土浦の花火よ、今年もか! | じきの食歴

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日本の三大花火大会(大曲、長岡、土浦)の一つ、土浦花火大会の桟敷席を今年も用意していただき、花火鑑賞を。
昨年、花火の一部が桟敷席に落下し約10名が火傷を負ってしまい、開始20分で花火が中断してしまったという苦い思い出のある花火。
今年はそのリベンジでの参加だった。
<昨年の記事>
https://ameblo.jp/ziki-fujimoto/entry-12410826285.html

今回は、前日が酷い雨だったのだが、当日は天気も良くなり、風もそよ風程度で、花火を観るには絶好のコンディションだった。
だが、今年も悲劇が再現されてしまった。
やはり開始20分ぐらいしたころ、昨年同様に「安全を確認しています」として、花火が一時中止となった。
昨年のことを知っている人たちが、ざわめく。
「え~っ、今年もかよ…」
後ろの方から、そういった言葉が聞こえてくる。
招待していただいた柴沼さんに「2年連続ってことは無いですよねぇ…」等と会話をしながら、酒を飲み状況を伺う。
10分ほどして、柴沼さんが知り合いの実行委員へ電話して確認した所、あと20分以内に結論が出なければ中止となりそうだとのこと。
祈る気持ちで酒飲みながら、その20分を待つ。

そろそろ20分たってしまうかと思われた時、「花火を再開します」のアナウンスが。
周りからも「おぉ~っ」という低いどよめきが沸き起こる。
そしてアナウンスが続く、どうやら途中を省略しての打上となったとのこと。
日本三大花火の1つである、土浦の花火は、競技大会であるため、様々な花火師が自慢の花火を打ち上げるのだが、その競技大会用の花火が、ことごとく省略されてしまった。
全国19都道県55業者の花火師が参加している、この花火大会。省略された花火師たちの無念の思うと心が痛む。
その代わり、大口のスポンサーとして用意された仕掛け花火と、中盤で打ち上げられる本大会メインの「ワイドスターマイン」については、打上られた。
また、途中で行われる市長の挨拶も完全にカットされた。

ワイドスターマインは、本当に凄い迫力で、一般の観客からすれば、これが観れたことで、先ほどの中断のことともしばし忘れることが出来た。
が、ここで再び悲劇が起こった。
自分達の見てる前で、火がついたままの花火の破片が対岸の河原に落下してゆくのを。
柴沼さんと、「あれ、やばいですよね…」等と言ってたら、再び「安全を確認しています」のアナウンスが。
今度は、やばそうだと思いながらも、最終決定のアナウンスを待つ。
どうやら、危険な区域で花火を観ている人達を移動させているとのこと。
そして、花火中断からおよそ20分ぐらい経った頃、再開のアナウンスが流れた。
だが、既に時刻は20時を過ぎており、花火も予定の半分も打ち上げられていない。
ご一緒させていただいてた嘉門さん達も疲れの色が見えてきたので、20:15頃に撤収することにした。
その後、駐車場まで歩いている間も、いくつか花火が打ち上げられていたが、それもいつしか止んでいた。
予定の20:30を目前に、完全に中止となったらしい。
諸般の事情で、打上終了予定時間を延長できなかったそうだ。

残念ながら、今回もフルで土浦の花火を観ることが適わなかったが、それでも名物となるワイドスターマインは観ることができた。
昨年より、少しは進歩した。
けれど、2年連続での途中中止となると、本当にこの場所での打上や、この規模での打上をしてもいいのかといった議論も出てくるだろう。
だが、花火が中止となったことに対する一時の心のみだれで、花火大会を中止すべきだなんてことを言いだす人が出ないでもらいたいと思う。
花火なんてものは、多少火の粉が振ってくるぐらいが迫力があっていいもの。
近くで観るからには、そこには自己責任の部分が出てくるはずだ。
もちろん、火事や重傷者が出てしまうようなことはあってはならない。
今回、実行委員は風速計の現場設置や打ち上げ場所の変更といった安全対策などを講じていたとのこと。
それもあって、有料席方面は、問題なく鑑賞することができていた。
次回以降は、多少不便になってしまうだろうが、立ち入り禁止区域を広げるなどの、前向きな検討を行った上で、開催してもらいたいものだ。