亜寿加の「排骨担々麺」が戻ってきた | じきの食歴

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世の中には、美味しいいもので溢れている。
そんな美味なる料理やお酒の記録を食の歴史として記しておこう

渋谷駅の近くに「亜寿加」というラーメン屋があった。
担々麺の上に豚ロースにスパイスをまぶして揚げた「排骨」を乗せた「排骨担々麺」が名物だった。
現在、急激に再開発がすすんでいる渋谷においてこの店も渦中に巻き込まれ、皆に惜しまれつつも2018年11月に閉店した。
だが、その亜寿加の元店長である原子力(はらこ ちから)さんが、元亜寿加があった場所の近くに同じく「排骨担々麺」の店を2019年7月8日にオープンした。
「Renge no Gotoku(レンゲノゴトク)」という店だ。
この報を受けて、担々麺好きとしてはいてもたっても居られなくなり、さっそく訪問してきた(笑)
事前情報では、スープや麺は亜寿加と同じものらしい。麺は国産小麦で、製麺所に同じ特注麺を発注しているそうだ。
ただ、今回は排骨の方にもちいられている豚肉をノーブランドのものから三元豚に変更しているとのこと。
実に楽しみだ。
ということで、お店へ。
今度のお店では、食券になっている。
色々とメニューあるが、まだ全てを販売しているわけではないようだ。
今回は、当初の目的通り排骨担々麺を選ぶ。980円。
席に着くと、ライスはどうしますかと問われる。ライス無料とのことだ。当然ライスもいただく。
ライスには、卓上に置かれてる辛子高菜を少し乗せる。乗せすぎてはいけない。
出された担々麺は、結構なボリュームがある。これも、以前の通りだ。
スープを啜る。
うん、変わりない。
しっかりとしたコクがあるが、見た目に比べてあっさりとしていて飲みやすい。
ただ、あとからわき出てくる辛味が含まれており、じわりと汗ばんでくる。
麺は少し固めの細麺。歯でプツリと切れる。
小麦の香りもする、実に良い麺だ。
そして、改善されたという排骨。
をを、旨いじゃないか。
これ、豚変えただけじゃなく、衣に含まれるスパイスの配合も変えているんじゃないかな?
そこで、さきほどのライスに乗せて食べてみる。
をを、これこれ。即席ごまだれスパイシーカツ丼の出来上がり。
排骨とライスを噛みしめ、そこにレンゲでスープをちょいと飲む。
そうそう、ライスは食べ過ぎないように。
麺を手繰って吸い込んで、ちょこっと口直しでライスの上に取っておいた辛子高菜をいただく。
そうして麺が無くなったら、ライスを残ったスープにインだ。
ラーメン雑炊。
お行儀悪いが、旨いのだから仕方ない。
これをズスリとかき流しフィニッシュする。

再開発による弊害も色々あるにはあるのだが、このラーメンのように、そこからさらに進化するものもある。
思い出深いものが無くなるのは寂しくもあるが、こういった新しい息吹に出会える楽しさもまた、得難いものであろう。

レンゲのごとくラーメン / 渋谷駅神泉駅代官山駅
夜総合点★★★★ 4.0