屋外には、当時倉吉線の客車を牽引していたC11型蒸気機関車も展示されていた。
こちらはクラウドファンディングで資金を集め、令和6年3月に修復作業が完了したばかりの車両とのこと。
雨が降り止まぬので、廃線見学は後回しにして近くで昼食を摂ることにする。
行ったのは「扇雀食堂」という老舗町中華のお店。
実はここのメニューの中に明石焼きがあることを知っていて、一度行ってみたいと思っていたのだ。
それと言うのも、明石焼きは学生時代に阪急梅田の地下街で、食べようとしたけれどお金が無くて諦めた因縁の一品。
「梅田の仇を倉吉で討つ」というほど大袈裟なものでもないが、クチコミで評判のちゃんぽんと合わせて1人前を注文した。
本来は一緒についてきたお出汁に浸して食べるもののようだが、ひとつ目は何もつけないでそのまま頬張った。
食感はふわトロで、茶碗蒸しのような優しい味わい。タコ以外の具材は入っていないので、タコの存在感がより際立っている。
続けて2つ目は指定どおり、お出汁に浸して食す。
ほのかに柚子の風味が漂う出汁は、あまり主張せず脇役に徹している。浸した玉を中で崩し、たっぷりと出汁を吸わせて食べるのが美味しかった。
三十余年ぶりの念願が果たせて満足。
15個¥650という価格も、今時かなり良心的だと思う。
このお店には他にも気になるメニューがいくつかあったので、いつかまた訪問しよう。
店を出て、車で「せきがね廃線跡観光案内所」という施設へ移動。
受付に座っていたおじさんに尋ねたところ、目的地付近には駐車場が無いので、ここから20分くらいかけて徒歩で行く必要があるそうだ。
外は相変わらずの雨降り。
午後には上がるという予報を信じて傘を持たずに来たので、車中での待機を余儀なくされる。
仕方なくカーナビをTVに切り替えると、ちょうど自民党の総裁選が始まったところ。
見るともなく見ていたのだが途中から目が離せなくなり、結局夕刻の決選投票まで見届けてしまった。
何しに1時間以上もかけてここまで来たのか分からなくなってしまったが、すっかり遅くなったので帰宅の途につく。
廃線はまたのお楽しみに取っておこう。
帰りの道中、寄り道した本屋で「チハヤリスタート!」(たけうちホロウ著/芳文社刊)①②巻、「本なら売るほど」(児島青著/KADOKAWA刊)①②巻、「3月のライオン」(羽海野チカ著/白泉社刊)⑱巻を購入。
来週から5度目の入院なので病院でゆっくり読もうと思っていたが、我慢できずその日のうちに5冊とも読み終えてしまう。

