを出来るものだと感心する。
その焼き加減は、次のとだチキンにも言える。
なんと、表面を換装させるため、扇風機で5時間乾燥させてから揚げたもの。
使用しているのは、とだかとは川を挟んで向かいにある鳥肉の老舗「信濃屋」から仕入れたもので、鳥取県産の「大山鶏」。
ジューシーでありながら、しっかりした鳥肉の旨みを感じるのは、乾燥させ味を凝縮させているというのもあるだろう。
これだけで腹を満たしたくなるようなそんな誘惑すら感じてしまう。
そして、久しぶりの甘納豆チーズタワー。あ、年末にも食べたか(笑)
蟹あんかけチャーハンもここ最近の定番料理。これも蟹の旨い時期のみなのだろう。
そして最後に出たのが、鮟肝の担々麺。
実は戸高さんに、「カツ丼か担々麺を食べたい」とリクエストしてたのだが、そのリクエストに応え、担々麺を用意してくれた。
それも、鮟肝を使った超濃厚担々麺。
正直、ヤラレタと思った。
以前、鮟肝つけめんなるものを出されてノックアウトしたのだが、その担々麺バージョンとは。
ズルい!
想像するだけで旨い。いや、食べてみたら、その想像を超えて旨かった。
麺は、九州ではメジャーな棒ラーメン。
かなり濃厚なスープは、リフトアップする麺と同じぐらいの量がまとわりついてくる。
辛さは、最初それほどでも無いかと思ったのだが、それは鮟肝のクリーミーさに騙されたいただけ。
あとかじんわりと辛さがこみあげてくる。
そして、これがかなりボリューミーで腹にたまる。
いやはや、大満足。
最後のイチゴだいふくは、結局お土産に。

 

 

 

 

食堂とだか郷土料理(その他) / 五反田駅大崎広小路駅大崎駅
夜総合点★★★★ 4.5