我が家とコロナとの急接近 | 還暦を過ぎたトリトンのブログ

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団塊世代よりも年下で、
でも新人類より年上で…
昭和30年代生まれの価値観にこだはります

 当方の実家へ毎日通つてくださる介護ヘルパーさんのお一人が、クライアントの一老人が病院でコロナに罹患したことから運悪く感染され、過日、PCR陽性と判明し、ホテル住まひとなられました。

 そのため、それがしの父(94歳)が「濃厚接触者」と指定され、PCR検査対象となつてしまつたのでございます。

 そこで私が「明日は保健所の指示のもと、検査に参ります」との連絡を受け、翌日早朝から実家に詰めてをりました。

 

 

 私の頭の中では、映画ロボコップを彷彿とさせる服装の方を想像致しをりました。内心、近隣に住まひする噂話好きなおばさんたちに見られては不味いな…などと危惧致しをりました。同時に、父はそのロボコップの手で鼻の奥に棒を突つ込まれるものと思ひ、抵抗する父を抑えつける己の姿を想像致しをつたのでございます。

 

 ところが、訪ねて来られたのは同じホームのヘルパーさんでございました。その方が、PCR検査キットを持つて来られたのです。

 実はその方も検査キットを使用するのは初めてでした。私と二人説明書を見ながら、初めてプラモデルを手にする児童のごとく、ああでもない、こうでもないと、鳩首相談しながらの作業です。その検査は口内から唾液を集めるものです。顔の筋肉を和らげ、少し発声をしながら唾液を分泌させたところへ、綿のフィルターに糸が付いてをる、丁度タンポンのやうな形状のものを舌下に入れますと、溜まつてくる唾液をそのフィルターで3分間吸収させるといふものでございました。結果は5、6日かかるさうで、それまでは家族共々マスクとビニル手袋を欠かせません。

 

 私どものこの経験は、言はば対岸の火災視してをつた「コロナ」といふ禍を、俄かに身近に感ずるに十分なものでございました。

 「コロナはインフルと同じ」「死亡率は低い」と巷間言われてをりますが、我が家の実家のやうに90歳以上の両親が二人だけで起居する場へ、毎日通ふかたちで対応致す者にとりましては、たいそう厄介な代物でございます。

 どうか、ブロ友の皆様、中には私と同じやうに前期高齢者以上の年齢の方々も多いことでせう。くれぐれもお大事になさつた上、不安な新年を乗り越へた後、笑ひ合ふ幸ひを期して頑張りぬかうではございませんか。

 

 閑話休題、ここで私から、日頃ご贔屓頂きをりますブロ友の方々のうち好事家の方々に、ささやかなプレゼントを用意致しました。「一日会 尊皇攘夷正暦」を、ご希望の方先着30名様に進呈申し上げます。一日会といふのは、京都府内の中学校に長年勤務された熱血教師、中山嶺雄先生が指導される民間の勉強会でございます。この中山先生の監修・編纂の許、私の経営致す工房にて制作・印刷致しをるのが、この「尊皇攘夷正暦」(B2サイズ)でございます。ご希望の方は、コメントではなく「メッセージ」でお申し出下さいませ。