週末、摘んできたばかりのぶどうと今年最後のスイカを持って、次男夫婦のアパートへ行く。

2歳になった孫のバブちゃんはスイカが好物で、以前桃を届けたら「スイカがよかった」と言って後でベソをかいたそう。
これまでも一緒に遊んだり絵本を読んだりして地道にバブちゃんポイントを稼いできたのだが、今回はスイカで一気に大量得点を上積みしようという魂胆だ。

外まで出迎えに来てくれた次男にブツを手渡し、駐車場でひとしきりバブと戯れる。
お盆に帰省した際、“いたずらしたらこちょこちょするぞ”という遊びを教えたら、くすぐられるのを期待して、オレの耳を引っ張ったりマスクに手をかけたりしていたずらしてくるのがかわいい。

「こちょこちょだー」と追いかけ回し、キャーキャー言わせて、次男から、
「さすが保育士さん」
と評される。

次男は現在、学校駅近で立地のよい戸建の中古物件を見つけ、購入するかどうか検討中なのだそうだ。

不動産の知識があるわけではないが、面白そうなのでスマホに地図を転送してもらい、ドライブがてら見学に行くことにする。

迷路のような住宅街に多少まごつきながらも、アパートから30分少々で到着。
まだ新築の外観を保つ総ニ階の家屋の前に、車2台分のカーポート。その後ろには小さな庭と、大小2つの物置もついていて外構は申し分なし。
近所の家にかなりヤバめのヤ◯キー車が複数台停まっていたことを除けば、かなりいい物件のように思えた。

和歌山の長男夫婦は建築中だった家が完成し、来週いよいよ引っ越しとのこと。
同居中の三男も含めて子どもたちがそれぞれ独り立ちし、自分の足で人生を歩み始めてくれたことを親として純粋に嬉しく思う。

あとはパティシエ志望の末娘の就職先が決まれば、親の仕事はひと段落ということになるのだけれど、彼女は個人店で修行するかホテルの厨房に入るのか、未だに決断を下せないでいる様子。

シルバーウィークに帰省するそうなので、連休はケーキ店とホテルのカフェ巡りに付き合わされる羽目になりそう。でもその付き合わされている時間も好き。


昼食にはそこからほど近い魚料理の超人気店「海」を訪問。
まだ11時半だというのに、すでに10組以上の県外客が外のベンチまで溢れかえっている(10分後にはさらに20組が待機)。

正午前に名前を呼ばれて入店。

前回訪れた際は、刺身、煮魚、フライなどがセットになったお店おすすめの「あみ定食」というメニューを食したが、今日は待っている間にgoogleのクチコミで調査を行い、圧倒的に人気が高かった「海中丼」をオーダーする。


一般的なサイズの丼に熱々の白米。その上に地物の海苔。その上にゴロッとぶつ切りされたブリ、鯛、サーモン、サワラの刺身がごっちゃりと載った海鮮丼、というか漬け丼。

添えられている味噌汁には甘エビが6匹も沈んでおり、濃厚なエビの風味が食欲をそそる。

これに香の物がついて税込¥980。


通常、ご飯とおかずをバランスよく食べ進めるための、いわゆるライスマネジメントを行うのだが、この丼は刺身の量が多過ぎて、逆の意味でマネジメントするのが難しかった。


同じものを注文していた隣のテーブルのカップルを見ると、中盤で完全に箸が止まっている。

全体の重量とかそういうことではなく、お刺身ってそんな大量には食べられないということなのだろう。


と思っていたら、お座敷席の方から「海中丼大盛りでーす」の声。

思わず振り向くと、小柄で痩せっぽちなおっさんが、信じられないような量の刺身と飯をわしわしとかっ喰らっていた。


別班で何か特殊な訓練でも受けていたのだろうか。