初診以来ずっとお世話になっていた青年K医師が大学病院へ帰還。
同じ大学から赴任してきた、青年Kよりもさらに若い青年T医師がオレの新たな主治医となった。

T医師の最初の印象は「声高いな」と「背低いな」の2つ。
話しているとどんどん前かがみになって顔が接近してくるので距離を合わせるのに少し戸惑うが、緊張せずに声をかけられそうな雰囲気の先生でよかった。

青年K曰く「歳は若いが自分以上に多くのがんの症例を診てきた優秀な医師」とのこと。

オレは、
「できればずっとK先生に診ていただきたいと思っておりましたが致しかたございやせん。今後のご活躍をお祈りしております。長い間ありがとうございやした」
とおどけてみせたが、渡した手紙には、
「早く偉い医者になってオレの病気を治しに来てくれ」
と書いてやった。

便箋に目を落としたK先生、「励みになります」とニヤリ。
開くかね。目の前で。


CVポート造設後はすぐに仕事に復帰した。
体調面に問題がないということもあるし、仕事が好きということもあるし、何より地元に居づらいということがあったから。

以前、「ふれあいサロン」という地域の高齢者交流事業の担当をしていた縁で近所のお年寄りに知り合いが多く、平日の昼間にオレの姿を見かけようものなら、
「どうしたんだ」
「今日は休みか」
「また今日も休みか」
「最近休みが多いな」
と、捕獲されて質問攻めにあうのは確実。

家から1歩も出られなくなるくらいなら、出かけてしまった方が気楽なのだ。

ただ、職場へ行けば不本意ながらも周囲に気を遣わせてしまうのが今のオレの実状。
少しかさばる荷物を運ぼうとすると、
「あ、私がやります。先生は無理しないで」
と、横から支援の手が差し伸べられてしまう。

「じゃあ、頼むか」
と素直にお言葉に甘えるのだが、
「今だけですからね!」
という、いかにも保育士らしい前向きな励ましが嬉しいやら申し訳ないやら。

でも、もしも自分の隣にいる人が闘病中と知ったら、オレも何かしらの気遣いはしてしまうと思うので、こんな時は意地を張らずに受け入れた方がお互いに気持ちよく過ごせるのだと思う。


夜は、入院中にネットで注文していた写真の整理に熱中。

最近はインスタグラムを筆頭に様々な写真共有アプリがあるため、オレのカメラ仲間でも「基本的にプリントはしない」という人が多いが、オレはページをめくりながら写真を見るのが好きなので、気に入った写真は現像、アルバム作成まですることにしている。

しまうまプリントは1枚あたりの単価が激安なので本当に助かっている。



日曜日、家族で笹餅を作りました。

30分もあればこの程度の笹の葉は調達可能。

田舎の特権。