大暑の候。
ずらりと並んだスイカに、毎年廊下を占領されてしまう夏の我が家(見慣れた風景)。

オレは全ての食べ物の中でスイカが一番好きというくらいのスイカ好きなのだが、現在抗がん剤の影響で米、パン、そして何故かスイカを粉っぽく感じて食べられないという謎の症状に見舞われていて、今年はまだほとんど口にしていない。

先週、職場で開催した「桃くじ」(ハズレなし)に続き、今度はスイカくじの開催を検討する必要がありそうだ。
なにしろ畑にもまだ収穫前のスイカがゴロゴロしているので。


今日は病院のロビーで会計待ちをしていた際、同級生で友人のブルくんと遭遇した。
ブルくんは何故ブルくんと呼ばれているかというと、顔がものすごくブルドッグに似ているから。おそらく小1の頃から50年近く、ずっとブルくん(中学生時代は「ハゲブル」)と呼ばれ続けていると思う。
※中学校は、校則で男子生徒全員が坊主頭を強要されていた。

ブルくんは子どもの頃に受けた手術の後遺症で腸に不具合が生じ、6〜7月にかけてこの病院に40日間も入院していたそうだ。
オレは病院食ノイローゼにかかった自身の経験から、ブルくんを慮(おもんぱか)って、
「そんなに長いと食事が大変だったんじゃない?」
と声をかけたのだが、ブルくんの返事は意外にも、
「結構いけた」
とのこと。

腸の病気だったため消化の良い特別食が提供されていたようだが、根本的な調理法や味付けは変わらないはずなので、やっぱりオレは並外れてメンタルがへなちょこということになるのだろうか。
或いは自分が気付いていないだけで、本当は山岡さんばりに鋭敏な味覚の持ち主だったとか。

だってこの文章を書いているだけで、もう気分が悪くなっているくらいなので。

「で、Dちゃん(オレ)はどうしたんだ?」
と聞かれ、オレはしどろもどろしながら、
「うん。ちょっと、検査で」
と答えた。

若い頃は毎回メインキャストを務める演劇青年だったのに、こういうときの芝居は下手だ。
目を泳がせながら的を得ない返事をするオレを見て、ブルくんは疑念を抱いたことだろう。そもそも今日は体調が良くなくて妻に運転してきてもらっていたので、隣に妻が座っている時点で「おや?」と思ったはず。

オレは便宜上どうしても伝えなくてはならない人以外には病気のことを話していないので、根掘り葉掘り聞かれたらどう答えようと咄嗟に考えを巡らせたのだが、ブルくんは何かを察したのか、
「お互い気をつけような」
と言って、元の席へ戻っていった。

いつかブルくんには話したいし、聞いてほしい。
そう思っている友人がブルくんの他にも数名いる。


夕刻、ぶどう畑の偵察に行く。

6〜7割程度の色付きで、来週中には収穫できそう。

職場のみんな、待っておれ。

スイカくじの次はぶどうくじだ!